明久サイド
木下さんがZECTに入隊して数日後僕たちは田所さんに呼ばれ本部へ来ていた。なんで集まったのかわからなかったけど集まってすぐ田所さんからこんな言葉を言った
「君たちに集まったのはほかでもない。わがZECTが誇る切り札を教えるためだ」
田所さんの一言に数日前入った木下さん以外のみんなに緊張が走る
「ついに切り札が・・・」
「……どんな奴なんだ・・・?」
「しかも明久のカブトに関するやつだからのう・・・」
「気になります・・・」
他のライダーメンバーも緊張が走る。でも僕のカブトに関することだから当の僕は彼ら以上に緊張していた
「まずはこれをみたまえ」
そう言って田所さんは席の後ろからモニターをだした。そこに映し出されたのは僕のカブトゼクターと比べると一回り小さいカブトムシだった
「これがZECTの切り札の一つ。ハイパーゼクターだ。」
「ハイパーゼクター・・・?」
「ああ、これを使うことによりカブト・ハイパーフォームという強化形態に変身が可能。またこれを使えば、クロックアップよりも数段早いハイパークロックアップが使用可能だ」
普通のクロックアップでさえ弾丸がスローに見えるほどなのにそれより早いなんて規格外なんてレベルじゃないよ・・・
「そしてもう一つ、ZECTの切り札がある。と言ってもカブトハイパーフォーム専用の武器だがな」
ハイパーフォーム専用の武器。どんなんだろう・・・。そう思いながら田所さんはモニターの画像を切り替えた。そこには大きな銃剣が映し出されていた
「これがハイパーフォーム専用武器、その名もパーフェクトゼクター。これを使えばたとえ何百匹のワームの大群が現れても一瞬で全滅させるパワーを持つ。とある欠点があるがな・・・」
武器のすさまじさを聞いて感動していた僕らだったが「欠点」という単語を聞いて疑問に思った
「あの~欠点ってなんですか?」
まさかそれを使うとしばらくカブトに変身できないじゃないですよね?
「このパーフェクトゼクターを用いた必殺技は2つある。その一つは剣状態で発動するマキシマムハイパータイフーン。もう一つは銃形態で発動するマキシマムハイパーサイクロン。しかし欠点はそれらの発動条件だ。」
「発動条件ですか?」
「ああ、発動するためには坂本君のザビーゼクター、土屋君のドレイクゼクター、秀吉君のサソードゼクターこの3つをパーフェクトゼクターに合体して初めて使用可能となるがもし君たち3人が既に変身していた場合、パーフェクトゼクターからの指令が優先されるため強制変身解除される。」
「つまり俺たちが闘っているときにそれを使うと・・・」
「ああ、君たち3人は生身となり非常に危険だ。」
「……明久、使うときは声をかけろ・・・」
「わしらがおぬしの後ろに下がったときに使うのじゃぞ・・・」
欠点を聞いて普段はポーカーフェイスの秀吉ですら必死の顔になった。確かに生身でワームに立ち向かうのも危険だけどもし数百匹のワームとの戦闘中に使ったら生身となった雄二たちも巻き添えくらっちゃうもんね・・・。使用には十分気を付けないと・・・
「さらに、パーフェクトゼクターにその3体のいづれかを合体させることにより各ゼクターの特性を活かした攻撃が可能となる。たとえば剣状態の時にザビーゼクターを合体させればライダースティングの強化版であるハイパースティングが使用可能となる。まあ、各々の詳しい詳細はこの紙にまとめているのでしっかり読んでおくように・・・」
そう言って田所さんはパーフェクトゼクターに関する取扱説明書らしきものを僕に手渡す。うう、なんて量だ・・・
「一応、抜き打ちでこれに関するテストを行う予定だ。しばらく続いて高得点が期待できない場合、体で教える予定になっている。しっかり頭に叩き込んでおいてくれ」
地獄だ・・・
「さて、ハイパーフォームに関する説明はこれで終わりだ。次は・・・」
まだあるの・・・?
「カブト制作にあたり試作用に作られたゼクターがある。ワーム側にホッパーゼクターがある今それらも実戦用に現在改造中だ。その4つがこれだ」
そう言って田所さんは三度画像を切り替えた。そこに映っていたのは似たようなカブトムシ3つと僕とカブトゼクターにそっくりなゼクターだがカラーリングが異なったカブトムシの1つの計4つのカブトムシだった。
「まず形がほぼ似ているのはカブティックゼクター。初期に作られたゼクターのため実戦用に改造するのはまだ時間がかかる。これらを使うことにより、ケタロス、ヘラクス、コーカサスと言ったライダーに変身可能だ」
「…ケタロス、ヘラクス、コーカサス。すべて外国にいるカブトムシの仲間のこと?」
「そのとおり。だからこれらはカブト制作にあたり試作用として作られたゼクターだ。そしてカブトゼクターによく似たこれはカブト制作にあたりもっとも完成形に近い状態として作られたゼクター。名前はそうだな・・・。アナザーカブトゼクターと呼んでくれ。これに関してはもうすぐ使用可能だ。じきに選抜試験を開催する予定だ。島田君達も参加させる予定だ。だが強制ではないから参加するか否かは十分考え・・・」
田所さんがそう言うおとしたその時
『非常警報発令。ZECT第3研究センターにワームの襲撃と連絡。至急現場に急行せよ。繰り返す!!』
そんな緊急放送が流れた
「まずい、吉井君。みんな。至急そこへ向かってくれ。あそこには今言った4つのゼクターが保管されている!!」
な、なんですと!!
「そこにワームの襲撃ということは奴らの目的は・・・」
「……恐らくホッパーゼクターと同様・・・」
「その4つであるという可能性が高い・・・」
「早くいきましょう!!」
そう言ってみんなは部屋かでるが僕は一つ疑問に思ったことがあった
「田所さん・・・。」
「どうした、吉井君!?」
「ハイパーゼクターとかはあそこにはありませんよね?」
「ああ、あれは本部にある。たとえあれを狙ってワームが襲撃しようとしてもセキュリティがそれを阻む。万が一手にしようとした場合、奥の手を使う。」
「奥の手ですか?」
「ああ、万が一切り札がとられる事態になったら最悪破壊する。それらが置いてある場所周辺に強力な爆薬が仕掛けられている。もしとられる事態になったら・・・」
なるほど。強力な戦力を失うと代償にハイパーゼクター等を守るためか・・・
「とりあえず、今は第3センターだ。急いでくれ!!」
「はい!!」
僕はそう返事すると急いで雄二たちの後を追いかけた
ハイパーゼクター等を盗むためワームがZECT本部を襲うというのはありませんので安心してください。感想もお待ちしています