明久サイド
波乱万丈の自己紹介が終わり僕たちは食事の準備をした。当然その場には姫路さんは入れない。彼女が入ったら薬物テロが起こるからだ。そのため僕、雄二、ムッツリーニの3人で料理の準備をした。
「明久君お料理上手ですね」
「いつも塩と水ですましているのが信じられないわね・・・」
「これも明久の姉上が帰ってきたためなのかのう?」
姫路さんたちが僕の料理の手際の良さを見て各々の感想を述べていたが突然姉さんが・・・
「あら、私が帰ってきたとき日のご飯はアキ君が作っていましたよ。島田さんが言っていたような状態ではありませんでしたよ?」
『えっ!?』
「それどころか冷蔵庫の中身を見たら1週間は過ごせそうな量でしたよ?」
姉さんの当然の告白。当然・・・
「(やっぱり最近のアキおかしい!!)」
「(確かに。つい最近まで塩と水ですますような生活困難じゃったのに)」
「(そういえばこの間私と一緒に明久君のおごりで映画と如月ハイランドへ行ったのですが生活困難な状態ではありませんでした)」
「(ということは・・・)」
『(今の(明久君・アキ・明久)には仕送り以外の何かの収入がある!!)』
耳を澄まして聞いてみたらある意味厄介な状況になっていた。このままじゃあ、ZECTのことがばれてしまう。しかも、事態はさらに困難を迎えた
「みなさん。何をこそこそ話しているのですか?」
突然姉さんが会話に参加してきたのだ。頼むから余計厄介な状況にならないでよ・・・。ふと横を見ると雄二とムッツリーニも冷や汗をかいていた。そりゃあ下手するとZECTのことがばれるかもしれないからね・・・。
「そういえば玲さん。最近のアキ、アルバイトやっているのですか?」
「いや、やっていませんけど・・・」
『ますます怪しい!!』
や、やばい・・・。
「みんな!ごはんできたよー!!」
「じゃんじゃん食えよー!!」
「……会心の出来!!」
話を遮るように僕たちは出来上がった料理を持ってきた。何とかして話題を変えないと・・・
「しょうがないのう。続きは食べ終わってからでどうじゃ?」
『異議なし!!』
秀吉がこの場を切るように話を遮ったが所詮一時しのぎ・・・。何とかしないと・・・。
しかし姫路さんと美波が僕の料理を食べたら・・・
「明久君、こんなに料理上手だったのですね・・・」
「負けたわ・・・」
なぜか姫路さんと美波が意気消沈していた。どうしてかな?結局これが理由でこの場はしのげたがいいのかな?
そしてご飯を食べ終え話す気にもなくなったので本題である勉強を始めようとしたら・・・
「皆さんでお勉強ですか。それなら良いものがありますよ?」
『良い物?』
姉さんが突然そんなことを言ってみんな(僕含む)は首をかしげた
「はい。今日部屋を片づけていて見つけました。今持って来ますね」
そう言いながら、姉さんはリビングを出て行った。その後何かを取り出す音がして、再び戻ってきた。
「参考書というのもなんですが、役に立つかもしれませんので」
そういって姉さんが持ってきた本をテーブルの上に置いたけどこれどっかで見たような・・・。いやな予感を感じつつ僕は恐る恐るその本を見た。そこに記されていた本の表題は・・・
[女子高生 魅惑の大胆写真集]
「アキくんの部屋で見つけました」
「僕のトップシークレットがぁ--------っ!!」
それは僕が必死で隠していたエロ本だった。
「保健体育の参考書としてどうぞ」
「どうぞ、じゃないっ!こんなもんが参考になるかーっ!あと僕の部屋に勝手に入ったね!?あんなに入らないでって言ったのに!」
今度から鍵をかけようかな?ほんと・・・。そうしたら
「いいえ、昨日確かにアキくんは部屋に入って良いと言いました」
「それってもしかして着替えを取りに行く時のこと!?」
そうか、あの時の会話はこれが目的だったのか!なんて陰湿卑劣迂遠な作戦なんだ!
しかも事態はより困難を極めてしまった
「そ、それじゃあ、あくまでお勉強の参考書として・・・」
「そ、そうね。ウチもちょっと勉強しておこうかな・・・」
なんと姫路さんと美波までもこの空気に感染したのか妙なことを言った
「姫路さんに美波!?無理に姉さんのセクハラに付き合わなくていいんだよ!?というかお願いだから見ないで!」
僕は必死に二人を止めていると
「でもこれらのエロ本を見る限りアキ君の好みは・・・」
と姉さんがますます困難という炎に油を入れる言葉を話そうとしていた
「お願い!やめて姉さん!!」
僕は無理だと知りながら姉さんを止めようとした。もしあれがばれたら僕はしばらく立ち直れない!!続く姉さんの発言にみんなは目を大きく開きながら次の言葉を待っていた
しかしそこで奇跡が起きた
「偏りすぎてわかりません」
姉さんの突然の一言。当然みんなはずっこけた。そして僕は心の中でホッとした。た、助かった・・・。
そしてなんだかんだで勉強は続いていくのだった
玲サイド
テスト勉強のために集まった勉強会が終わりみんなが帰り支度をしている最中、私は姫路さんに近づきました。ちなみにアキ君はトイレに行ってこの場にいません。そして・・・
「ちょっといいですか?」
「は、はい。なんでしょう。玲さん。」
「ちょっと手伝いたいことがあります。少し来てくれませんか?」
「は、はい。わかりました。」
そういってみんなの声が届きづらい所へ移動しました。そしてあのことを姫路さんに言いました
「(私は先程アキ君の好みは偏りすぎてわかりませんと言いましたがあれは嘘です。)」
「(えっ!?)」
突然私の一言に姫路さんは目を丸くしました
「(本当はアキ君はバストサイズが大きくかつウェーブのかかったゆるふわな女性が好みです。そうあなたみたいな女性です。)」
「(ふぇ!?じゃあさっきはなんで嘘を!?)」
「(アキ君やほかの人の目の前でそんなことを話すわけにはいきませんのであえて嘘を言いました。)」
「(そうですか)」
姫路さんは納得したようでホッと胸をなでおろしました。さてここで本題を話すとしましょう・・・
「(だから姫路さん。)」
「(はいっ!)」
「(私は今日より、あなたを『恋敵』と認識する事にします。アキ君は渡しません)」
「(はい!望むところです!ぜぇったいに明久君は渡しません!それに私のほうが先にキスもしていますしデートもしていますから私のほうがリードしています!!)
「(あらあら、衝撃な告白ですね。でも私も望むところです。姫路さん。それでは。それとこの話はアキ君はもとよりほかのみんなには内緒ですよ)」
「(わかっています!!)」
姫路さんはそう言ってみんなのもとへ戻られました。しかしもうキスとデートを澄ませていたとは本来なら減点にしたいところですが秘密ということで不問にしましょう。
そしてトイレから戻ってきたアキ君と一緒にみんなを見送ってこの日は過ぎました
15話の前書きの通り玲さんの性格は若干改変させています。だから「原作の玲さんはこんな人ではないぞ!!」類の苦情はやめてください。受け付ける苦情は誤字のみです。感想もお待ちしています