サヨが斬る!   作:ウィワクシア

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第百五十五話

真相を斬る(中編)

 

 

マシロはこの時を心から待ち望んでいた、アカメをこの手で殺せる時を、コウガの敵を取れる時を、望みが叶うのであれば未練は一切ない、革命軍の手で処刑されようとも、アカメの仲間によって殺されても一向に構わなかった、アカメを殺すことが悲願なのだから。

 

 

 

「行くぞ、アカメ」

 

迫ってくるマシロにアカメはこんなことはやめろと言おうとしたが言えなかった、自分が蒔いてしまった種である、自分にそんな資格はない、自分にできるのはここから逃げる、それしかできないのである。

 

 

マシロの攻撃をかわしつつアカメは逃げるチャンスを探していた、だがマシロもそれを注意しており簡単に逃げられない、一方マシロもアカメをすぐにでも仕留めたいがアカメの身のこなしの前に手をこまねいている。

 

 

「なんという身のこなしだ、やはりこいつは只者ではない」

 

 

容易に仕留められるとは思っていなかった、エヴァが一目置くだけのことはある。

 

 

「やはり使わざるをえないか」

 

 

マシロは懐からガントレットを取り出して右手に装着した、もちろんただのガントレットではない、臣具のガントレットである、手のひらの部分に宝玉が埋め込められている。

 

 

「行くぞ」

 

マシロは再びアカメに攻め込んだ、マシロは拳打を繰り広げるもアカメは全てかわした、だがマシロは想定内であった、マシロの狙いは別にあった。

 

 

マシロの攻撃を全てかわしていく最中アカメの動きが一瞬止まった、マシロとアカメの距離は結構離れている、だがマシロの狙いはこの瞬間にあった。

 

 

今だ!!

 

 

ガントレットの宝玉から熱線が放出された、その熱線はアカメに直撃した。

 

 

「ぐっ!!」

 

熱線が直撃してアカメは火傷を負った、致命傷ではないが軽いものではなかった。

 

 

・・・やはりこれでは仕留められないな、まあいい、これで動きは鈍くなったはずだ、次で仕留める。

 

 

 

マシロはアカメにガントレットの手のひらを向けて集中した、すると宝玉が光り輝いて熱が集まってきている。

 

 

「くらえ!」

 

 

圧縮した熱線がビームのように打ち出されアカメめがけて向かってきていく、この熱線は威力は申し分ないが使い手の手のひらに大火傷を負わしてしまうのである、代償は大きいが威力は絶大であった。

 

 

「とった!」

 

これを回避するのは不可能だ、今度こそアカメの最後だ、マシロは心の中で確信した、だが次の瞬間あり得ない光景を目の当たりにするのである。

 

 

アカメは間一髪熱線が直撃する前にスライディングをして回避したのである、常人なら何もできぬまま直撃しただろう、アカメの超越した反射神経がそれを可能としたのである。

 

 

「バカな!?」

 

 

あれを回避するなどありえない、いや今は対応しなければ。

 

 

マシロがそう思考した瞬間アカメは目の前まで迫ってきていた、スライディングした際に一気にマシロとの距離を縮めたのである、返り討ちしようと腕を振りかぶった瞬間アカメは刀を抜いてマシロの首筋に寸止めしていた。

 

 

「・・・なぜ仕留めない?」

 

 

マシロは理解不能だった、今の一撃でマシロの首を切り飛ばすことは容易だったはずである。

 

 

「その必要はない」

 

「どういうことだ?」

 

 

私など殺す価値もないということなのか?ふざけるな、さっさと殺すがいい、マシロは憤慨しているとアカメは予想外の返答した。

 

 

「近くにいるのだろう、出てこいエヴァ!」

 

「エヴァだと!?」

 

 

なぜここでエヴァの名が出てくる?マシロは混乱しているとアカメが名指ししたエヴァが姿を現した、予想外のことにマシロ達は明らかに動揺した、なぜあの女がここにいる、なぜアカメはエヴァの存在に気づいたのか、マシロ達は完全に冷静さを失っていた。

 

 

 

 

 

 

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