明久サイド
あれから数日が経った。肝試しが中止となりあの地獄が再開されると恐れていたが誘拐&行方不明が重なったため学園はその処理のため補習も中止となり僕たちは本格的な夏休みへと入った。そして夏休みの計画を立て僕たちは泊りがけで海に行くことになった。余談だが泊りがけと聞いたとき姉さんが怖い顔をしていたが特に何もなく助かった。いつもなら折檻するのにどうしたんだ・・・!?まあ命があるだけいいけどさ
そして迎えた旅行当日。抜けるような青空に浮かぶ入道雲が浮かんでいた。海水浴に出かける日としては、これ以上はない絶好のコンディションと言えるだろう。
「今日は海に行く日としては最高の天気だな」
Tシャツにハーフパンツといった、いかにも夏な感じの格好をした雄二が呟いた。雄二の体格を考えるとぴったりだ。他にも原始人の格好をしたらもっと似合うだろう
「おい、明久!今なんかひどいことを考えなかったか!?」
「気のせいじゃないの、雄二?」
勘が鋭い
「まったくじゃ。むね・・・ではなく心が躍るのう」
薄手の白のパーカーと七分丈のパンツを組み合わせトランクケースを持っている(中にサソードの剣が入っているため)秀吉は姉さんの車の到着を今か今かと待ち構えていた。
「……血液パックが痛まないか心配」
ロールアップのジーンズ姿のムッツリーニが抱えていたクーラーボックスに心配そうに目をやった。たぶんその中に、ムッツリーニの命を支える血液パックが大量に入っているんだろう。海といえば女性の水着だ。僕だって油断していたら簡単に三途の川を渡ってしまう。
「ところで明久君。今更なんですけど、この人数が車に乗り切れるんですか?」
タイトなデニムのスカートとTシャツの上にキャミソールを重ねた格好の姫路さんが聞いてきた。いつもとイメージが違うからなんかドキッと感じたのは内緒だ・・・。
「そういえばそうね。お姉さんを入れたら九人だから普通の車の免許で大丈夫なの?」
美波も心配そうに聞いてきた
「大丈夫だよ。僕たちはこれを使うから」
そう言って僕、雄二ムッツリーニ、秀吉はZECTからもらったバイクを出した
「明久君たちそれは?」
姫路さんがキョトンとした顔で聞いた
「僕のはカブトエクステンダーと言って雄二たちのはマシンゼクトロンっていうんだって」
「こうしたほうが荷物はかさばらないからな」
「……おまけにもらったのに訓練以外使っていないのでもったいない」
「だから今日初めて使おうかと思ったのじゃ」
これで荷物が4人分減るからね
「…自動車の中型免許は十一人以上から」
「ボクも昨夜ネットで調べたけど、普通免許でも車次第で十人までは乗せても大丈夫みたいだよ」
さらに安心をするようにAクラスの霧島さんと工藤さんが説明した。霧島さんはミニスカートにペールトーンのサマーセーターを合わせていた。その姿は熱い外気を忘れさせてくれるようで目に優しい。
対する工藤さんはショートパンツに上はキャミソールだけという露出の激しい服装だ。さっきから水着と思われる日焼けのあとがチラチラと見えているので目のやり場に困る。とその時工藤さんは気付いたのか
「ん? 吉井君。そんなにボクの格好が気になる?」
「い、いやっ。別に」
「あ、さては・・・」
「な、何かな?」
「ボクのキャミの中が気になっちゃうのカナ〜?」
「べ、別にそういうわけじゃ・・・!」
「あははっ。見たいのなら、もっと堂々と見たらいいのに。ボクは全然構わないよ?」
工藤さんのからかい攻撃がきた。勘弁して工藤さん。そのやり取りを見た雄二が
「そうか。そういえば工藤は水泳部に入っていたんだったな。随分と健康的な日焼け跡がついて(ブスリ・・・ビクンビクン)」
「…浮気は禁止」
余計なことを言ったため霧島さんに目つぶしをされた。雄二、少しは学習しようよ
「まったく、この二人は相変わらずだよね~」
「(ササッ)そ、そうですね」
「(ササッ)ほ、ホント、仲が良いわよね」
「待って二人とも。気のせいかもしれないけど、今チョキを僕の目に向けて構えていなかった?」
2人もFクラスの毒気にやられたのか最近サイレントスキルが増している気がする。とまあそんな雑談をしていたら
「……車が来た」
「んむ? おお。そのようじゃな」
マイクロバスかと思えるほど大きな車がやってきて、ゆっくりと明久達の前に止まった。そして運転席のドアが開いて
「あら・・・? すいません。お待たせしてしまったようですね」
姉さんが車から降りてきた
「いや、俺達が勝手に早く集まっただけなんだ」
「うむ。つい気が逸ってしまっての」
「……楽しみ」
「玲さん。今日はお招き頂いてありがとうございます」
「ウチもこの旅行を楽しみにしてました」
期末テストの件で面識のある雄二が挨拶をした後、Aクラスの2人が姉さんの前に立ち・・・
「…初めまして。坂本雄二の妻の翔子「ちょっと待て! 何を勝手に(ブスリ・・・ビクンビクン)」・・・翔子です」
「こんにちは、吉井君のお姉さん。ボクは工藤愛子っていいます」
「初めまして、翔子さんと愛子さん。私はアキ君の姉の玲です」
和やかに挨拶が続いた後姉さんは僕たちのバイクのほうを向き
「アキ君、そのバイクはどうしたのですか?」
「ちょっといろいろとね!!」
「まあよいではないか、荷物も減るし女同士車で語り合うのも!!」
「よしじゃあ、荷物を入れるぞーー!?」
『はーーーい!!』
すばらしきかな。このメンバー。みんなでごまかすその様子はちょっと滑稽だけど・・・
「まあ、いいでしょう。それじゃあ行きましょう」
よかった。姉さんが天然ボケな性格で・・・
とまあ、一瞬ヒヤッとしたが海の旅が始まった
3時間後、ようやく僕たちは目的地にたどり着きペンションに荷物を置いた後すぐに海に向かった。そして待つこと20分・・・
「やはり俺たちは待たされるな・・・」
「仕方ないよ。向こうは水着の準備に時間がかかるんだから」
「……こっちも機材の準備に時間がかかるから助かる」
男3人はパラソルの影に隠れながら姫路さんたちの到着を待っていた。そして待っていると遠くから・・・
『む。明久達はあそこじゃな。おーい、お主ら-』
『あ、あなたっ!何をしているんですか!?』
『んむ?なんじゃ、監視員の方じゃな。そんなに血相を変えてどうしたのじゃ?』
『どうしたのじゃ、じゃありませんっ!どうしてあなた、上を着てないんですか!』
『???どうしてと言われても、普通男物の水着に上は着ないものじゃと』
『女の子が男物の水着を着る時点で間違っているんです!とにかくこっちに来なさい!』
『ま、待つのじゃ!ワシは男じゃからこれで良いと・・・』
『私の目が黒いうちは、この海水浴場でそんな過激な格好は許しませんからね!ここは子供たちも大勢いるし、怖いお兄さんとかもいるんですからね!』
『だから違うのじゃ!とにかくワシの話を・・・』
『上を着ない限り、絶対に海水浴場には入らせませんからね!途中で脱いでもダメですよ!きちんと遠くから双眼鏡で監視しますからね!』
『だから待つのじゃと言うとるのに---!』
なんか秀吉に似た声が聞こえたけど気のせいかな?
と考えていたら
「…お待たせ」
「うわっ!?びっくりした!?」
突然音もなく霧島さんが現れた
「しょ、翔子遅かったな・・・。」
雄二も驚きながら霧島さんから声をかけた
「…ちょっといろいろあって」
「いろいろ?」
なんだか嫌な予感がしないのですが
「…私たちが水着に着替えようとしたら玲さんはスク水を着て入ろうとしたの」
あの姉さんなら考えられる。
「やりそうだな、あの人なら」
雄二も納得する
「…それならまだ良かったけど・・・」
まだなんかあるの!?
「…愛子たちが「それはダメ!?」と言って止めたら玲さんは予想していたのか「それならもう一着あります」と言って持ってきたけど余計ダメなやつだった」
「そ、それは・・・」
なんだか嫌な予感しかしないのですが・・・
「…かなりきわどいスリングショット」
ぶしゃああああああああああーーーーー!!!
『ムッツリーニーーーー!?』
霧島さんから放たれた衝撃の一言がムッツリーニを死地へと追い込むが、何をやっているんだ、あの姉はーーーーーーーーーーーーーーー!?とまあそんなことで頭を抱えていると
「…さらに・・・」
『まだなんかあるのか!?』
これ以上はムッツリーニの命が危ない気がするよ!?
「…それを見た瑞希が「ずるいです!!玲さんがそうするなら私はトップレスで行きます!!」と言って更に場が混乱したから先に着替え終わった私が先に来た」
女子の更衣の一部始終を聞いた僕たちだが当然姫路さんのトップレス発言は・・・
ぶしゃああああああああああーーーーー!!!(2回目)
『ムッツリーニーーーー!?』
さらにムッツリーニを追い込んだ
「おいやばいぞ、これは!?」
「早く輸血しないと!!」
「それと電気ショックだ!!明久、ムッツリーニの荷物からAEDを出せ!!きっと持っているはずだ!!」
「わかった!!死なないで、ムッツリーニ!!」
霧島さんから聞いた更衣室のカオスは一人の男を瀕死寸前に追い込むのであった
明久「みんな聞いてくれるかな?」
雄二「なんか作者が活動報告で伝えたいことがあるんだとよ」
ムッツリーニ「……なんでもこれからのことに関係するらしい」
秀吉「だからこれを見たらすぐ作者の活動報告を見てほしいのじゃ」
皆『作者のためにみんなお願いしまーーーーす!!』
姫路「感想もお待ちしていますから」
島田「誤字があったらすぐ感想で教えなさい!!」