サヨが斬る!   作:ウィワクシア

25 / 121
この回からショートストーリーが続きます。


第二十四話

   新築を斬る

 

 

7月14日

 

ナイトレイド一同はマーグ高地から新しいアジトに帰還していた。

 

「さあ、これが新しいアジトだ」

 

ナジェンダは嬉しそうに新しいアジトを見上げている。

 

 

「これが新しいアジトですか、前のアジトとは全然違いますね」

 

シェーレは感激していた、前のアジトとうり二つ変わらないアジトに。

 

 

「・・・ねえ、シェーレ、前のアジト覚えてる?」

 

サヨは苦笑いしながら質問した。

 

「・・・忘れました」

 

「まあ、気にしないで・・」

 

サヨはあまり気にしないことにした、いつものことだから。

 

 

「温泉があるのは嬉しいわね」

 

マインはとても上機嫌である。

 

「よく言うよ、温泉は絶対に造れって言ってあったくせに」

 

レオーネはやや呆れているがマインは気にしていない。

 

「温泉は必要よ、決まってるじゃない」

 

「アジト造った人達ぼやいてたわよ、温泉見つけだすの大変だったって」

 

チェルシーはマインにそう告げるも。

 

 

「そんなの関係ないわよ」

 

「・・・あなたって本当にワガママよね」

 

チェルシーはマインの筋金入りのワガママにア然としている。

 

 

「私は自分に正直なのよ」

 

「はいはい、自分の欲望に正直に生きているマインちゃん」

 

「・・・ケンカ売っているの?」

 

マインは鋭い眼光で睨んだ。

 

「まさか、からかってるだけよ」

 

チェルシーはにっこりと微笑んだ。

 

 

「仲間をからかうとは何事か!!」

 

マインはチェルシーを追いかけ始めた。

 

「待てー!!」

 

「あはははは」

 

チェルシーは笑いながら逃げている、マインは鬼の形相で追いかける。

 

 

「本当にお二人仲良しですね」

 

シェーレは二人を見て微笑んでいる、サヨはずっとアジトを見上げている。

 

「本当にすごいですね、でも・・・」

 

サヨは何か不安そうである、それを見てナジェンダは。

 

 

「どうした、サヨ?」

 

「はい、少し気になることが」

 

「なんだ?」

 

「このアジト、造るのにいくらかかったんですか、そのせいで報酬減っちゃったりしませんよね?」

 

サヨは大まじめな顔で質問した。

 

 

「心配するな、全部革命軍がだしてくれる」

 

「よかった、報酬減ったら村への仕送り減っちゃうから」

 

サヨは心から安堵した。

 

 

「全く、金、金ってみみっちいねえ」

 

レオーネが呆れているとサヨは。

 

「そんなにのんきにしてていいの?」

 

「何が?」

 

レオーネにはサヨの言っている意味がわからなかった。

 

「この一ヶ月でレオーネの借金利息がついて増えているはずよ、いい加減借金返す計画たてたほ・・・」

 

サヨが言い終える前にレオーネはサヨの胸を後ろから揉んだ。

 

もにゅ

 

突然のことにサヨは取り乱した。

 

「な、何をするのよ!!」

 

 

サヨは真っ赤になって抗議するもレオーネは。

 

「うるさい、せっかくアジトが新しくなっていい気分だったのに余計なこと言ってぶち壊しやがって、許せん!!」

 

見事な逆ギレである。

 

「まさか踏み倒す気なの、ホントいつかレオーネの殺しの依頼来ちゃうよ」

 

サヨの心配をよそにレオーネは。

 

「そん時はそん時だー!!」

 

我が道を行くレオーネであった。

 

 

「ナジェンダさーん、結界張り終えましたー!!」

 

ラバが戻ってきた、ラバは二人を無視して通りすぎさった。

 

 

「ちょっとラバ、スルーしないで」

 

ラバに抗議していると今度はスサノオが戻ってきた。

 

「抜け穴掘り終えたぞ」

 

「あっ、スーさん助けて」

 

サヨはスサノオに助けを求めるも。

 

「気にすることないよ、これは女同士のスキンシップってやつだ」

 

「そうなのか?」

 

スサノオはレオーネに確かめた。

 

「そんなわけな・・・あっ、やっ!!」

 

 

レオーネはサヨの胸を揉んで黙らせた。

 

「落とし前つけてもらうよ」

 

レオーネは悪い顔をしていた。

 

「な、何でこんな目に、理不尽よ・・・」

 

サヨは涙目になってレオーネを睨んだ、レオーネは全く気にしていない。

 

 

「うりゃ、うりゃ、うりゃ」

 

 

もにもにもにもにもにもに

 

 

レオーネはサヨの胸を揉みまくっている、他のメンバーはアジトに向かっている。

 

「仕事が終わったら一杯やるか」

 

ブラートのスマイルはビシッと決まった。

 

 

「いいですね」

 

シェーレは笑顔で答えた。

 

 

ラバはサヨとレオーネを見物してニヤニヤしている。

 

 

 

マインはまだチェルシーを追いかけている。

 

 

 

「ちょっと、皆、置いていかないで!!」

 

サヨは必死に助けを求めている、それを見てスサノオは。

 

「いいのか、放っておいて」

 

「これも試練さ」

 

ナジェンダはクールであった。

 

 

皆の様子を見てイエヤスは。

 

「チームワーク、不安だなー」

 

イエヤスは心からそう思わずにはいられなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




アカメがいないナイトレイド、あんまり違和感がないような気がします、皆さんはどう思いますか

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。