明久サイド
天道さんが元の世界に帰って(田所さん達的には逃げたと思っている)数時間が経ち僕たちはいったん帰るように言われ現在帰路についていた
「しかしあいつが言っていた意味がよくわからん・・・」
「うん・・・。『乃木怜治は生きているが今度は一人で倒そうとするな』とか『奴を倒すには仲間との協力が必要だ』とかどういう意味なんだろう?」
「……ただでさえ厄介な能力を持っているのに」
そうだ。あいつは「フリーズ」というハイパークロックアップ以上の速さで動くことができる能力をもつんだ。
「もしかしてあやつはやられるたびに再生しその度に新たな能力を得るようなワームじゃとか・・・?」
「なに言ってんのよ、木下。そんな都合のいい能力あるわけないでしょ」
「ほんとですよ」
「そんなの特撮の話じゃないの」
「そうじゃのう・・・。」
『わははははは!!』
そして皆が笑いあい・・・
「それじゃあ俺たちはこっちだから」
「私たちはこっち」
「じゃあまた明日」
路地で雄二たちと別れるのであった
雄二サイド
明久たちと別れた後俺は翔子と一緒に帰っていた。
「と今の俺の言葉を言って思ったが・・・翔子」
「…何、雄二?」
「いつまでついてくるんだ?」
「…雄二の家まで」
「何でお前が俺の家に来るんだ」
「…妻が夫の家に入るのに、理由は要らない」
「大ありだ!!第一お前は俺の妻じゃねえ!!」
「大丈夫、いつかそうなるから・・・」
「冗談じゃねえ!!」
俺はそう叫ぶと駆け出した。俺の未来を守るために!!
「…逃がさない」
こうして俺と翔子の逃走中が始まったのであった
・・・10分後
「はあ・・・はあ・・・」
俺はどこかの廃工場の中へと逃げ込んだ。
「(ここでしばらく息を整えてZECTの社員寮に逃げるしかないか・・・)」
そう思い俺は立ち上がろうとしたが・・・
「…雄二」
「(ビクッ!?)」
後ろからの声に俺は驚き
「…私から逃げられないと思った・・・?」
そこには黒い髪の悪魔がいた・・・
「…雄二には調教が必要・・・」
そう言って翔子は懐からスタンガンを取り出した
「待て、翔子。話を・・・」
「…問答無用」
そう言って翔子は火花を散らしたスタンガンを片手に俺に近づきそれを俺に当てようとした。だがその時・・・
「久しぶりだな、ザビー・・・」
『!?』
突然声が聞こえ俺と翔子が声がしたほうを振り向くと・・・
「くくく・・・」
以前かけていたメガネがないが確かにあいつは・・・
「乃木怜治・・・」
まさかあいつの言った通り本当に生きているとは・・・。だが助かった。
「てめえ、なんで生きている・・・。」
俺は半分こいつが生きて俺の前に現れたことを感謝していることを翔子に知られないように乃木怜治に語り掛ける
「知ってどうする・・・?今ここでやられる貴様が・・・?」
「やられるのはどっちだ・・・?翔子。ブレスを俺に渡せ。そしてどこかに隠れてろ・・・」
「…わかった。でもいいの・・・?あの人が言った通りにあいつが生きていたとなるとその後のこともおそらく・・・」
「その言葉の意味を確かめる意味の戦いでもある。なあに危険だと感じたらすぐに逃げる。だから安心しろ・・・」
「…でも・・・」
「あとで子作りと結婚以外のことならなんでもいうことを聞くからな」
「…わかった。無茶しないでね」
そう言ってブレスを俺に渡す翔子。そしてそのブレスを腕に付けた俺はザビーゼクターを呼び寄せた
「死ぬ覚悟はできたようだな・・・」
「ほざけ。死ぬのはてめえだ。変身!!」
<Henshin>
そして俺はザビーへと変身した。
「いくぜ!!」
そう言って俺は乃木怜治のもとへ向かっていった
「ふん・・・」
そして乃木怜治もワームへと姿を変えた
「はあ!!」
そして俺の渾身の右を奴に浴びせようとしたが
スッ・・・
その攻撃は受け流される。
「ハアッ!!」
そして奴は左の大剣で俺に斬りかかろうとしたが
「うおっ!!」
間一髪俺は奴の攻撃をかわした。
「どうした・・・?その姿では俺に勝てんぞ?」
そう言いながら乃木は俺に攻撃を続ける
「ならこれだ!!」
そういうと俺はほんの一瞬だががら空きになった奴の腹に蹴りを入れ奴が後退すると俺も一度距離を置き・・・
「キャストオフ!!」
<Cast Off>
<Change Wasp>
ライダーフォームへとなった俺は一気に勝負をつけるべく・・・
「ライダースティング!!」
<Rider Sting>
必殺技のライダースティングを奴にぶつけようとした
そして必殺のスティングが奴に当たろうとした瞬間・・・
「…雄二!!あいつに必殺技をぶつけちゃダメーーーーーーーーーー!!」
翔子サイド
雄二にブレスを渡した後近くに隠れた私はすぐにZECTにこのことを連絡した。幸い本部からそんなに遠くない場所だったか5分で到着できるとのことだった。そして私は雄二の戦いを見守っていたが戦いは雄二が押されていた
「…やはり強い」
以前吉井を苦しめただけでありその強さは相変わらずだった。でも何か違和感を感じた。
「(…何かおかしい・・・。いったい何・・・)」
私は考えたがその違和感の正体に気づけなかった。そして・・・
「どうした・・・?その姿では俺に勝てんぞ?」
あいつが言った一言。それは「マスクドフォームではなくライダーフォームになれ」と言っているようなものだった。そこで私はこの違和感の正体に気づいた
「(…そうだ。あいつはハイパークロックアップ以上の速さで移動できる能力を持っている。ハイパークロックアップが使えない雄二なら簡単に倒せるのに使ってこないということは使えないということ。でもどうして・・・)」
そして私は考える可能性を考えた。
「(…あの能力を使えない理由・・・。復活した際の副作用・・・?じゃあどうして雄二にライダフォームになれみたいな言葉を・・・?もしかしてライダーフォームになればあいつに有利なことが・・・。でもなんで・・・)」
そこまで思った私は先程の木下の言葉を思い出した
『もしかしてあやつはやられるたびに再生しその度に新たな能力を得るようなワームじゃとか・・・?』
「(…もし木下の言葉が本当、いや正確には生き返るときに前の能力が消えその代わりに新しい能力を得るワームだったらさっきの言葉には奴の新しい能力に関係すること。そしてあの人が言っていた「決して一人で倒そうとするな」の意味・・・。マスクドフォームではできなくてライダーフォームになってできること・・・)」
クロックアップに関係する能力・・・?いやそれだったらあの人の言葉の辻褄が合わない。クロックアップ以外でライダーフォームになってできること・・・。とそこまで考えていたら・・・
「ライダースティング!!」
いつの間にかライダーフォームへとなっていた雄二が一気に決めようとしたのか必殺技を放とうとした。必殺技・・・?
「(…そうか。必殺技を決めるには一度ライダーフォームへとならないといけない。ということは・・・)」
ここで私はあいつのさっきの言葉の本当の意味に気づいた。あの言葉の意味は「必殺技を俺にぶつけろ」という意味。それが奴の新しい能力に関係することならこれは罠!!
そこまで考えた私はすぐに雄二に向かって叫んだ
「…雄二!!あいつに必殺技をぶつけちゃダメーーーーーーーーーー!!」
雄二サイド
「…雄二!!あいつに必殺技をぶつけちゃダメーーーーーーーーーー!!」
ライダースティングが決まる直前翔子の必死の叫びが聞こえた。そしてその一言でこれが罠だということはすぐにわかった。しかしもう止められない!!
ドゴッ!!
そして俺の必殺技は奴の両腕に当たった。とその時
キュウウウウウン・・・・・
俺の必殺技を受けた両腕が光りその光は奴の胸に集まっていく。これはまずい!!一瞬で判断した俺はすぐにバックステップした。それと同時に・・・
「ライダースティング!!」
ドゴッ!!
あいつは俺の必殺技をコピーしたのか俺の時と全く同じ動作で同じ威力の必殺技をぶつけてきた。幸いすぐにバックステップしたから直撃にこそは至らなかったがそれでも威力は殺しきれず俺は吹き飛び壁にぶつかる
「グアッ!!」
そしてそのダメージで俺の変身が強制解除される
「ほう・・・生きていたとはな。先の女の言葉で今の行動が俺の罠だと気づきとっさに後ろに飛んだおかげか・・・」
ゲホッ・・・!!直撃していないとはいえこの威力とはさすがライダースティング・・・。だがこれでわかった・・・。あいつの言葉の意味。これが「一人で戦うな。」の理由・・・。
「だがしばらくは動けない・・・。とどめだ・・・。」
そういって奴は俺にとどめを刺すべく前進する。やべ・・・体が言うこと聞かねぇ・・・。やられる・・・。と俺がマジで死を覚悟したとき
ドカカカカッ!!
突然の音とともに奴の体から火花が散る。これは・・・
「撃て!!撃ちまくれ!!」
恐らく翔子が呼んだのかゼクトルーパーの兵隊たちだった。
「…お願い!!雄二を・・・」
「わかっている!!おい、あれを・・・」
「はっ!!」
そういうとゼクトルーパーたちはあの時あいつが学校に攻めて明久にとどめを刺そうとしたとき明久を守るために使った煙幕弾と同じものを奴に向かって投げた
「く・・・。これはあの時の・・・」
たまらないのか奴は後退する。その隙を見て・・・
「今だ。全軍緊急撤退!!」
『了解』
部隊長らしき男の言葉を聞いたゼクトルーパーたちは一斉に撤退する。俺も翔子ともう一人の隊員によってつれられ工場から抜け出せた
ナレーションサイド
ゼクトルーパーたちが投げた煙幕弾によって視界が一時奪われ少し戸惑うカッシスワーム。そして煙が晴れるともう雄二はおろかゼクトルーパーたちの姿はいなかったのであった
「ちっ・・・。だがしばらくザビーは戦えない。あいつの話だとガタックはなぜか変身できない・・・。残りは3人。じっくり行くか・・・」
そこまで言うとカッシスワームは乃木怜治の姿に戻り工場を後にするのであった
久しぶりの投稿のせいか長く感じました・・