GOD SPEED BAKA   作:アクアマン

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第37話

明久サイド

 

あれから数日が経った。僕はあの時の怪我が原因で2週間の入院となった(通算3回目)。(表向きには姫路さんが足を踏み外し落ちそうになったのを僕が身を挺して守ったがそのまま落ちたことによる怪我ということにしているらしい)。

 

「しかし、ガタックが瑞希だったとはね・・・」

 

「ということは・・・」

 

「……あの地獄を」

 

「あり得るから困る・・・」

 

「…もともと瑞希は病弱だったから心配」

 

「心配だよね~」

 

見舞いに来た雄二たちと一緒に姫路さんのことについて話し合っていたら・・・

 

「吉井君、調子はどう?」

 

岬さんが僕の病室に入ってきた。

 

「ちょうどよかった。岬先生、姫路さんは・・・?」

 

彼女はいったいどうしているのだろうか?

 

「姫路さんはあの後、軽い検査入院をした後訓練をしているわよ。と言っても事前にガタックのことを知っていたためかあまり早く終わったけどね」

 

そうか、僕たちが初めて戦ったときは機能を知らずに戦っていたから多少慌てたけどガタックに関してはあらかじめ特徴などを聞いていたからそんなに苦はなかったはずだ。あのとき説明を聞いていなかったら今頃どうなっていたことか・・・

 

「今は、簡単な検査を受けているわ。もう少ししたらあなたの見舞いにやってくるでしょうね」

 

そうか、それならよかった。

 

「それよりいいニュースと悪いニュースがあるわ」

 

いいニュースと悪いニュース?

 

「まずいいニュースだけど本部とは違う場所で新たなゼクターが2つ完成されたのよ。」

 

「新しいゼクター?ゼクターは5つじゃなかったのか?」

 

そうだ。確か作られたのはカブト、ザビー、ドレイク、サソード、ガタックの5つだったはずだ・・・

 

「確かに最初は5つだったけど1つでも多いほうがよいと思った社長は新たにゼクターを作ることにしたのよ。その名もホッパーゼクター。バッタをモチーフとしたライダーよ」

 

「ホッパーゼクター・・・」

 

「ええ。ホッパーはマスクドフォームはないけど1つのゼクターにより1人の装着者がパンチ・キックどちらの戦闘形態にも選択的に変身できるというリバーシブルの変身機構となっているよ。これを2つ作り上げたのよ。」

 

「ということは・・・」

 

「一人がキックに、もう一人がパンチに優れたほうに変身できるいわばホッパーシリーズね」

 

素晴らしい。これで僕たちの戦力が2つも増えた!!

 

「けど悪いニュースがあるのよ」

 

「悪いニュースとは?」

 

「おととい、ホッパーゼクターを本部へ運ぼうとした道中、ワームに襲われ2つのホッパーゼクターはワームに盗まれたのよ」

 

『なんだってーーーーーーーーーーーーーーーー!!』

 

※病院内ではお静かに

 

「ということは・・・」

 

「……相手側の戦力が増えたということ・・・」

 

「人類を守るためのものが逆に侵略されるほうへ使わせるとは・・・」

 

「…雄二の浮気ぐらい許さない」

 

「代表・・・。その例えはどうかと思うよ・・・」

 

「だから社長はこう言ったのよ。『もしホッパーがお前たちの敵として現れたのなら最悪破壊しろ』と。だからみんなも警戒してね。」

 

『はい!!』

 

「それじゃあ、吉井君にも悪いし今日は帰りましょう」

 

そう言って岬さんは雄二たちを連れて病室から出ていった・・・

 

 

それから数十分後・・・

 

岬さんから語られた事実にこれからどうするかベットの上で考えていたら・・・

 

コンコンッ

 

突然病室のドアがノックされたので

 

「はい、どうぞー」

 

僕は呼び寄せた。そしてドアが開かれ中に入ってきたのは・・・

 

「こんにちは、明久君」

 

姫路さんだった。

 

「姫路さん!!」

 

僕はびっくりして立ち上がろうとしたがその瞬間

 

「痛ぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーー!!」

 

体中から激痛が走った

 

「明久君、まだ治っていませんから無茶しないでください!?」

 

「うう、ごめんなさい・・・」

 

危うく入院期間を増やすところだった・・・

 

「それより、姫路さんこそ大丈夫?一応訓練受けたんでしょ?」

 

「はい・・・。大変でしたけど性能を事前に知っていたからほんの少し実戦訓練しただけで済みました・・・」

 

それならよかった。僕達は・・・いややめておこう。あれはトラウマだ・・・

 

「ところで、姫路さんは後悔していないの?」

 

「何がですか?」

 

「ガタックに選ばれたことだよ。選ばれたということは一歩間違えば死んでしまう戦いに参戦したということだよ。」

 

「確かに少し不安はあります・・・。でもいいんです。これは私が決めた始まりですから・・・」

 

そう言った姫路さんの顔は一片の曇りがなかった

 

「だから、明久君は心配しないでください。そして二度と無茶しないでください。いいですね!!」

 

「はい!!」

 

姫路さんの迫力に僕はビビッて従う。

 

「あとこれ、近くの果物屋で買ってきました。」

 

そう言って姫路さんはたくさんの果物が入った籠を近くの棚に置いた。

 

「それじゃあ、帰りますけど最後に・・・」

 

「なに、姫路さ・・・」

 

僕が続きを言おうとしたその時

 

チュッ!

 

突然姫路さんは僕の近くまで来て僕の唇にキスをした

 

「これで2回目ですね、明久君///」

 

姫路さんは顔を赤らめているが僕は目の前のことに頭が追い付かず

 

カァーッ!!///

 

顔が赤くなりとうとう・・・

 

バタンッ!!

 

顔を赤くしながら倒れるのであった

 

「明久君!?大丈夫ですか!?ってひどい熱です。待ってください!!すぐにお医者さんを呼びますから!!」

 

薄れていく意識の中姫路さんからそんな声が聞こえた。結局これが原因で僕はさらに1週間入院するのであった




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