明久サイド
『さあて、こういうのを万策尽きたというのか?じゃあ、教えてあげよう。絶望を・・・』
そう言ってワームの姿となった乃木怜治は僕に近づいてくる
「(くそ・・・。どうすれば・・・)」
奴がとどめを刺す直前でハイパークロックアップをして攻撃をするか・・・。いやその直前でまたあの「フリーズ」をされたら元も子もない・・・。このままやられるしかないのか・・・。と僕が考えたその時
ドカカカカカカカ!!
突然の銃撃。それを受けて奴の背中に火花が散るが乃木は何ともこたえてない様子だった。しかし不意打ちに等しいので乃木は後ろを見る
『誰だ?』
そう言って乃木は振り向いた先には・・・
「明久君、大丈夫ですか!?」
「このバカが!!一人でボスに挑むか!?」
「……早く引くぞ!!」
「説教はその後じゃ!!」
瑞希ちゃん達が僕のもとへ駆けつけてきた。なるほどさっきのはガタックバルカンの連射か・・・。
「くらうのじゃ!!」
そう言って4人が手に持っていた煙幕弾のようなものを乃木に向けて投げる。投げると同時にそこから煙が出る
『くっ・・・。これはただの煙幕ではない・・・。厄介なものを・・・』
乃木怜治もこの煙幕で少し混乱していた。とその隙に瑞希ちゃんが僕のもとへ駆け寄ってきた
「立てますか、明久君?」
「な、何とか・・・。でもあれは・・・?」
「明久君が単独であいつが闘っていると先生から連絡が入ったので急いできたんです。でもその途中先生が『万が一危ないと感じたらこれ使っていったん引き揚げて』と言って渡されたんです!!」
そう言って瑞希ちゃんが僕の手を掴み何とか立つ
「よっしゃ!!じゃ、いったん退却!!」
雄二の号令で僕たちは去った
『ぐっ・・・。待て・・・』
乃木怜治がそう言っているが無視した
そして僕たちはいったん体育倉庫の中に隠れた。どうやらここは万が一のための(僕たちの)避難場所であり中には岬さんがいた。そして僕の単独行動に関する雷を一通り落ちた後、僕はあいつの能力「フリーズ」や奴がここに攻めてきた経緯について話した
「まさかハイパークロックアップに匹敵する速さとは・・・」
「そんな奴にどうやって倒すというのじゃ・・・」
「厄介な敵ね・・・」
「……奴の強さの秘密はそれか・・・」
「でもそれを何とかしない限りこの学校は・・・」
瑞希ちゃんの一言にさらに場の空気が下がる・・・。
「しかも前に病院で吉井君が言っていたことは半信半疑だったけどこれは確定的ね・・・」
そう、奴が言っていた「謎のカブト」これも謎だ・・・。でもカブトはこの世に一つしかない。新しく作ったという話もない。じゃあなんで・・・
「とりあえず、謎のカブトのことに関しては後にしましょう・・・。まずはあいつの能力の攻略ね・・・。」
そうだ奴を倒さないことにはこの闘いは終わらない・・・。しかし奴を倒すにはあの「フリーズ」を何とかしないといけない・・・。どうすれば・・・
「発動させなきゃいいんだけど・・・」
僕が何気ない一言を言った。その時・・・
「発動させない・・・。発動しない・・・。発動できない・・・」
突然岬さんが何かぶつぶつ言った。とその時
「それよ!!」
突然の大声。それに僕らは驚いた
「なんですか!?岬先生!?」
「奴を倒す作戦が思いついたのよ!!いい?よく聞いて・・・」
そう言って僕は岬さんの作戦をきいた
「確かにその作戦なら・・・」
「いけるかもしれない・・・」
「……今回の状況とこの作戦の関係上俺は・・・」
「当然ここで待機になりますね・・・」
よーしみてろ、乃木怜治・・・。貴様の敗因。それは貴様のその慢心だ!!そう思いながら僕は外に出ての後怜治にリベンジしようと思ったら・・・
『大変よ、皆!!』
突然通信機越しから美波の声が聞こえた。
「どうしたの、美波!?」
『Dieser Kerl geht zur Stelle der Turnhalle, von der alle Zuflucht genommen haben!!』
何言っているの?日本語で言って!!
「島田さん!!落ち着きなさい!!ドイツ語で言っても吉井君たちには通じないわよ!!」
そう言えば美波はドイツからの帰国子女だったな・・・。
『ご、ごめんなさい・・・。あわててたからついドイツ語で・・・』
「それはいいからドイツ語で話すほどの緊急事態って!?」
『あいつが・・・、乃木怜治がみんなが避難している体育館の所へ向かっているのよ!!』
『なんだってーーーーーー!!』
最悪だ・・・。最も考えたくない行動をしやがった、あいつ・・・。
「みんな!!もはや一刻の猶予もないわ!!みんな早く!!」
『はい!!』
そう言って作戦の関係上体育倉庫に残ったムッツリーニと護衛に残した瑞希ちゃんを残し僕らは体育館へと向かうのであった
美波のセリフについては翻訳サイトで調べました。