サヨが斬る!   作:ウィワクシア

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第七十話

   恥じらいを斬る(前編)

 

 

ナジェンダ達は革命軍の兵舎に到着していた、地下洞窟を利用して作られた簡易的なものであったが休息をとるには十分であった、サヨ達は女子の兵舎に泊まることになった。

 

 

「なかなかの設備ね、地下洞窟の中とは思えない」

 

「はい、私、初めてここに来ました」

 

「・・・シェーレ、アンタは以前ここに来たことあるでしょう」

 

「そうでしたか?」

 

「忘れているだけよ」

 

シェーレ、あいからわず物忘れが激しいわね、でもシェーレがいつもどうりで少しホッとしてる、ここに来ていろいろなことがあったから。

 

 

「あーあ、ここって酒あんまりないんだよね、つまんないの」

 

 

レオーネもいつもどうりね・・・まあいいかな。

 

「ねえ、みんな温泉行かない」

 

「ここ温泉あるんだ」

 

「そりゃあるわよ、女子も結構いるんだし」

 

それもそうよね、温泉とかなかったら女子が暴動起こしそうだし、あの人が強引に造らせたのかも・・・

 

 

「じゃあ行こうか」

 

その瞬間ドアをノックする音がした、了解の返事をすると一人の黒髪のポニーテールの少女が入ってきた。

 

「あなたは?」

 

「私の名前はメロディ、あなたがサヨね」

 

「うん、そうだけど」

 

この娘も革命軍の人なのかな?  革命軍の軍服着ていないけど・・・

 

彼女の衣装はミニスカの青いセーラーワンピースであった、革命軍に所属していても軍服を着なくてもいいんだろう、シヴァやミラージェンのように軍服を着ていないケースもあるのだから。

 

 

「ちょっと私の部屋に来てくれない、あなたに話があるのだけれど」

 

「わかった」

 

 

サヨはメロディとともに彼女の部屋に行った、サヨは何だろうと思いながら。

 

 

「話って何?」

 

「慌てないで、私の部屋で話すから」

 

何を話すのか気になったがとりあえず彼女の部屋に急ぐことにした、そして彼女の部屋に到着して入っていった。

 

「話を聞かせてくれない?」

 

「わかったわ、一つ聞くけどあなたナイトレイドに入ってどれくらい経つの?」

 

「そうね・・・4ヶ月ちょっとかな」

 

「そうなんだ・・・あなた手応えとか感じてる?」

 

「それは・・・」

 

 

それは正直に言ってわからない、それなりに場数を踏んだけどまだまだだと思う。

 

 

「あまり自信なさそうね」

 

「えッ、わかるの!?」

 

「まあね、結構場数ふんできたし」

 

そうなんだ、見た目は小柄な女の子なのに人は見た目ではないわね。 (メロディの身長は145です)

 

 

「まあ、気にすることないわよアカメも最初は弱かったんだし」

 

「そりゃそうでしょう」

 

「言っておくけど私が言っている最初は帝国に買われた頃なんだけど」

 

「どういうこと?」

 

「私もアカメやクロメと同じく暗殺者にするために帝国に買われた買われた子供だったのよ」

 

「そうなの!?」

 

 

驚いた、アカメの話では大半の子供は訓練か任務で命を落としたって言ってたから・・・

 

 

「私は最終選抜試験の際に深手を負って試験場に置き去りにされたのよ」

 

 

「置き去りって・・・誰も捜索に来なかったの?」

 

「試験に落ちる者なんて助ける価値なんてないのよ、それが帝国よ」

 

 

そうよね・・・帝国にそんな情けあるわけないよね。

 

「傷が癒えてから私は各地を旅したわ、旅の途中でムディ達と知り合ったのよ」

 

「そうなんだ」

 

一体どういう形で知り会ったのかな、気になるわね。

 

 

「その話はまた今度ね、今はべつ話よ」

 

 

そうよね、今はもっと大事な話を聞かないと・・・

 

「あなたアカメのように強くなりたい?」

 

「も、もちろん・・・」

 

もちろん強くなりたいわよ、でも簡単に強くなれるわけが・・・

 

「むろん簡単にはいかないわよ、あなた強くなるためならなんでもする覚悟ある?」

 

「う、うん」

 

「じゃあ、取っておきの方法いうわね」

 

 

一体どんな方法なんだろう、きっと過酷なものに違いない、どんと来なさい!!

 

「じゃあ・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「パンツ見せて」

 

その瞬間サヨの時間が数秒停止した。

 

「・・・今なんて言ったの?」

 

私の耳おかしくなったのかな、パンツ見せてだなんて・・・

 

 

「だからパンツ見せてって言ったのよ」

 

「そんなことできるわけないでしょ!!」

 

やっぱり聞き間違いじゃなかった、何考えているのこの娘は!?

 

「なんで?着物をめくり上げるだけでしょ、簡単でしょ」

 

「全然簡単じゃないわよ!!」

 

「どうしてもできない?」

 

「どうしてもよ!!」

 

サヨは恥ずかしさと怒りで興奮していた、そんななかメロディはまゆをひそめて。

 

 

「・・・もしかしてあなたノーパンなの?」

 

「そんなわけないでしょ、ちゃんと穿いてるわよ清潔な白のパンツを・・・」

 

サヨは思わずカッとなってパンツの色を言ってしまった、すぐにサヨは後悔することなる。

 

「な、なんてこと言わせるのあなた・・・」

 

「あなたが勝手に言ったんでしょ」

 

 

確かにその通りね、私の馬鹿!!

 

「パンツ穿いてるのなら見せてよ」

 

「だからできないって言ってるでしょ!!」

 

「覚悟はあるって言ったでしょ、あれ嘘だったの?」

 

「確かに言ったけど、それとこれは別よ!!」

 

「つべこべ言わないで早く見せてよ」

 

「いい加減にしてよ!!あなた下品よ、下品にもほどがあるわよ!!」

 

サヨの怒りは頂点に達しようとしていた、だがメロディは平然とした様子である。

 

 

「下品?上等じゃない、望むところよ」

 

「えッ?あなた何を言って・・・」

 

下品上等?どういうことなの?

 

 

「あなたこそ何を言ってるの?まさか殺し屋がお上品な稼業だなんて思っているんじゃないわよね?」

 

「そんなこと・・・」

 

そんなことあるわけない、私達の仕事は汚れ仕事であることは百も承知よ。

 

 

「いいえ思ってないわね、だってパンツ見せてくれないんだし」

 

「パンツは関係ないでしょ?」

 

「大ありよ、殺し屋はどんな手を使ってでも標的を仕留めないといけないんだから」

 

「それはそうだけど・・・」

 

パンツとどう関係があるの?わけわかんない・・・

 

 

「全裸をさらしてでも隙を作らないといけないのよ」

 

「全裸!?」

 

いくらなんでも全裸は恥ずかしすぎる、はっきり言って無理よ!!

 

「アカメなら街中でも平気で全裸になれるわよ」

 

「嘘!?」

 

「何言っているの?アカメはプロ中のプロよ、女の恥じらいなんかあるわけないでしょ全裸くらいへっちゃらよ」

 

た、確かにアカメならいざとなったら全裸になれるかも・・・

 

 

「あなたはいきなり全裸は無理だと思うからまずはパンツをさらすところから始めるのよ」

 

「そうなのかな・・・」

 

サヨにはこれが正しいのかわからなかった、普通に考えたら正しいわけがないのだが裏の世界は何が起こってもおかしくないからである。

 

 

「あなたアカメに近づきたいんでしょ?」

 

「それはもちろん!」

 

「だったらさっさとパンツさらしなさい、それが出来なければアカメに近づくなんて夢のまた夢よ」

 

「で、でも・・・」

 

「殺し屋に女の恥じらいは不要よ」

 

恥ずかしがっているサヨにメロディは一喝を入れるのであった、サヨはその迫力にたじたじするしかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回の話どうでした、サヨが殺し屋として高みにいけるかどころかの分かれ道になります、次回もお楽しみにしてください、ちなみにメロディの声はガールズ&パンツァーのかどたにあんずをイメージしてください。

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