サヨが斬る!   作:ウィワクシア

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あけましておめでとうございます、今年もサヨが斬るをよろしくお願いします


第百四十八話

末路を斬る(前編)

 

 

 

次の日、タツミとギアは付き人としてアリアと共に街に赴いていた、そこでアリアは買い物に夢中になっている、すでに荷物が山のように積み上げられている。

 

 

「また誕生パーティーあるんですか?」

 

「いや、これはお嬢様の個人的な買い物だ」

 

 

おいおい、いったいどれだけ金あるんだよお嬢様の家は、すごいと思っていたがとんでもない金持ちだな。

 

 

「本当に・・・ってあれ、ギアさんどうしたの?」

 

 

タツミはギアの表情が曇っているように感じた、すかさずタツミは声をかけた。

 

 

「ああ、ちょっとな」

 

「疲れた?」

 

「そうじゃないんだが、少しいいか?」

 

「何?」

 

いったいなんだろう、まぁ、すぐわかるかな。

 

 

「あの、ちょっと用を足しに行ってもいいすか?」

 

「かまわんぞ」

 

「タツミ、お前も付き合え」

 

「う、うん」

 

ガウリの許可をもらいタツミとギアはトイレに向かった、ギアの表情は曇ったままである。

 

 

「トイレに行きたかったんだ」

 

「・・・まぁな」

 

 

なんだ、トイレに行きたかっただけか、深刻そうな顔をしていたから心配したけど気にしすぎだったな。

 

 

二人はトイレに入り用を足した、タツミは用を足してスッキリしているとギアは深刻そうな表情で話かけた。

 

 

「なぁタツミ」

 

「何?」

 

「あの屋敷に今まで地方からやって来た連中大勢招かれたんだよな?」

 

「うん、本当にいい人達だよな」

 

俺のような素性のわからない人を招いてくれたんだ、本当にいい人だ、今更何を言ってるんだ?

 

 

「おかしいと思わないか?」

 

「何が?」

 

「何で屋敷に地方から来た奴が俺達しかいないんだ?」

 

「それは仕事が見つかった去ったんじゃ」

 

「帝都は今すげぇ不景気なんだぞ、全員が仕事が見つかるとは思えん」

 

 

「でもたまたま全員職が決まっただけかも」

 

「そうか?あの屋敷以上に待遇のいいところなんてあるわけがない、誰も残っていないのは不自然だ」

 

「じゃああの屋敷に何があるんだよ?」

 

「俺にもわからん、だが妙なのは確かだ」

 

「妙って?」

 

妙ってなんだよ、今まで世話になってきたのにどうかと思うな。

 

 

 

「昨夜トイレに行った時に偶然聞いてしまったんだよ」

 

「何を?」

 

「旦那様とお嬢様の会話を」

 

「会話ってどんな」

 

「それはな・・・」

 

 

 

 

「アリアよまだなのか?」

 

「うん、今ひとつピンとこなくて」

 

「お前の次の作品楽しみにしているんだ」

 

「慌てないで、傑作は簡単には創れないわ」

 

「そうだな、焦ることもないな」

 

「大丈夫よ、もう少しで閃きそうだから」

 

「楽しみにしているぞ、そのためにあの二人を屋敷においているんだからな」

 

「楽しみにしててね」

 

 

 

 

 

「何、その会話?」

 

「知るかよ、ただ、はっきりしているのは何かのために俺達を屋敷においているということだ」

 

「作品って言ってたけど絵でも描いているのかな?」

 

「お嬢様が絵を描いているところ見たことあるか?」

 

「いや、ないよ」

 

「そうだな、俺もない」

 

「じゃあお嬢様に聞いてみるか?」

 

「いや、やめておいた方がいい、まずい気がする」

 

「じゃあどうするんだよ」

 

「このまま戻らずに様子を見るんだよ」

 

「なんだって!?」

 

「俺達が戻らなかったら慌てて何かさらけ出すかもしれねぇ、やってみる価値はある」

 

「で、でも、もし何もなかったら?」

 

「そん時は迷子になったとごまかしたらいい」

 

 

そりゃ最初は怪しいと思ったけど、素性の知れない俺達にここまで親切にしてくれた人達を試すなんて・・・

 

 

 

「いや、だめだ、俺にはそんなマネできない」

 

「けどよ・・・」

 

「ギアさんだってお世話になったんだろう、そんな恩知らずなマネできるのかよ?」

 

「痛いとこつくなあ・・・まぁ、確かに確証はない、俺の杞憂かもしれん」

 

「そうだよ、きっとそうだよ」

 

「この話は忘れてくれ、早く戻るぞ」

 

「うん」

 

 

タツミはあの人達に限って怪しいところなんてないと思いながらガウリ達の元へ戻って行った、だがタツミは後にその判断を心から後悔することになるのであった。

 

 

 

 

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