サヨが斬る!   作:ウィワクシア

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第百五十四話

真相を斬る(前編)

 

 

 

「ロリス、あの手でいきますわよ」

 

「わかった、姉様」

 

 

 

ミーラとロリスは打ち合わせをした戦法で仕掛けることにした、あの手なら初見なら回避は困難である、仕留められる可能性は高いはずである。

 

 

二人はアカメが逃走しないように間髪入れずに攻めに乗じた、それに対してアカメは冷静に対処していく、しばらくそんな攻防が続いたがミーラは思い切ってアカメの懐に飛び込み大きく横切りに斬りかかった、アカメはそれを紙一重でかわした、だがその瞬間アカメは悪寒を感じた、なぜ感じたのかわからない、だがこのままでは死ぬと直感した、するとかわしたはずのミーラの斬撃がアカメの左脇腹に向かってきたのである、斬撃がこんな動きをするなんて決してあり得ないことであった、それを可能にしたのが双子が手にしている刀の臣具である、この臣具は強力な磁力を発することができるのである念じることで一瞬でS極、N極に変えることができ反発したり引き寄せたりすることができるのである、その性質を利用してあり得ない攻撃を可能にしたのである。

 

 

「これは?」

 

 

どういうことだ?かわしたはずの攻撃がなぜ向かってきている、とにかくなんとかしなくては。

 

 

アカメは反射的に身体を反らしてブリッジ状態にしてミーラの攻撃をかわした、この手でなければアカメは致命傷を負っていたであろう。

 

 

「凄い避け方をされた!?」

 

ミーラは唖然とした、捉えたはずだった、あんな回避とっさにできるものではない、なのにこいつは回避した、わかってはいたがこいつはやはり只者ではない。

 

 

「姉様、まだまだいくよ」

 

「そうですわね、まだ終わってませんわ」

 

 

双子はそれから果敢に攻めていった、だが磁力を利用した戦法は完全に見切られてしまい、二人の攻撃は難なくかわされてしまったのであった。

 

 

「どうしよう、姉様、全然決まらない」

 

「まだまだですわ」

 

 

ここで諦めるわけにはいかなかった、敵討ちのチャンスはおそらく今回が最後であろう、このチャンスを諦めるわけにはいかなかったのである、だが秘策を見切られて決め手がなく双子は焦りを感じていた。

 

 

「お前達、ここまでだ」

 

「な、何を言いますの?」

 

「あらかじめ決めていただろう、もしお前達がてこずりそうなら交代すると」

 

「そ、そうだけど、私達まだまだ戦えるよ」

 

 

確かに約束はした、だけど待ちに待ったアカメを殺すチャンスをあっさり逃したくない、その気持ちが双子を頑なにしていた。

 

 

「あの戦法は初見であることで有効になるのだ、敵に知られてしまったら効果はない」

 

「それは・・・」

 

 

そんなことはわかっている、だけど簡単に引くことはできない、だが双子は簡単に拒絶することができないのである、マシロには助けてもらった借りがある、それを無下にするのは気が引けるのであった。

 

 

「・・・仕方ありませんわ」

 

「だけどマシロさんが手こずるのならすぐ交代だからね」

 

 

交代するのは無念だがこれで貸し借りはなしの状態になる、もしマシロが苦戦するようなら気兼ねなくアカメに仕掛けられるのである。

 

 

 

「ああ、その時はお前達に譲ろう」

 

 

約束を反故にするつもりはない、この手でアカメを仕留めればいいのである、それで片がつく。

 

 

「二言はありませんわよ」

 

「絶対だからね」

 

「ああ」

 

 

マシロは双子に約束をしてアカメの元へ近づいていく、この手でコウガの敵をとることができる、マシロは胸の昂ぶりを感じずにはいられなかった。

 

 

「やろうか」

 

「どうしてもか?」

 

「当然だ」

 

 

マシロとしても引くわけにはいかなかった、勝手にアカメに仕掛けた以上抹殺は免れないだろう、それでも構わない、アカメを殺せるのならこの命どうなっても構わないのである。

 

 

「アカメ、報いを受けて死ね」

 

 

アカメは胸の痛みを感じていた、自分はこれまでに多くの命を斬ってきた、いつ報いを受けて死んでもおかしくない身である、だがまだ死ぬわけにはいかないのである、自分にはやらなくてはならないことがあるのである、それは・・・

 

 

 

 

 

 

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