田所サイド
「これが10年前私が体験したあの恐怖だ」
私の言葉に再び海風が流れた。
「そしてあの後残ったチームでワームに対抗するため残った研究チームでZECTを作り上げた。そしてあの日私と隊長が執念で倒したワームの体を研究したりそいつを解剖したりあの日必死で撮った映像をもとにしながら彼らの生態や特徴を調べ日本政府と協力しながら10年の歳月をかけ彼らと対抗できるシステム。そう・・・。君たちが持っているマスクドライダーズシステムを作り上げた。だがその間に他のメンバーは次々と死んでいったがな。その彼らの遺体だけここに埋葬されている」
そういいながら私はしゃがみあの日生き残った者の一人である者の墓に手を触れた
「ちなみに岬は5年前にZECTに入隊した」
「5年前ですか?」
吉井君がそんなことを言った
「ああ、そこを話すには再び10年前に遡る。あれは私たちが命からがら島を脱出して数日後・・・」
10年前・・・
島から命からがら脱出した私はすぐに病院に運ばれた。幸い命には別条はなく数週間で退院できるほどだった。そしてそれから数日後
「隊長・・・」
私は病院のベッドの上で見舞いに来た仲間とともに落胆していた。何しろチームの隊長が殺された。我々はこの目でそれを見てしまったからだ。この現実を受け止められる力はなかった。とそこへ・・・
コンコンッ
突然私の病室の扉がノックされた。
「どうぞ」
私の一言に病室のドアが開く。入ってきたのは・・・
「こんにちは・・・。田所さん・・・」
隊長と朋代さんの子供である岬祐月(当時13歳)だった。だがその顔にはいつもの元気がなかった。
「祐月ちゃん・・・」
こんな時に真実を知ってはいけない人物が来てしまった。私は両親のことをどう話すべきか気になっていたら・・・
「田所さん・・・。教えてください・・・。お父さんとお母さんはどうしたのですか?」
きて早々厄介なことを聞いてきた。
「教えてください。お父さんとお母さんはどうしたんですか!?どうしてあなたたちだけいるのですか!?お父さんとお母さんは!?」
もう祐月は涙顔だった。そんな様子を見たひとりの隊員は
「祐月ちゃん。どんな真実があっても受け止められる覚悟はある?」
一人の隊員がそう言ってあの恐怖が入ったビデオカメラを取り出した
「おい・・・!!」
私は他のメンバーはその隊員を止めようとしたが・・・
「田所さん。気持ちはわかります。私だって見せたくはありません。でも彼女相手にいつまでも隠し切れません。」
その言葉に私は何も言えなかった。そしてあの恐怖の一部始終を見終えた彼女は絶望し膝から落ちた。そして・・・
「嘘よ・・・。お父さんとお母さんが・・・。そんな・・・、いやーーーーーーー!!」
そう言って彼女は泣いた。そんな彼女を見て私以外のメンバーは慰めの言葉をかける余裕がなかった。そして私は彼女の泣いている姿を見てある決心をした
「祐月ちゃん。そしてみんな。私は決めた。我々はあの日恐怖を味わい逃げ出した。だが彼らはずっとあそこでいるわけがない。必ず島からでてこの日本いや、世界中の人間を襲うだろう。だから我々は彼らからこの世界いやこの星を守る。隊長が生きていたらこういうだろう。だからみんな協力してくれ!!彼らからこの星を守るために。そして隊長たちの無念を晴らすために!!」
私のその言葉にメンバーの顔に元気が戻った感じがした
「今ここにワーム殲滅組織の設立を宣言する。これは我々人類とワームとの戦いだ!!」
「おおおおーーーー!!!!」
私の一言にメンバーは叫んだ。そしてその様子を見て泣き止んだ祐月ちゃんを見て私は彼女の頭に手を置いて・・・
「祐月ちゃん。君も入隊したい気持ちはわかる。だが君は今は学生だ。だから君は5年間待ってくれ。5年後君がここに入るのを我々一同待っている」
そう言った。そしたら祐月ちゃんは・・・
「わかりました。私もこの5年間。頑張ります。お父さんたちの敵をとるために!!」
そう言って祐月ちゃんは立ち上がった。そして我々は手を組むと・・・
「みんな。隊長や他のメンバーの無念を忘れるな!!」
『おうーーーーー!!』
現在
明久サイド
「これがZECTが設立した当時の話だ。まあ、あの後病院だということで医者からこっぴどく怒られたがな・・・」
余談みたいなのを付け加え田所さんは話を続ける
「そして退院後私たちが務めていた研究所をZECTと改名しワームの対策本部にして例のワームの死体などを調べつつ政府や防衛相から選り抜きの人員を集めZECTは大きくなった。そして5年後岬が入ってきた。だがこの10年間毎回この日は必ずここへいき墓参りをする。」
そういうと田所さんは岬さんのお父さんのお墓に手を当てて
「祐翔隊長。ここにいる少年たちは我々が作り上げたマスクドライダーズシステムに選ばれた戦士達です。我々がマスクドライダーズシステムで戦うことはできませんがどうか彼らの戦いを見守ってください・・・」
田所さんはそう言ってお墓から手を放して
「さあ、帰ろう。」
そう言って僕らはもとの道へ帰ろうとしたその時
ざっざっざっ
突然僕らが来た道から誰かが来る音がして僕らは身を構える。そして現れたのは・・・
「シャーーーー」
4体のサナギ態とザリガニに似た成虫態のワームであった
『この辺に人間の匂いがすると思ったから来てみたら・・・。ついているな。お前ら絶対に逃がすな・・・』
そう言って彼らは徐々に間合いを詰めてきた
「いつもはあいつらが来ないように何人か見張りを連れているのだが・・・」
「まあ、万が一のために例の煙幕弾は持っているけど、いらないようね」
岬さんたちがそう言っている中僕らは・・・
ガシッ!!
すでに5つのゼクターを持っていたりする。そして僕らは叫ぶ。田所さんや岬さん
そして今は亡くなっているメンバーが10年間の間ワームに対抗するために作られ、そしてその思いをこめたあの言葉を・・・
『変身!!』
<<<<<Henshin>>>>>
田所さんたちが作り上げたマスクドライダーズの思いを手に
「さあ、ここからは僕たちのステージだ!!ド派手に行くよ!!」
「はい!!」
「了解なのじゃ!!」
「てめえに言われなくてもわかってらぁ!!」
「……同じく」
そう言って僕らはワームの大群に向かっていった。
「おりゃあ!!」
僕はリーダー格である成虫態を相手に殴ったりカブトクナイガンを撃ちまくる
「喰らいやがれーーー!!」
雄二は喧嘩殺法でサナギ態を殴る
「……ふん」
「そりゃぁ!!」
ムッツリーニは銃、秀吉は剣ででワームを攻撃
「はぁ!!」
瑞希ちゃんはガタックバルカンでワームを撃ちまくる
そして僕たちは一斉に・・・
『キャストオフ!!』
<<<<<Cast Off>>>>>
<Change Beetle>
<Change Wasp>
<Change Dragonfly>
<Change Scorpion>
<Change Stag Beetle>
各々のライダーフォームに変身した
そして僕あることを思いついた。それを
「みんな聞いて!!田所さんからあんな話を聞いて僕は思ったんだ。みんなが思いを込めて作ったこの力をここに眠っている人たちに見せてやりたいと思うんだ!!僕らなりのやり方で!!」
その一言に雄二たちは
「明久らしいな!!」
「……だが同意」
「じゃな」
「賛成です!!」
一斉に賛成した。よし、いくよ!!
<<one、two、three>>
『ライダーキック!!』
<Rider kick>
「ライダースティング!!」
<Rider Sting>
「……ライダーシューティング!!」
<Rider Shooting>
「ライダースラッシュ!!」
<Rider Slash>
皆の各々の必殺技(威力は若干落としている)でワームを空に放り投げると同時に僕はパーフェクトゼクターを呼び寄せ・・・
「ハイパーキャストオフ!!」
<Hyper Cast Off>
<Change Hyper Beetle>
ハイパーフォームに変身。そしてパーフェクトゼクターを構えパーフェクトゼクターをガンモードにし、雄二たちのゼクターと合体させた
<Kabuto Power>
<Thebee Power>
<Drake Power>
<Sasword Power>
<All Zector Combine>
そしてすべてのボタンが押し終えると後ろのカブテクターが自動的に展開された
「岬先生のお父さん、お母さん。そしてここに眠る皆!!見てください、これがあなたたちの思いの力です。そしてこれが僕ら流の手向けです!!ぜひ見てください!!」
そう言って僕はパーフェクトゼクターをワームたちに向け・・・
「マキシマムハイパーサイクロン!!」
<Maximum Hyper Cyclone>
パーフェクトゼクターの引き金を引きパーフェクトゼクターから竜巻状の超巨大エネルギー波が放たれた。それの直撃を受けた5体のワームは爆発した。その爆発はまるで花火のようだった
「たまや~」
岬サイド
「たまや~」
吉井君が言った一言と空に爆発したワームを見た私は・・
「ぷっ!!」
思わず吹いてしまった。けど納得した。彼らはバカだ。だからバカなりに父さんたちに私たちの思いを見せてほしかったのね。そう思うと私は笑いが止まらなかった
「岬・・・」
社長も今の私を見て少し驚いた。そう言えばこんなに笑ったことはこの10年間の間ほとんどなかったわね。だからかな。でも吉井君たちのバカさを見ると悲しみや怒りが忘れてしまう。凍ってしまった私の心を動かしたのはあなたたちかもしれないわね。ありがとう吉井君、みんな
明久サイド
ワームを倒した僕らは一息をついた後、最後に再び手を合わせた。そして皆が帰ろうと来た道へ戻る中僕が最後になりみんなの数歩後を追いかけようとしたら・・・
『吉井君。ありがとう』
『その力で田所さんや祐月そしてお友達を守ってあげて』
「?」
そんな声が聞こえて僕は後ろを振り向いた。しかしそこには誰もいなかった
「気のせいかな~?」
僕は?を浮かべていたら
「お~い。明久~。おいてくぞ~」
雄二のそんな声が聞こえて僕は慌ててみんなのもとへ走るのであった
それから数日後
学校のとある一室であの時留守番だった(というかせざるを得なかった)美波を除いた全メンバーは・・・
「あの~、岬先生。そろそろ勘弁してもらえるかな?」
指導室で補習をさせられていた
「駄目です!!これは罰ですからね!!」
ZECTトップの二人を尾行するという所業をしでかした罰として大量の補習授業をさせられていた。
「勘弁してくれ・・・」
「……死ぬ」
「地獄じゃ・・・」
「…私もこれはきつい」
「はふぅ・・・」
「まあ当然だよね~」
「お咎めなしというのが無理な話だからね」
他のメンバーも若干グロッキーだ
「さあ、さっさと終わらせなさい!!終わらせるまで帰さないから!!」
『助けて~!!』
そんな僕たちの絶叫が鳴り響くのであった
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