サヨが斬る!   作:ウィワクシア

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サヨは女の子としての恥じらいを捨てて殺し屋として高みに行けるのか、ぜひご覧ください。


第七十一話

  恥じらいを斬る(後編)

 

 

サヨは着物を掴んでパンツをさらそうとしている、女の恥じらいを捨てて殺し屋として高みへいくためである、しかし・・・

 

 

「パンツをさらすなんてやだなあ・・・恥ずかしい」

 

サヨは恥ずかしくてなかなかパンツをさらせないでいる、それを見てメロディは。

 

 

「早くパンツさらしてよ、ぐずぐずしてるともっと恥ずかしいわよ」

 

「わかってるわよ!!」

 

簡単に言わないでよ、すごく恥ずかしいんだから・・・そうしているうちにメロディはサヨの股間の前に顔を近づけてきた。

 

「な、何!?」

 

「間近で見せてもわうわよ」

 

「ちょっとそんなのやめてよ恥ずかしい!!」

 

「何言っているの?だからいいんじゃない」

 

 

確かに中途半端にやるよりは効果あるかも・・・でもすごく恥ずかしい!!

 

「ラバとイエヤスにも同じようにさらしてもらうから」

 

「はあ!?馬鹿言わないでそんなことできるわけないでしょう!!」

 

男の前でパンツをさらす・・・しかも間近で冗談じゃないわよ!!

 

 

「何言っているの?男の前でさらせないと意味ないでしょ?」

 

・・・確かにそうだけどいくらなんでもそんなまねできるわけないじゃない!!

 

 

「あなたアカメのようになりたいんでしょ、殺し屋たるものパンツくらいさらせなくてどうするの?」

 

殺し屋たるもの・・・確かにパンツくらいさらせないとこの先やっていけないわね。

 

 

サヨはパンツをさらす決心をした、着物を掴む手に力がはいる、豪快にパンツをさらそうとしていた、だがこの瞬間サヨの脳裏に微かな疑念が浮かんだ。

 

 

私これでいいのかな?これやったら女の子として終わってしまうような・・・でも私はアカメのようにならないといけないんだから、私のせいで死んでしまったアカメの分まで戦わないといけないんだから・・・

 

 

少しでも迷えば死ぬぞ!!

 

 

サヨは以前スサノオに言われた事を思いだしていた、迷い?私迷っているんだ・・・これは私のしたいことなのかな?ううん、こんなこと私のしたいことじゃない、私のしたいことは・・・

 

 

着物をめくり上げるサヨの手が止まった、パンツはぎりぎりのところで見えていない。

 

 

「どうしたの?」

 

「私こんなことやらない」

 

「何を言っているの、あなたアカメのようになりたいんでしょ?」

 

「そうよ、でもこんな下品なことしたくない!!」

 

「何虫のいいこと言ってるの?あなたにそんなこと言う資格があると思っているの?」

 

「わかっているわ勝手だって、だけど私は人の道を外れても女の恥じらいだけは捨てたくない!!」

 

 

メロディ絶対怒るわね・・・そうサヨは覚悟していたが当の本人はいたって冷静だった。

 

 

「意外ね、パンツさらすと思っていたんだけど・・・」

 

「意外ってどういう意味?」

 

「ナイトレイドのみんな呼んできて」

 

「なんで?」

 

「答え合わせするのよ」

 

 

サヨはイマイチ理解できていなかった、とりあえずサヨはナジェンダ達を呼びにいくことにした。

 

 

 

しばらくしてサヨはナイトレイド全員を連れてきた、全員何事かという顔をしている。

 

「呼んできたけど答え合わせって何するの?」

 

「見ていればわかるわよ」

 

 

そう言われてサヨはメロディに任せることにした、この後何が起こるのかこの時点では予想もしていない・・・

 

 

「チェルシー」

 

「何?」

 

「スカートめくり上げてパンツ見せて」

 

「・・・何ふざけたこと言ってるの?怒るわよ私」

 

チェルシーは顔は笑顔だがこめかみに怒りの青筋が浮かび上がっていた、だがメロディは全く臆していない。

 

 

「そんなこと言わずにさ、サヨに殺し屋としての心得を教えるためなんだから」

 

「は?何それ、意味わかんないんだけど」

 

チェルシーは目を点にしてポカンとしている、チェルシーでも状況を理解できなかったのである。

 

 

「いいから見せてよ減るもんじゃなし」

 

「・・・いい加減にしてよね本気で怒るわよ」

 

あまりのしつこさにチェルシーはブチ切れ寸前だった。

 

 

「答え出たでしょ?」

 

「うん・・・」

 

サヨは自分が間違っていたことを痛感したからである、恥ずかしさで顔が真っ赤であった。

 

「一体どういうこと!?ちゃんと説明して!!」

 

「えっとね・・・」

 

「あっダメ!!言わないで!!」

 

メロディはサヨの制止を無視して今までのいきさつを説明した、すると・・・

 

 

 

「プププ・・・アハハハハハハ!!何それ、殺し屋として高みへいくために自分でパンツをさらすって、アハハハハ!!」

 

チェルシーは腹を抱えて大笑いした、あまりのおもしろさに涙が出ていた。

 

「だから言わないでって言ったのに・・・」

 

サヨは自分の馬鹿さにただ後悔するしかなかったのであった。

 

「ギャハハハハハ!!」

 

レオーネは大笑いして床を転げ回っている。

 

「まあ、そうなるわね」

 

サヨはレオーネが大笑いするのを見るしかできなかった。

 

 

「なんで最初に声をかけてくれなかったんだ!!」

 

ラバとイエヤスは堂々と女の子のパンツを見るチャンスを逃して心から悔しがっている。

 

「・・・さすがに怒れない」

 

自分のおバカな行動が関わっているので二人を責めることはできなかった。

 

 

「アンタ本当に馬鹿ね」

 

「うう・・・私は本当に馬鹿よ」

 

マインの言葉にサヨは何も言い返すことができなかった、全くその通りなのだから。

 

 

なんでこうなっちゃったのかな、普通に考えればわかることなのに・・・

 

 

「マインもパンツ見られたらやっぱり恥ずかしいの?」

 

「何言っているの当たり前でしょ」

 

「そうよね、その通りよね・・・」

 

サヨは念のために確認をしてみた、当然予想どうりの答えが返ってきた、すると後ろから誰かがサヨの着物を掴んだ、そしてそのままおもいっきりめくり上げた、サヨの白のパンツが丸だしになった。

 

「!!?」

 

「出血大サービス」

 

その人物はチェルシーだった、チェルシーは清々しい笑顔であった。

 

「ななな・・・」

 

サヨは突然自分のパンツが丸だしになってわなわなと振るえだした、みるみるうちに顔が真っ赤になっていく。

 

「何するのよ!?」

 

「捨てるんじゃなかったの?」

 

「捨てるって何をよ!?」

 

「女の子の恥じらいを」

 

「あ・・・」

 

サヨはついさっきまで恥じらいを捨てようとしていたことをすっかり忘れてしまっていた、パンツをあらわにされて冷静さを失ったのである。

 

「これでわかったでしょう、女の子の恥じらいを捨てることはできないということを」

 

「だからってめくり上げることは・・・」

 

「実際体験しないとわからないものよ」

 

 

確かに口で言われただけじゃあ完全に納得できなかった、恥じらいを捨てるなんて絶対無理ね・・・

 

 

「確かに恥ずかしい思いをしなければ納得できなかった、チェルの言う通りよ」

 

「でしょう」

 

「でも・・・」

 

「何?」

 

「いつまでめくり上げているのよ!!」

 

 

チェルシーは今もサヨのパンツを丸出しにしているのであった。

 

 

ボガン!!

 

 

サヨはチェルシーをぶん殴った、チェルシーの頭にこぶができた。

 

「あたた・・・でもわかったでしょう、恥じらいを捨てることはできないって」

 

「うん、その通りね、パンツ見られるのすごく恥ずかしい・・・」

 

サヨはパンツが丸出しにされたことを思い出して再び赤面した。

 

「そりゃそうよ、アカメちゃんだって女の子よ、パンツ見られたら恥ずかしいに決まってるでしょ」

 

チェルシーは以前オールベルグでアカメを遠目で見たことがあった、その時は普通の女の子に見えたのであった。

 

 

「それは、何と言ったらいいのか・・・」

 

メロディは説明に困っていた、説明が容易でないからであった。

 

 

 

 

 

 

メロディの回想

 

 

バッ!!

 

メロディはアカメのスカートをおもいっきりめくり上げた、白のパンツを穿いたアカメのお尻が丸出しになった。

 

「やっぱ白か」

 

メロディはアカメのパンツを見てボソッとつぶやいた、アカメは突然のことに顔を真っ赤にして呆然としている、すぐさまアカメはメロディをキッと睨みつけてチョップを繰り出した。

 

「おっと」

 

メロディは素早く身をかわした。

 

 

「何をする!!いきなり!!」

 

アカメはスカートをめくられてこれ以上なく激怒している。

 

「意外ね、あなたに女の子としての恥じらいがあったなんて・・・全裸をさらしてもへっちゃらだと思ってたんだけど」

 

 

メロディは衝撃の事実に心から驚いた、それを見てアカメはムカッとした。

 

「失礼だぞ!!私は一般常識はすべて教わっているんだぞ!!」

 

「・・・その受け答えどうなのかな?」

 

 

堂々と言い放ったアカメにメロディはただア然とするしかなかった。

 

 

 

 

 

「まあ、こんなところよ」

 

「何それ!?」

 

メロディの説明を聞いてサヨは驚いた、アカメはどこかズレたところがあったけど改めてアカメのズレは半端ないと思うのであった。

 

 

「プププ・・・アハハハハハハ!!何それアカメちゃんおもしろすぎる、アハハハハハハ!!」

 

チェルシーはさっき以上に腹を抱えて爆笑した、だがしばらくして笑い声が止まった。

 

 

「そんな面白い娘なら仲良くなりたかったなあ・・・」

 

チェルシーの寂しそうな声を聞いた瞬間この場にいた全員に悲しげな気持ちが襲った、アカメは死んでもういない・・そのことを改めて思い知らされたのであった。

 

 

「そうだったな、アカメは死んでいないんだ・・・」

 

「ああ、アカメちゃんがどれだけかけがえのない存在だったのか改めて思い知らされたよ」

 

「そうですね、アカメはつねに私達の中心にいましたから・・・」

 

「今でもひょっこり私達の前に現れるような感じがするんだよな」

 

レオーネのそれは決してかなわない願望である、レオーネ自身もわかっている、だがつぶやかずにはいられなかった、重苦しい空気が漂い始めた、するとナジェンダは皆に活を入れた。

 

 

「しっかりしろ!!どれだけ悲しもうともアカメが死んだという事実は覆らない、私達がすべきはアカメの悲願を成就を果たすことだ!!」

 

アカメが望んでいた民が安らかに暮らせる新国家の建国・・・ナジェンダの活で落ち込んだ雰囲気は消し飛んだ、皆の士気が一気に上がっていく。

 

 

「そうだな、落ち込んでていてもしゃあないな」

 

「ああ、俺達が頑張らないとな」

 

「それがアカメの供養になります」

 

「ああ、全くその通りだ私達が頑張らないとな」

 

「アタシがアカメの十倍働いて見せるわ」

 

「あいつの熱い想い俺達が引き受けるぜ」

 

「どれだけの困難が阻もうとも使命を果たす」

 

「アカメちゃんが安心して眠れるように私達が頑張らないとね」

 

「そうよね、私達は立ち止まっているひまはない、アカメが夢見た世界を実現するために」

 

ナイトレイド一同はアカメの分まで戦う、その想いに盛り上がっている、ナジェンダの活は見事に決まったのであった。

 

 

「皆気合いを入れろよ、今の状況を覆すのは容易ではないからな」

 

ボスの言う通りである、帝具を大量に損失し、総大将は倒れて今も意識が戻らない、西の異民族との同盟は目処が立たない、だけどそれでも私達はくじけるわけにはいかない、村を豊かにして腐敗した帝国を打倒してアカメが夢見た世界を造るために私達は戦う、どんな困難が阻もうとも。

 

 

 

 

 

 

 




今回の話いかがでしたか、実際アカメはパンツを見られると恥ずかしいと感じるのでしょうか、皆さんはどう思いますか?さて、今回で革命軍編は終了します、次回より新章が始まります、ぜひお楽しみください。

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