ヨガを斬る
7月17日昼
サヨはチェルシーにヨガをしないと誘われてチェルシーの自室に来ていた。
「じゃあ、早速始めましょうか」
「う、うん」
サヨはヨガをやるのは始めてである、名前だけは知っていたが。
「あなたは初心者だから簡単なのをやるわよ」
チェルシーはヨガを開始した、サヨもチェルシーの真似をして開始した。
「これは・・・結構キツイわね・・・」
普段からやらない姿勢なのでややぎこちなかった。
「最初はそんなものよ、じきになれるから」
だんだんやっている内にキツクなくなってきた。
「あなた、なかなか筋がいいわよ、じゃあ、次は・・・」
チェルシーは両足を左右に開いて左右交代で足を高くあげている、この構えは見たことある、相撲取りが準備運動に行っている四股である。
「あの・・・チェルシー、これって・・・」
「あなたも知っているでしょう、いわゆる四股よ」
チェルシーは笑顔で答えた、そりゃ四股くらい知ってるけど・・・
チェルシーはサヨの様子を見てサヨの心情を察した。
「女の子が四股を踏むの恥ずかしい?」
「そ、それは・・・」
確かにそうだけど・・・そうって言うのもちょっと言いずらい。
「まあ、気持ちわかるけど、私も最初は戸惑ったし、でも、下半身を鍛えるのにピッタリなのよ」
「そうなの?」
チェルシーは嘘を言っているようには見えない、試しにやってみよう・・・
「わかった、やってみる」
「じゃあ、やってみよう」
サヨとチェルシーは四股を踏み始めた。
思ったよりキツイ、確かにいいトレーニングになる、サヨは手応えを感じていた。
「どう、なかなかキツイでしょ、これ美容にもいいのよ」
確かに・・・下半身を鍛えられたら体のキレもでる、そうすれば任務も達成しやすくなる。
サヨの四股に熱がこもっていく、サヨが励んでいるのを見てチェルシーは。
この娘を見ていたらオールベルグにいた時のころを思い出すわね・・・
「い、痛い、痛い、これ以上無理・・・」
「あら、チェルシー、思ってたよりも体固いわね」
「別に体固くても私には帝具があるし・・・」
「ダメよ、帝具にばかり頼っていたら、いざという時のために体を鍛えておかないと」
「それはそうですが・・・」
「それにヨガは美容にもいいのよ、美しさを保つためにも努力は必要よ」
「は、はい・・・」
「だらしないな、よしアタシが手伝ってやるよ」
「ちょっ、力任せにやったら・・・」
ゴキン!!
「痛ーい!!痛い、痛い、か、関節が・・・」
「おっと悪い、待ってなじきくっつける」
「ま、待って・・・」
ゴキン!!
「痛ーい!!む、無茶しないでよ、私、あなたのように頑丈じゃないんだから」
「全く、お前、本当にやわだな、そんなんじゃあっさり死んじまうぜ、チェル公」
「ひ弱な分頭でカバーするから大丈夫よ」
「・・・お前、遠回しにアタシのこと馬鹿って言ってないか?」
「そ、そんなことないわよ」
「いいや、その目はそう言ってる、ようし、アタシがヤキいれてやろう」
「ぬ、濡れ衣よ!!」
「覚悟しろ!!」
「ひゃあああ!!お助けー!!」
「ふふ、あなた達仲良しね」
・・・なんだかんだであそこ結構居心地よかったのよね
チェルシーの様子を見てサヨは。
「どうしたの?」
「べ、別になんでもないわよ、さあ、ヨガ再開するわよ」
「うん」
二人はヨガを再開した、さらにヒートアップしていった。
オールベルグ、地方チームは壊滅しちゃったけど、このナイトレイドは絶対潰れるマネはさせないから、チェルシーは心に誓うのであった。