明久サイド
「そう。ここは10年前私とともに隕石を調査するために島を訪れてそこでワームに殺された岬の両親を含む当時の研究チームの墓だ」
田所さんの一言で周りの空気が変わった。そしてそんな状態が数十秒続き霧島さんが何かを思い出したように言った
「…思い出した。たしか隕石が落ちたのは確か10年前の今日・・・」
その一言は今回の二人の行動を証明させるのには十分だった
「そう、と言っても岬の両親を含むほとんどの調査チームの亡骸は今もなおあの島にある。ここにあるのはあの時私とともに命からがら逃げだしその10年間の間に死んでいったものだけだ。あとは形だけだ」
その一言と同時に潮風が流れた。悲しさを伝えるように・・・。そして田所さんは・・・
「前に話したように私はあの日から今もなお生きているただ一人の人間だ。だからこの日が来るたび私は悪夢にうなされる。あの日の恐怖を・・・」
田所さんはそう言って島を見た。その目には憎しみと恐怖が混じっていた。そしてこういった・・・
「せっかくだから話そう。あの日の悪夢を・・・」
そう言って田所さんはあの日の悪夢を話始めた・・・
田所サイド
「せっかくだから話そう。あの日の悪夢を・・・」
私は吉井君たちにそう言ってあの日の悪夢を話した
10年前・・・
『ニュースです。本日未明○○島に隕石が落下しました。現在その島を調査するため研究チームが多数派遣されています』
世界中からそんなニュースが流れている。隕石が落ちた島へ赴くためその道中私はラジオを聴きながらこう思った・・・
「まったく・・・。どこもかしこも隕石のニュースばかりだ。隕石以外にないのか・・・」
私はそんな愚痴を言いながら多数の仲間とともに隕石へ向かう島へ向かっていた。そこへ・・・
「まあ、そんなこと言うなよ田所。日本に隕石が落ちるなんてほぼないし、落ちたとしてもそんなに大きくないから日本いや世界中が騒いでるんだ。無理もないよ」
そう言って一人の男が私に声をかけた。確か・・・
「わかっていますよ。しかしあなたも物付きですね祐翔(ゆうと)隊長。たしかあなたの奥さんも今回の調査に加わっていると聞きましたよ。夫婦そろって研究なんて子供が心配するんじゃないですか?」
私はそう言って声をかけてきた男、このチームの隊長でもある岬祐翔に声をかけた。
「大丈夫だ、田所。朋代(ともよ)はこう見えて成分調査にかけては右に出る者もいないし祐月も13歳でもうできる子だ。家を出る時も「頑張ってね。お父さん、お母さん」って笑顔で言っていたからな」
そう言って隊長は声をかけた。そうこの研究チームの隊長である岬祐翔と奥さんである岬朋代はこの研究チームの中でも最も仲が良いカップルであり年下である私(当時25歳)や他のチームの手伝いもしてくれて人望も厚く今や我がチームの頼れる隊長と主戦力となっている。そしてその子供である岬祐月もその両親にあこがれ小さい頃はよくここに遊びに来ていた。今は中学生のためかたまにしか顔を出さないが彼女は・・・
「私も大人になったらここでお父さんやお母さんの手伝いをしたいです!その時はよろしくお願いします!!」
と胸を大きくして言っていた。だから彼女が来ても恥じないようなチームにしていきたいとみんな頑張っている
「あの子がここに入ってくれたらそれこそ大歓迎だ。」
裕翔隊長も娘がここに入るのを一日千秋の気持ちで待っているようだった。そこへ朋代さんもやってきた
「あなた。この研究が終わったら久しぶりに家族で旅行に行きませんか?最近あの子ひとりですし、心配ないと言ってますけどやはり親としては家族水入らずの日を楽しまなければいけませんしね」
「しかし・・・」
外せないのか裕翔隊長は少し困惑気味であったが
「いい考えじゃないですか。安心してください。旅行中のあなたたちの穴は私や他のメンバーがきっちりと務めますので!!」
そう言って私と他のメンバーは胸を叩きながらそう言った
「そうですね・・・。それではお言葉に甘えてそうさせていただきます」
祐翔隊長がそう言ったその時
「隊長、そろそろ島につきます!!」
一人のメンバーが祐翔隊長に向かってそう言った
「よし、研究チーム全35名上陸準備を始めてくれ!!」
「了解!!」
そう言って私を含むメンバーは上陸準備をした。だがこの時はこの35名全員知ることはなかった。この調査がとんでもない悲劇をもたらすことを。そして岬夫婦の提案が永久に実現することができなくなることを・・・
先ほども言った通りこれが年内最後の更新です。それでは皆さんよいお年を~