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明久サイド
消毒液のにおいがツーンと鼻に響く。傷のせいかまだ体が重い・・・。
「・・・う・・・ん・・・」
その重い体を起こしながら僕は目を覚ました。途端・・・
「ア゛ギイイイイイイイイイイイーーーー!!!」
「明久ぐうううううううううん!!!」
いきなり美波と姫路さんに抱きつかれたって、いたい!!傷にしみるからやめて!!
「ちょ・・・と、二人とも・・・やめて・・・死ぬ・・・」
僕は痛い体でやめるように言葉を出した。でも耳に入っていないのかやめる気配がない。とそしたら
バタンッ!
「明久、気がついたんじゃな!よかった・・・、今回は本当にもうだめじゃと・・・」
秀吉が涙交じりでそういってきた。
「だから、明久はしぶといから大丈夫と言ったろ。」
「・・・とにかく無事でよかった」
そういって雄二とムッツリーニも入ってきた
「僕それだけ危なかったの?」
僕はそんな疑問を投げかけた。ちなみに美波と姫路さんはようやく落ち着いたらしくやっと離れてくれた。
「・・・傷だらけで岬先生に運ばれてそれからずっと寝てた」
ムッツリーニがそういって返事をしていた。
「えぐ・・・、先生が・・・・・・・危ないかも知れないって・・・、ひぐ」
「明久君が・・・、無事でよかったです・・・。」
姫路さんと美波は目を赤くしながらそういった
「お前がそんな怪我を負うなんてどうしたんだ?」
「・・・」
雄二がそんなことを言ってきたがごめん。雄二、みんな、これは他言できない話なんだ
「お前のその状態を見たら、今は言えない状況だとはわかった。だから今はあまり追求しないでおく。」
ありがとう雄二。
「それよりも今は俺たちのことだ。」
「俺たちの?」
雄二がそんなことを言って雄二は小声でこういった
「(俺たちの盗聴や盗撮の犯人のことだ)」
「あ・・・」
そうだ、すっかり忘れていた
「(ムッツリーニの情報で犯人は尻に火傷の跡がある女子だということがわかった)」
「(ムッツリーニは何を調べたの!?)」
時々僕はムッツリーニの調査法がかなり気になる
「(ムッツリーニが校内に仕掛けた小型録音機にそいつの特徴が録音されていたんだよ)」
「(それが火傷のこと)」
「(ああ、でも今の状況がかなりまずい)」
「(どうして?)」
「(女子の風呂場の脱衣所CCDカメラと小型集音機が見つかって女子たちは俺たちが仕掛けたものだと思って、お前が部屋からでた3分後ぐらいに女子が押し寄せてきたんだ)」
ありがとう、ワーム!さっきは空気を読めないと思っていたが前言撤回だ!!君たちは非常に空気が読める存在だ!!僕は内心そう思った。
「(お前は逃げたと思われたんだが、お前を運んできた岬先生が言うには森の裏から見つかって頑丈なお前が転んだとは思えないほどの傷だったから教師は暴力事件として調べているらしい。しかも女風呂から真逆だから覗きにしては不自然だろう?だからお前は白9、黒1の割合として女子はみてるらしい)」
ワームのおかげで僕にあらぬ疑いをかけられずに済んだよ。ありがとうワーム。
「(何を考えているかは知らんが、安心しろ。俺たちは犯人を探し出すため女風呂を覗きに行く)」
「(何を言っているの?)」
「(まあ、聞け。俺の盗聴とお前の盗撮は手口が同じ。そして俺の声を録音した犯人と風呂場にカメラを設置した犯人はムッツリーニによると使用機器が同じらしい)」
「(もしかして!?)」
「(そう、俺の盗聴、お前の盗撮、そして風呂場の犯人。これらすべてはその火傷の女子による犯行だ)」
「(だからその人を見つければ万事解決だね!!)」
本当によかった。ばらばらだったら探すのがとても困難だったよ!!
「とりあえず、犯人は俺たちが捜すからお前は休んでいろ」
「・・・任せておけ」
ムッツリーニ。それは覗きなの?犯人探しなの?
「誰が看病人が必要だな。誰が・・・」
「私にやらせてください!!」
雄二がそういった瞬間姫路さんが立候補した。反応が早い!!この反応速度、下手するとクロックアップに匹敵するんじゃないか!?
「ちょっと瑞希!ずるいわよ!!」
「早い者勝ちです!!」
姫路さんと美波がそう言い争いをしていたが
「そうだ島田。今回は姫路にやらせろ。じゃあな明久、怪我治せよ。」
「くれぐれも無茶せんように」
「・・・犯人は俺たちで捕まえる」
「次が必ずウチが・・・」
雄二が締め姫路さんを除く皆が部屋を出て行った。そして部屋には僕と姫路さんが残った
「あの~明久君。お腹すいていませんか?」
「大丈夫だよ、姫路さん」
僕はそういうが例えお腹がすいてもすいていないと言う。なぜならよくて悪化、悪くて死亡の可能性があるためだ。
「そうですか。すいてたらすぐに厨房に行っておかゆ作ろうと思いましたのに・・・」
やっぱりか・・・
「気持ちだけ受け取っておくよ、姫路さん。」
「ありがとうございます。明久君。でも一つ約束してください。」
「何?姫路さん」
僕は気になり姫路さんの次の言葉を待った
「坂本君が言っていたように今じゃなくてもいいですから、いつか必ず本当のことを教えてください」
姫路さんは力強い目で僕を見てそういった
「わかった。いつか言うよ」
そのいつかがあるかわからないけど・・・
「ありがとうございます。明久君」
「それじゃあ、僕は疲れたし僕は寝るよ」
「じゃあ、私は一度部屋に戻って私の荷物を持ってきます」
「わかった。お休み、姫路さん」
「おやすみ、明久君」
そう言って僕は再び眠りについた
姫路サイド
「わかった。お休み、姫路さん」
そう言って明久君は眠りました。私はその寝顔をじっくり見ました。
「明久君、もう眠ってますね。よほど疲れたのでしょう」
そのかわいい寝顔を私はじっくりと見ました。でも2人きりならばれないかな?そう思った私は明久君の唇にキスをしようと顔を近づけ・・・
「ちょっと、瑞希。何しているの!?」
美波ちゃんに邪魔されました。
「美波ちゃん、どうして!?」
「西村先生が坂本に瑞希がアキの看病をするといったから瑞希の荷物を持っていってやれと言われたからもってきたのよ!!」
「でもなんで美波ちゃんが!?」
だって伝えたのは坂本君でしょ?おかしいよ!!
「あの後、坂本たちが女風呂覗こうとして先生に捕まったからウチが来たのよ」
坂本君たち、本当に覗きをしようとしたのですね・・・
「それより瑞希、抜け駆けよ!!」
「看病を任されたのは私です。早い者勝ちです!!」
このあと先生が止めに入るまで私と美波ちゃんの言い争いは続きました。でもその最中起きなかった明久君もある意味すごかったです・・・
ナレーションサイド
時間は少しさかのぼり・・・
雄二たちの部屋では覗きの計画を立てていた
「ムッツリーニ、首尾は?」
「・・・須川たちも参加すると言っている」
「よし、俺たちのためにもこの覗き必ず成功させなければならない」
「・・・だが、さっきの件で確実に教師が見張りについている」
ムッツリーニはそういった。
「わかっている。ムッツリーニ、須川たちに連絡し俺たちの部屋に来いと伝えろ。」
「・・・わかった。」
そして、ムッツリーニの連絡で男子が集合した。
「いいか、覗きをする際、必ず5人もしくは3人で動け!!さっきの件で確実に女子や教師が見張りをしている。だから、数でせめても点数で負けては意味がない!だから戦術を駆使し、覗きを成功させる。チームを組み終えたら、班長を決めろ!!それを俺に報告。それぞれの班にどう行動するのか指示を出す。気合入れろ、野郎ども!!」
『おおーー!!!』
そして雄二たちは作戦を立てた。しかし、作戦を立てるのに夢中で彼らは気づかなかった。窓の外で蜂のような物体がある人物を見ていたことに・・・
次回合宿編終了。そして・・・