GOD SPEED BAKA   作:アクアマン

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今回は丸々妖怪ババァ長との会話です。原作とは若干改変させていますが


第21話

明久サイド

 

鉄人から逃げ切った僕らは学園長室にたどり着きババァに今回のことを聞いた

 

「んで、どうなんだ学え・・・ババァ」

 

「教えてください、学え・・・ババァ」

 

「どうしてアンタ達はアタシを素直に学園長と呼べないのかねぇ・・・」

 

おっといつの間にかニックネームで呼ぶ癖がついちゃった

 

「すいません学園長」

 

「ふん。今更言い直しても教えてやるもんかい。このクソガキどもが」

 

「そんな!?酷いですよババァ長!」

 

「その呼び方は今までで一番酷いさね!?」

 

いいじゃないか。なんならさらに「妖怪」を最初に付け加えてもいいんだよ。

 

「おい明久。巷で若いと評判の学園長(笑)にあまり失礼な発言をするな」

 

「アンタも十分失礼だよクソジャリ」

 

雄二の追撃の一言。ババァ長の怒りがさらにプラスされた!!

 

「んで、ババァ。正直なところどうなんだ。きちんと復旧するのか?」

 

「はぁ?復旧?何を言っているんだいボウズども。それだとまるで召喚システムに欠陥があるみたいじゃないか」

 

この期に及んで白を切るか・・・

 

「だって、まるでも何も、見るからに調整失敗しているじゃないですか」

 

「いいや、違うね」

 

まだ認めない気か・・・。こうなったら僕たちの腕輪の欠陥をネットにばらしつつこの辺り一帯に広めようか・・・

 

「そこのバカがとんでもないことやる前に言っておくよ。これはただの遊び心さ」

 

僕の考えを読んだのか外見は冷静、内心は焦りつつの様子でババァ長はそんなことを言った。

 

「遊び心?どう見ても失敗にしか見えなかった調整なのに遊び心とは一体どういうことですか?」

 

「今は夏だからねぇ。肝試しにはもってこいの季節だろう?」

 

「は?」  

 

それを聞いて僕達の目が丸くなった。

 

「つまり、ババァは肝試しの季節に合わせて召喚獣も妖怪仕様にカスタマイズしたと言いたいのか?」

 

「そうさ。あれは夏休みでも登校する可愛い生徒たちへの、アタシからのささやかなプレゼントさ」

 

「そんなグロテスクなプレゼントをしかもババァからもらっても2重にうれしくないけどな」

 

「実際姫路さんたち絶叫してたしね」

 

「少なくともあんたたちはかわいくないさね!!」

 

ささやかなババァいじりをしたあと雄二は

 

「まぁでも、ババァがそう言うのならそういうことにしておくか」

 

そんなことを言った

 

「え?本当の事を聞かないの?」

 

雄二は何か考えがあるの?

 

「別にここでババァに『実は調整失敗だった』なんて言わせたところでメリットはないだろ。それより、学園長のありがたくないけどありがたい心遣いに甘えさせてもらおうぜ」

 

「あんたは一言多いさね!!」

 

雄二の言葉に突っ込みを放つババァ長。あれ?ということは・・・

 

「甘えさせてもらうって・・・。それってつまり、さっき言われたように召喚獣を使って肝試しをやるってこと?」

 

「ああ。学園長もそれを考えた上でのプレゼントって言ってるんだろ?俺達に召喚獣の異変が伝わった以上は、世間体を考えると学園側も何もしないわけにもいかないだろうしな」

 

そういって雄二が視線を送ると、ババァ長は小さく嘆息して頷いた。

 

「やれやれ・・・。本当にアンタは悪知恵だけには頭が回るねぇ・・・」

 

「余計なお世話だババァ」

 

これはさっきの仕返しか?でもどういうこと?そう思いながら僕は首をかしげると

 

「つまり、試験的なシステムとして運営している以上、学園側は召喚システムの調整を失敗したとは言いにくいってことだ。隠し切れるならそれで良かったんだが、生徒にばれた以上はそうもいかない」

 

「ああ、なるほど。だから肝試しをやることで『元から計画していた出来事』にしようってわけか」

 

要するにカモフラージュね

 

「じゃあ、そういうことで残り二日の補習期間は肝試しってことでいいんだよな?」  

 

雄二が嬉しそうに学園長にいった。そうか雄二は最初からこの肝試しを利用して、鉄人の補習を潰す気だったのか。ありがとう雄二。今の君は合宿の時影で脅迫犯(清水さん)を探してくれた岬さんと同じだ!!

 

「いいや、ただの肝試しなら却下さね。あくまでも召喚獣は学習意欲向上の為のツールだからね。見た目だけで楽しむのは授業の一環とは認めないよ」  

 

でもそこだけは譲れない、と言わんばかりにババァ長が首を振った。  

 

つまり、どこかに点数を使った勝負の要素を織り込まなければダメということかな。

 

「それならチェックポイントでも作って、そこで勝負させるか。それなら文句はないだろ?」

 

「そうさねぇ・・・。ルール次第だけど、それなら認めてもいいかもしれないね」

 

「よし。決まりだな」  

 

雄二の考えをババァ長が賛成し雄二が満足そうに頷いた。  

 

こうして、学園と試験召喚システムを使った一風変わった肝試しが行われることになったけどこの後ああなるとはその時の僕たちはまだ知らなかった

 




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