明久サイド
ペンションでのやり取りを終えた僕たちは近くの町で開かれるお祭りに来た。ちなみに僕はスイカ割りの時に起こった事故の罰(?)で姫路さんと手を繋いでた。夏休みが明けてラッキースケベの件と手を繋いだ事でFFF団の標的にならないようにしよ・・・。
「明久君、何考えているのですか?」
「それはね・・・」
「……異端者には死を・・・(ぶつぶつ)」
「生きる方法を考えているんだよ」
「ははっ・・・」
ムッツリーニの呪いの言葉と僕の生きる方法を言ったらさすがの姫路さんも苦笑いだ。とまあそんなやり取りをしていたら僕たちはお祭り会場にたどり着いた
「うわー、人がいっぱいいるね~」
工藤さんが驚きの声を上げる。やはりお祭りなのか大きな公園を使った夏祭りはすでに大勢の人でにぎわっていた。
「明久君、あれ食べましょう」
そう言って姫路さんは近くにあった綿あめの屋台へと向かった
「ちょ、引っ張らないで、姫路さん!!」
僕もあわてて姫路さんの後をついていくように(ていうか手をつないでいるため引っ張られる)向かった。
「…雄二、私たちも」
「待つんだ翔子。そっちには出店はないぞ」
「…こっちには人気がない」
「いったい何のために行くんだ!!?」
「…こづ・・・なんでもない」
「今絶対にある意味やばいことを言いかけただろう!?冗談じゃねえ!!誰が・・・」
「…いいから行く!!」
めきめきっ!!
「ぐああああああああ!!翔子、そのアイアンクローをやめろおお!!」
遠くからそんなやり取りが聞こえたがいつものことなので無視しよう
余談だがその後雄二たちは美波たちによって止められたそうだ
それから一時間後僕と姫路さんは海辺にいた
「楽しかったです」
「それは良かったね」
僕たちは楽しい話をしながら海辺に座っていた。ちなみになぜ海辺にいるのかと言ったら姫路さんが「二人きりで話をしたい」と言ってきたからだ
「ところで姫路さん。話って?」
僕は姫路さんに話は何なのか聞いた
「・・・明久君は合宿の前からZECTに・・・?」
「えっ!?」
「だって合宿の時の怪我。あれワームと戦ったときでしょ?」
「うん・・・」
「私バカですよね・・・。明久君はそんなに前から戦っていたのに私は何も知らずに明久君の心配をして・・・」
「そんなことないよ!?だって・・・」
「わかっています。ワームは成り代わった人物の記憶をも受け継ぐって・・・。それがあるから明久君は言えなかったんですよね・・・?それなのに私は・・・」
今にも泣きそうな姫路さん。そうか姫路さんは肝試しの時までほぼ数か月知らなかったんだ。そして真実を知った悲しさはとても大きいだろう。そう思った僕は姫路さんの肩をポンッとたたき
「ごめんね、姫路さん。今まで言えなくて・・・。でもこの素晴らしい世界は絶対侵略されたりしない。僕や雄二、ムッツリーニ、秀吉、そしてガタックに選ばれる人がきっと守るから・・・」
僕は慰めの言葉を言った
「そのことですが私はもう・・・」
姫路さんが何か言おうとしたその時
ドォン!!
突然の轟音とともに色とりどりの花火が上がった
「わぁっ・・・!」
さっきまでの悲しい雰囲気とは打って変わり姫路さんは感動したような声を出し笑顔になる
「今日、花火だったんですね」
「うん。それにしても、花火と僕達の旅行が重なったのは運が良かったね。もしかしたら、神様が姫路さんに『女の子がこれ以上悲しんではいけないよ』と思った為なのかな?」
「ふふ、そうですね」
そして姫路さんは天使のような微笑みになった。と同時に・・・
ざっざっざっ
突然後ろから足音が聞こえ振り向くと昼間の成虫態が現れた。間宮麗奈がいないとなると単独だろう・・・。
「姫路さん、離れて。すぐ片づける」
そういって僕はカブトゼクターを呼び寄せ
「変身!!」
<Henshin>
カブトに変身した。そして戦いが始まる瞬間僕は夜空に打ちあがる花火を見ていいことを考え、僕は
「キャストオフ!!」
<Cast Off>
<Change Beetle>
カブト・ライダーフォームへと姿を変えた。さあ、いくよ!!
「クロックアップ!!」
<Clock Up>
ドゴッ
クロックアップした僕はまずワームにパンチを入れ・・・
<one>
ベルトのボタンを押し、再び・・・
ドゴッ!!
ワームにパンチを入れながら・・・
<two>
もう一度ベルトのボタンを押して、そして・・・
ドカッ!!
今度はワームにアッパーをかました。アッパーを食らったワームはそのまま宙へ打ちあがるが当然落ちてくる。でもその間に・・・
<three>
「ライダーキック!」
<Rider kick>
僕はすべての準備を終えた。そして落ちてきたワームに向かって再び
「はぁ!!」
ドコッ!!
回し蹴りを食らわしワームは再び空の彼方へと飛んでいった。そして
<Clock Over>
クロックアップが解除されると同時にワームは花火と一緒に爆発した。ワーム花火一丁上がり!!そして僕は変身を解除した
「さっ。みんなの所に戻ろう」
僕が姫路さんに呼びかけると、姫路さんはまた悲しそうな顔をしていた気がした
「姫路さん?」
僕は姫路さんにもう一度声をかけた
「!?なんでしょう明久君?」
我に返った姫路さんはすぐに僕のほうへと向いた
「どうしたの姫路さん?」
「な、なんでもありません!!それじゃあみんなの所へ帰りましょうか!!」
そう言って姫路さんは僕の手をつかみみんなの所へと戻るのであった
姫路サイド
明久君がワームを片付ける姿を見た私は思いました。明久君達がワームと戦うということは命の危険があるということ。そんな状態だというのに私はただ見ているだけ。そしてその戦いの中もし明久君が死んだら私はどうなってしまうのでしょうか。
小学校の時から芽生えた明久君への恋心。その思いを伝えずにただ見守るのはいやです。そして明久君はワームからだけではなくいつも私を助けてくれました。でも私は・・・。そう思うと肝試しの時に木下君が言ったことを思い出しました
『わしは誰かに守られるような人間ではなく誰かを守る人間になりたいのじゃ!!』
そう、私も守ってもらうのはいやなんです私も明久君を助ける人に・・・。そう思った瞬間
「姫路さん?」
突然明久君いに声をかけられ私は我に返りました
「どうしたの姫路さん?」
明久君は私に聞きましたがこれを知られると余計に明久君を心配させるので・・・
「な、なんでもありません!!それじゃあみんなの所へ帰りましょうか!!」
そう言って明久君の手を掴み皆の所へ走りました
明久サイド
ペンションに戻った僕たちは(ちなみにその途中で岬さんや雄二にワームは倒したと連絡をした)その庭に設置されているコンロでバーベキューをすることになり僕たちはその準備をした
「おーい。そろそろ焼けたぞー」
バーベキューを見ていた雄二の声が聞こえ、遅れて肉汁の焦げる匂いが漂ってきた。その匂いは本当に僕たちの腹の虫が鳴りそうなにおいだった。
「だってさ。ほら、かなり遅いけど夕飯にしようよ」
僕たちもみんなを呼び寄せる。そしてバーベキューが始まった
「おう明久。丁度良く焼けてるぞ。たっぷり食え」
そういって僕の紙皿の上に焦げたラードを載せた。当然今の行動は僕の怒りに触れたので
「そういえば姉さん」
「なんですか。アキ君?」
「ペンションの部屋なんだけどちょっと変えてほしいんだ」
「どのようにですか?」
「雄二と霧島さんを一緒の部屋に・・・」
「悪かった、明久!!それは俺が食う!!そして俺の皿の肉を全部いや飯抜きでいい!!だからそれだけは勘弁してくれ!!」
そういって雄二はクロックアップに匹敵する速さで僕に向かって土下座をした。でも・・・
「…玲さん。私からもお願いします」
それに霧島さんも続いた
「翔子、お前まで便乗するな!!頼むからやめてくれーーーーーーーーー!!!」
雄二の絶叫が響く中、楽しいバーベキューは続くのであった。そしてこの日は最高の思い出だ!!僕はそう断言しよう。
ちなみに部屋割りはもとのままだった。でも雄二はかなり疲れ切っていた
岬サイド
吉井君がワームを倒したの連絡を聞き私は隊員に撤収を命じた。その途中
「岬さん、少し耳に入れたいことが・・・」
「どうしたの?」
一人の隊員が私に声をかけたので私は聞いた。
「実は先程本部から連絡がありまして・・・」
その報告は私を驚かせるのに十分な内容だった。これは後日吉井君たちを呼んで話しておかないと思った。その報告の内容は・・・
「ガタックゼクターがほんの一瞬ですが反応があったと連絡がありました。」
次回もお楽しみに。感想もお待ちしています