新入りを斬る(後編)
小屋にはサヨとチェルシー以外のメンバーが揃っていた。
「うふふふふふ」
マインはラバ達からチェルシーの弱点を聞いて上機嫌である。
「見てなさい、チェルシー、ギャフンと言わせてあげるわ」
マインの様子をラバ達は不安そうに見ている。
「大丈夫かな?」
「にしてもサヨから聞いたって言わなくてよかったのか」
「言わない方が良いだろ、マインちゃんとサヨちゃんの仲を考えたら」
「そうだな」
二人の仲が悪いのは誰もが知っていた。
「まあ、多分うまくいくだろ」
「そうだな、にしてもチェルシーが胸を揉まれると腰を抜かしてしまうなんて以外だな」
「ああ、とにかく見守るだけだ」
そうしているうちにサヨとチェルシーが戻ってきた。
「来たわね、飛んで火に入る夏の虫よ」
マインは後ろからチェルシーの胸をおもいっきり揉み始めた。
もにもにもにもにもにもに
「さあ、腰を抜かして醜態を晒しなさい」
マインはしてやったりと確信している、だが。
「ああああああん!!」
チェルシーはすごく色っぽい悲鳴を上げた、マインにとって予想外である。
「な、なんて声あげるのよ」
マインは顔を赤くして慌てている、チェルシーはすかさず。
「もう、せっかちね、皆が見ている前で・・・でも、あなたが望むのならここでもいいわ」
チェルシーはブラウスのボタンを外して素肌の肩を見せ始めた。
「な、何やってるのよ」
マインは完全に動揺している。
「あなたが望んだんでしょう、じらさないでよ」
チェルシーの瞳はとてもなまめかしい。
「やめなさい、アタシにそんなシュミは・・・」
マインは顔を真っ赤にしてうろたえている、その様子を見ていたナジェンダ達は。
「お前、いつの間にそんな趣味を・・・」
ナジェンダは顔を引きつらせている。
「お二人が仲良くなってよかったです」
シェーレは心から嬉しそうである。
「ち、ちょっと、勘違いしないでよ、アタシは・・・」
ラバとイエヤスはその様子を見てそおっと小屋から抜けだそうとしている、マインは二人の行動に気づき。
「待ちなさい、アンタ達、よくもガセつかませてくれたわね、おかげで大恥かいちゃったじゃない!!」
「待て、これはサヨが教えたんだぞ」
イエヤスが慌てて訂正するも。
「アンタ達バカ!?サヨがアタシに協力するわけないでしょ」
マインはわかっていた、サヨとは相容れないと、あの日、アカメが死んで逆上してしまいサヨに死んで落とし前を付けろと言ってしまった時から。
「そもそもお前が俺達にまるなげしたんだろ」
イエヤスはマインに抗議するも。
「うるさい、アタシに恥かかせた報い受けてもらうわよ」
マインはパンプキンをどこからか取り出した、二人は全速力で小屋を飛び出した、マインも二人を追って飛び出した、マインの行動を見てチェルシーは。
「あはははは、マイン、ホントあの娘面白いわね」
チェルシーが大笑いしていると、サヨは苦笑いしながら思った、あの二人には悪いことしちゃったわね、大丈夫かな、そう心配していると。
ドォォォン!!
パンプキンの砲撃が鳴り響いた、同時にラバとイエヤスの悲鳴も聞こえた、マインの報復は終わった。
しばらくして小屋の一室にメンバー全員が集まっていた、ラバとイエヤスは髪がチリチリになってアフロになっている。
「この一月の鍛練で皆強くなったな」
皆もそれぞれ力がついたと実感している。
「だが、エスデス達も鍛練しているはずだ、奴は決して油断はしないからな」
「本当にあの女は頭痛の種だよ」
ラバが深刻そうに語ると。
「その頭で言われてもな」
レオーネはラバのアフロを見て笑い出した、レオーネに笑われてラバはすねている。
「おそらく今後の即戦力はあまり期待できないだろう」
「あの、ボス」
「なんだ、サヨ」
「革命軍が保有している帝具はいくつあるんですか」
「ああ、三獣士の帝具をいれると17だ」
「そんなにですか!?」
「即戦力は期待できないって、全然そんなことないじゃないスかこんなに帝具があるのに」
イエヤスが脳天気に語ると、ナジェンダはシビアな顔で。
「革命軍の帝具が全て戦闘タイプというわけではない、サポートタイプも多い、それに・・・私と反目している帝具使いもいるからな」
「そうなんですか?」
「革命軍も一枚岩という訳ではない」
サヨはナジェンダの様子を見て革命軍本部も大変だなと思った。
「じゃあ、臣具は?」
「臣具か・・・数は結構あるが、帝具と対抗するにはきついな」
「そうですか」
「とにかく、メンバーを補充したばかりだからな、さらに要請するわけにはいかない、今後の人材補充はあまり期待しないでくれ」
一同は今後の戦いに気合いをいれるのであった。
ナイトレイド 現在10人
ようやくUAが一万に達しました、23話目で一万に達するのはアカメが斬る小説では最も遅いペースだと思います、それだけ自分に文才がないということです、なんとか根気で書き上げました、これからもこの下手くそな小説を見てください。