サヨが斬る!   作:ウィワクシア

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第三十九話

   ヨガを斬る

 

 

7月17日昼

 

 

サヨはチェルシーにヨガをしないと誘われてチェルシーの自室に来ていた。

 

 

「じゃあ、早速始めましょうか」

 

「う、うん」

 

サヨはヨガをやるのは始めてである、名前だけは知っていたが。

 

 

「あなたは初心者だから簡単なのをやるわよ」

 

チェルシーはヨガを開始した、サヨもチェルシーの真似をして開始した。

 

 

「これは・・・結構キツイわね・・・」

 

普段からやらない姿勢なのでややぎこちなかった。

 

 

「最初はそんなものよ、じきになれるから」

 

だんだんやっている内にキツクなくなってきた。

 

「あなた、なかなか筋がいいわよ、じゃあ、次は・・・」

 

 

チェルシーは両足を左右に開いて左右交代で足を高くあげている、この構えは見たことある、相撲取りが準備運動に行っている四股である。

 

 

「あの・・・チェルシー、これって・・・」

 

「あなたも知っているでしょう、いわゆる四股よ」

 

チェルシーは笑顔で答えた、そりゃ四股くらい知ってるけど・・・

 

 

チェルシーはサヨの様子を見てサヨの心情を察した。

 

「女の子が四股を踏むの恥ずかしい?」

 

「そ、それは・・・」

 

確かにそうだけど・・・そうって言うのもちょっと言いずらい。

 

 

「まあ、気持ちわかるけど、私も最初は戸惑ったし、でも、下半身を鍛えるのにピッタリなのよ」

 

「そうなの?」

 

チェルシーは嘘を言っているようには見えない、試しにやってみよう・・・

 

 

「わかった、やってみる」

 

「じゃあ、やってみよう」

 

サヨとチェルシーは四股を踏み始めた。

 

 

思ったよりキツイ、確かにいいトレーニングになる、サヨは手応えを感じていた。

 

「どう、なかなかキツイでしょ、これ美容にもいいのよ」

 

確かに・・・下半身を鍛えられたら体のキレもでる、そうすれば任務も達成しやすくなる。

 

 

サヨの四股に熱がこもっていく、サヨが励んでいるのを見てチェルシーは。

 

 

この娘を見ていたらオールベルグにいた時のころを思い出すわね・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

「い、痛い、痛い、これ以上無理・・・」

 

 

「あら、チェルシー、思ってたよりも体固いわね」

 

 

「別に体固くても私には帝具があるし・・・」

 

 

「ダメよ、帝具にばかり頼っていたら、いざという時のために体を鍛えておかないと」

 

 

「それはそうですが・・・」

 

 

「それにヨガは美容にもいいのよ、美しさを保つためにも努力は必要よ」

 

 

「は、はい・・・」

 

 

「だらしないな、よしアタシが手伝ってやるよ」

 

 

「ちょっ、力任せにやったら・・・」

 

 

ゴキン!!

 

 

「痛ーい!!痛い、痛い、か、関節が・・・」

 

 

「おっと悪い、待ってなじきくっつける」

 

 

「ま、待って・・・」

 

 

ゴキン!!

 

 

「痛ーい!!む、無茶しないでよ、私、あなたのように頑丈じゃないんだから」

 

 

「全く、お前、本当にやわだな、そんなんじゃあっさり死んじまうぜ、チェル公」

 

 

「ひ弱な分頭でカバーするから大丈夫よ」

 

 

「・・・お前、遠回しにアタシのこと馬鹿って言ってないか?」

 

 

「そ、そんなことないわよ」

 

 

 

「いいや、その目はそう言ってる、ようし、アタシがヤキいれてやろう」

 

 

 

「ぬ、濡れ衣よ!!」

 

 

 

「覚悟しろ!!」

 

 

 

「ひゃあああ!!お助けー!!」

 

 

 

「ふふ、あなた達仲良しね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・なんだかんだであそこ結構居心地よかったのよね

 

 

 

チェルシーの様子を見てサヨは。

 

 

「どうしたの?」

 

「べ、別になんでもないわよ、さあ、ヨガ再開するわよ」

 

「うん」

 

 

二人はヨガを再開した、さらにヒートアップしていった。

 

 

オールベルグ、地方チームは壊滅しちゃったけど、このナイトレイドは絶対潰れるマネはさせないから、チェルシーは心に誓うのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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