緋弾のアリア-重力と五式の銃弾-   作:おうか

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7話.色金

次の日 の夕方、モノレールの駅の前で待ち合わせをし、新光、浩司、香苗、願、遼、翠、柚梨佳、平賀、レキとなんだ、このメンバー。武偵服を着ていたり、浴衣着てたり、私服着てたりと統一感がない。しかも武器も持ってる。『招財飯店』という店へ行き、葛西臨海公園まで行く、射的などで遊んだ後、レキと願は何か察したのか。

 

「お前ら、俺についてこい」

 

レキはドラグノフを手にし、走る。新光達も追いかける。

願は微かに悲鳴を聞きその方向、建物の裏道に進む。

周りに粒子が舞っている、これは色金から放出される粒子。

粒子は普通見えない筈、だが見えるということはかなり高濃度ということだ。

だが何故だ?

建物の裏道に入ると粒子の多さが多くなる。

この先にこれの正体が解る筈。

願は少し顔を出すと、

 

「オウ……イノチダケハ……」

 

四方五十メートルある空間で片言の言葉を聞いた。

外人……恐らくアメリカ人だろう。

その人を追い詰めている人間がいる。

黒い鎧と黒い鎧のようなブーツが特徴の人間だ。

性別はわからない。片隅に人の形をした、灰なんだ?

鎧の人間は右腕を外人に向けプシュ、と白い針のような物で外人の眉間を貫いた。

 

「あ、あが……」

 

貫かれた外人は痙攣しながら目が白くなり身体が枯渇してくように痩せてく。

もしかしてコイツ、人の命を吸っているのか。願は寒気が立ち、様子を見る

間違いない。

コイツは人を殺した。

そして最近の失踪もコイツが犯人。

灰になれば証拠とかわからんからな。

 

「動くな!武偵庁特殊部隊だ!殺人の現行犯で逮捕する!」

 

サムライエッジを構え鎧の人間に向け構える。

鎧の人間は振り向き、

 

「……イロ、カネ……」

 

微かだが鎧の人間はそう言った。

瞬間白い針が腕に向かいもの凄い速さで伸びてきた。

俺は漆黒のナイフで針を切り刻んだ。

もし、あれに喰らったら願は灰になっていただろう。

だがコイツ、色金と言ったな。

色金や能力を狙うヤツがいる。

あの男の言葉の事を思い出す。そうか、コイツが俺の色金を狙うヤツか。

確かにコイツを逮捕するには骨が折れる。

 

「願!」

 

追い付いた新光はそう叫びさらに皆は目の前の鎧の人間の存在に気付き銃を構える。

 

「お前ら下がれ!コイツは今までとは一味違う!」

 

願はそう警告したがもう遅い。

突如地面に光の輪が鎧の人間、願、新光と浩司、レキを囲み鎧の人間が身体から粒子を吐き出し半径五十メートルの粒子で出来たドームを作りあげた。

 

やばいな。これでは逃げれねぇ。

しかもこれだけの高濃度の粒子を吐き出すあの鎧の人間……いや、化け物だな。

願の虎徹が共鳴している。

間違いない、この化け物、色金持ちだ。

 

「新光、浩司、レキ。あの化け物は俺が仕留める。手出しするな」

 

「俺、来なければよかった」

 

「全くだ」

 

「援護します」

 

新光は苦笑しながら後悔し浩司も後悔している。

しかしレキはドラグノフを構え、戦闘態勢に。

この様々な色の粒子で閉ざされた空間に新光はルガー拳銃を、浩司はコルトM1911を、俺はサムライエッジを化け物に向けていた。

鎧の人間の右腕に穴が開いた銃口がこちらに向かせた。

化け物の銃口から二つの緋色の曳航が願に飛ぶ。銃弾をサムライエッジで打ち砕き、もう一発撃ち、化け物の左肩を撃ち抜く。

だが撃ち抜いた左肩に開いた穴がみるみる塞がっていく。

成る程、吸血鬼みたいな回復機能もあるのか。

 

「フッハッハッハッ!」

 

化け物の野太い笑い声が粒子で出来たドームに反響する。

化け物は右腕の銃口から青い散弾を吐き出す。

願は虎徹を抜き振るい生じた衝撃波の銃弾は青い散弾に当たり消滅し残った衝撃波の銃弾は化け物に襲い掛かる。化け物の右腕の銃口から青い銃弾が発射され、衝撃波を破り、願は避け、着弾したところが凍りつく。

氷の超能力か。

青い粒子が化け物に集まり新たな銃弾が発射される。

微かに銃弾と空気の間に凍りついているのが目で確認できる。

もし、あれが『超能力』ならあれでいける。

 

「シャットダウン(能力強制終了)」

 

願は呟き虎徹で斬る。

本来なら凍る筈だが虎徹は凍らず弾が真二つに斬られ地面に落ちる。

願は肉薄し、漆黒のナイフで化け物を一刀両断する。

ズル、と斬られた身体がずり落ちて倒れる。

 

「……なんだよ、あっけねぇな。おい、新光、浩司。終わったぞ」

 

二つに別れた化け物の身体を背に向け待機している二人に声をかけた。

だが新光、浩司は険しい顔をしたまま銃を構え続けている。

ズル、ズル、と妙な音を聞くと同時にズドッという衝撃と痛み、ゆっくり振り向くと異様な光景が目についた。

 

「マジかよ。コイ…ツは」

 

その光景は二つに別れた身体の切り口から触手のようなものが出ており、それが二つから一つに元に戻るように接合され復活、さらに手の甲から白い針が願の腰に突き刺さっている。

 

「う、ぐあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!」

 

腰から力が放出される感覚。

視界が……霞む……

 

「願!」

 

レキがドラグノフを撃ち、突き刺さった針を切断する。

願は力を込め切断された針を抜く。

さらにレキは化け物にもうもう一発撃ちこむと粒子の壁で覆い、爆散、粒子の霧が晴れると化け物と粒子で造られたドームが崩壊するように崩れていく。

 

「帰ったのか、いや、帰ってくれた……と、言うべきか……」

 

願は息切れをしながら立ち上がる。

崩れた粒子はまるで役目を終えたかのように消え向こうから平賀、レキ、香苗、翠、柚梨佳、………遼が見えた。

かなり驚いた顔をしているな。

あの化け物は一体何だったんだ。

 

「新光、……あとは頼む」

 

願は声を切らしながら、ゆっくりと前へ倒れた。

 

「願!?おい!!」

 

倒れた願に呼び掛ける新光の声と花火の音が建物の間に木霊した。

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