PS.今回の話の中にほかの作者さんが使ったネタがありますがその作者さんには事前に許可をいただいております
明久サイド
あのラーメン屋の男の人のおかげですっかり立ち直ってから数日経って僕たち8人は放課後の明かりもなく暗い室内のFクラスで一つの卓袱台を真剣な顔で囲うように集合していた。と言ってもこれからのことに関して話をするのではない。そう集まった理由は・・・
「王様ゲーム!!」(雄二)
『いえーーーい!!』(僕ら)
雄二の一言に周りのテンションが上がる。そう僕らは王様ゲームのために集まったのだ!!え?なんでかって?いいじゃん細かいことは・・・
「明久、ルールの説明を頼む!」
「了解。ここに1〜7番の数字と『王』と書かれたクジがあります。この『王』のクジを引いた人は他の1〜7番の人に命令ができます。例えば1番が王の肩を揉むとか、2番が3番にしっぺをするとか・・・。後番号は見せたり、見てはいけません。そして王様の命令は・・・」
『絶対!!!』
全員が一斉に声を揃えた。
「それじゃあ、始めるぞ!!」
雄二が言ったと同時に、一斉に皆が手を伸ばしクジを引く。
「さて、覚悟は良いか?」
「ああ・・・」
「もちろん!!」
「……準備はできている」
「いくぞ、せーのっ!」
『王様だーれだ!?』
そうやって僕らは紙を見た。そしてしばらく沈黙が流れ王様になったのは・・・
「よっしゃっ!」
雄二だった。あいつが王様だとなんて命令されるか・・・。ちなみに僕は5番だった
「それじゃあ命令だ。そうだな・・・5番と6番が・・・」
反応からしてムッツリーニが6。
「鉄人に、『好きです、付き合って下さい』と、告って来い!」
と、ニヤニヤしながら宣言した。
『キサマァァァ!!』
なんて命令を!!
「そんなことしたら、完全に誤解されるじゃないか!!」
「……不名誉な!!」
「ダメよ、アキ!さっき自分で説明したばかりでしょ?」
「そうだよ、2人とも」
『王様の命令は・・・』
『・・・絶対・・・』
くそ・・・。これは絶体絶命のピンチじゃないか・・・。「ピンチはチャンス」って誰かが言っていたがこれはどうすれば・・・。待てよ。そうだ、これなら・・・
『ダ―――ッシュ!!』
「行ってらっしゃーい♪」
数分後
『ただいま~♪』
「あれ、お前らちゃんと言ったのか?」
「ちゃんと言ってきたよ?ねぇ?ムッツリーニ」
「……ああ」
「その割には平気そうな顔だが・・・」
『だって・・・』
「だって・・・?」
「好きです、付き合って下さい、って」
「……鉄人に」
『雄二が言っていましたって言ったから♪』
これを聞いた瞬間
ダッ!←雄二逃走
ガラッ!←雄二Fクラスの扉を開ける
ドグボッ!!←ドアの外にいた鉄人が雄二に鉄拳
ドンガラガッシャーンッ←雄二ちゃぶ台を巻き添えにしながら吹っ飛ぶ
「坂本・・・。吉井と土屋が伝えてきたことについてゆっくりと聞かせてもらおうか・・・」
そう言って鉄人は指をパキパキ鳴らしながら雄二に近づく
「待て、鉄人!!俺は・・・」
「問答無用だ!!」
しばらくお待ちください・・・
その後鉄人は去り雄二はボロボロの姿となって首に『私は教師をからかったので反省しています』というプラカードが引っ掛けられている。
「明久、ムッツリーニ覚えていやがれ・・・」
雄二は恨みがこもった顔で僕らを見つめるが・・・
「上等だ、雄二・・・」
「……返り討ちにしてやる・・・」
そう言いながら僕たちはカブトゼクターとドレイクゼクターを呼んだ。
「待て、返り討ちにするのにそれを使うのはやりすぎではないか?」
雄二はそう突っ込むが
「不服なら雄二もザビーになって戦えばいいんじゃない?」
「……そうそう」
「お前ら!!ザビーのブレスは翔子に没収されているのを知っていて言っているだろう!!」
「まあまあ、続きやろ、ねっ?」
そう言って工藤さんが僕らをなだめる
「そうだな・・・。それじゃあ、気を取り直して・・・」
『王様だーれだ!?』
次の王様になったのは・・・
「むっ、ワシかの・・・」
秀吉だった
「それじゃあ、命令するぞ。1から7番までの全員は持っているワシの女装写真をすべて差し出すのじゃ。むろんバックアップデータもな」
『な、なんだとーーーーーー!!!』
悲鳴(主に僕とムッツリーニ)が轟いた
「わしは男じゃからな。さあ差し出すのじゃ。王の命令は絶対だからの。」
うう・・・。王様の命令には逆らえず僕たちは秀吉の写真を差し出した。そして差し出された写真はすべて破り捨てられた。
「それじゃあ・・・次行くぞ!!」
「……応!」
血の涙を流しながら僕らは言った
「せーの!!」
『王様だーれだ!?』
「わ、私です!!」
今度は姫路さんか・・・。そう考えたら姫路さんは僕のほうを見た後
「3番は私と口づけしてください。残りは須川君達が現れたら追い払ってください!!」
そんな命令を出した。さて3番は・・・
「僕!?」
なんで、ピンポイントで当たるの!?
「姫路、どうして明久の番号が・・・!?」
「……妬ましい・・・」
「落ち着くのじゃ、おぬしら。偶然じゃろ!!」
「でも、すごいわよ!!」
「…愛の力?」
「でもすごいね~」
みんなもこのことに驚く
「さて、明久君!!王様の命令は絶対です!!」
そう言って姫路さんが接近した。当然王様命令なので・・・
「んっ・・・」
姫路さんと口づけをした。途端・・・
『吉井を殺せーーーー!!』
FFF団が現れたが・・・
「王様命令だ。癪だが追い払うぞ!!」
「……応!」
「やれやれなのじゃ・・・」
その後、雄二の腕輪で召喚フィールドを作り出し召喚獣を使ってFFF団を全滅。彼らは鉄人の根城である補習室に連れていかれたのであった
しかし、その後も
「5番は私とハグしてください!!」
「4番は私と今度の日曜デートしてください!!」
姫路さんが王様になればなぜか僕が持っている番号をピンポイントで当てたのだった。
「一体どうしてピンポイントでわかるんだ?」
「偶然です。では次行きましょう」
雄二がこのことについて聞いてもはぐらかす姫路さん。この間姫路さんは5回王様になったがすべてピンポイントで僕の番号を当てたのだから不思議がっても仕方がない
「…(・・・)」
霧島さんも何かがおかしいのか真剣な顔で考えていた
「せーの・・・」
『王様だーれだ!?』
沈黙の後王様になったのはまたしても・・・
「私です!!」
姫路さんだった。
「(それじゃあ、次は少し大人の階段を・・・)」
姫路さんがぼそぼそ何かを言っていたがおそらく次の命令だろう。そしてしばらく考えたら姫路さんは僕のほうを見た。同時に・・・
バッ←霧島さん僕のほうを見る
「!?」
突然霧島さんまで僕のほうを見た。姫路さんも突然のことに驚いた次の瞬間
「…瑞希。ズルは駄目」
こういった。てかズル?
「翔子、姫路がズルしたってどういうことだ?」
雄二も不思議がって聞いた
「…吉井の後ろを見て」
霧島さんがそう言ったので僕らは後ろを見た。そこには・・・
「・・・」←ガタックゼクター、僕の背後に飛んでいる
バッ←ガタックゼクターすぐに飛び去り隠れる
「…こういうこと」
つまりこういうこと?
ガタックゼクター、僕の背後に回り僕の番号を見る→そして何らかの合図で姫路さんに番号を教える→役目を終えたらすぐに隠れる→以下延々繰り返し
ということ?つまり
『ゼクターを通じて知らせたわけかーーー!!』
「だから5回連続で明久の番号がわかったのか・・・」
「瑞希ずるいわよ・・・」
「あう・・・。ごめんなさい・・・」
その後ズルが発覚したため姫路さんのこれまでの命令は取り消し不可能な命令(キスやハグ)以外取り消しとなった(当然今の王様の決定も無効となった)。
「それじゃあ、次行くぞ」
「せーの!!」
『王様だーれだ!?』
流れる沈黙・・・。王様は・・・
「…(ペラッ)」
霧島さんはクジを見せつける。そこに書かれていたのは『王』の文字
「・・・!?すまんが急用が!!」
『逃がすかぁ』
脱走を図る雄二だったが僕とムッツリーニでとらえる
「さあ王様、ご命令を!」
「うぐぐっ、やっやめろ!離しやがれえぇぇ!」
「なに言っているのさ、雄二。雄二の番号を当てる確率は7分の1だよ。」
「そうよ。瑞希の時みたいにズルしなければ大丈夫よ」
「そ、それもそうだな・・・」
雄二も若干落ち着く
「それでは王様、ご命令を」
「…(こくっ)4番は今日の夜私と一緒に寝る。その間何が起こっても抵抗しちゃダメ」
「しばらく俺は旅に・・・」
『・・・!(バッ)』
ガシッ!!
「離せーーー!!このままだと俺は!!」
「いい加減素直になりなよ、雄二!!」
「いやだーー!!翔子、お前ズルしただろーーー!!」
「…してない」
「代表の言うとおりだよ。坂本君の背後には何もいなかったもの」
「工藤のいう通りじゃ」
「ちくしょーーーーーーーー!!」
「…瑞希。これが愛の力。ズルに頼らなければきっとできる」
「はい、翔子ちゃん!!」
そうして時間は過ぎていった・・・
「それじゃあ、次でラストにしよ」
「応・・・」
雄二はもはや真っ白に燃え尽きかけていた
「こうなったら俺が王様になってこの場を守る命令をだせば・・・(ぶつぶつ)」
何かぶつぶつ言っているが無視して・・・
『王様だーれだ!?』
そしてラストに王様になったのは・・・
「僕だーーーー!!」
最後に王様になったのはこの僕だった。
「それじゃあ1から7番までの全員は・・・」
一瞬沈黙が流れる
「隠し持っている僕らの女装写真を焼き捨てる!!」
『そ、そんなぁーっ!?』
ガクリッ
そういう擬態音とともにFクラス女子がうなだれる
「ひどすぎます!あんまりです!」
「そうよ!!あんまりよ!!」
「王様の命令は絶対だよ!!さあ、写真を渡すんだ!!」
『いやぁーっ!!』
こうして波乱万丈の王様ゲームは幕を閉じた
余談だが次の日学校へ登校中ミイラのように痩せ細っていた雄二となぜか肌が艶々しすぎて輝く霧島さんを見たけど昨日の夜何があったんだ?
ちなみにこれが姫路さん=ガタックにしたかった理由の一つです(笑)