サヨが斬る!   作:ウィワクシア

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今回登場するサン、サイードはアニメ第四話でザンクに首を切り落とされたモブのカップルで、キャスカはアカメが斬る零第四話に出てくるガイに殺されたモブ娘で、チホシはアニメ第15話に出てくるセリューに殺されたモブ娘です。


第八十話

   キノコを斬る

 

 

レオーネ、シェーレ、イエヤス、シヴァ、サイード、サン、チホシ、キャスカの八人は伝説のキノコが生息している洞窟の前に到着していた。

 

「じゃあみんな洞窟に入るで、おっと、その前にこれ渡しとかんと」

 

 

シヴァはシェーレ、サイード、サン、キャスカにこびんを渡した、こびんの中には水が入っている、そして水以外に目玉が入っていた、この目玉が何かはすぐにわかった。

 

 

「もしかしてこの目玉・・・」

 

「察しの通りや、この目玉はチホシの臣具の目玉や」

 

「なんでそんなものを?」

 

 

シヴァはみんなに説明を開始した、洞窟の中は真っ暗なので見えるようにするためである、チホシの臣具ガウシアは暗闇の中でも赤い光を照らすことで見えることができるのである、ただしそのためにはガウシアの目玉を通して見なくてはならないのである。

 

 

「でも俺の帝具も暗闇の中でも見ることはできるぜ」

 

「あんたは見ることはできても説明下手くそやろ」

 

「うっ・・・」

 

イエヤスは絶句した、以前イエヤスは帝具を使って遠視を用いて偵察をしたのだが下手くそな説明をしてナジェンダに怒られてしまったことがあったのである。

 

 

「そやからチホシの臣具を使うんや」

 

イエヤスは何も言えなかった、説明が下手くそなのはわかっているから。

 

 

「じゃあ行くで」

 

一同は洞窟の奥へと進んでいく、次第に薄暗くなってきた、その際にイエヤスはサンに話かけた、少し気になることがあったからである。

 

 

「なあ、一つ聞いていいか?」

 

「何?」

 

「あんた本部で会った工兵チームの一員だろ?」

 

「そうだけど」

 

「なんであんただけ革命軍の軍服着てるんだ?」

 

「決まってるでしょ、こっちの方がずっとオシャレだからよ」

 

「なるほど」

 

作業着とミニスカートの軍服、どっちがオシャレかは一目瞭然である、イエヤスはウンウンとうなずいた。

 

 

「そうか?この作業着もカッコイイじゃねえか」

 

サイードが後ろを振り返って話に入ってきた、イエヤスは正直カッコイイとは思えない。

 

 

「そんなことないわよ、こっちの方が全然オシャレよ」

 

「そんなことないぞこの無骨さがカッコイイんだ」

 

「あなたって子供の頃からそういうのが好きなのよね」

 

「子供の頃から?あんたらその頃からの知り合いか?」

 

「まあね」

 

 

イエヤスは一つある可能性を思いついた、あまり考えたくないことだが・・・

 

 

「なあ、もしかしてあんたら・・・」

 

「一応私達付き合っているけど」

 

 

やっぱりか!!こんな美人と付き合っているなんてうらやましい!!なんで俺には彼女ができないんだ、タツミの奴は年上のお姉さんにモテモテだったのに・・・モテモテか・・・

 

 

イエヤスはタツミが年上のお姉さんにモテていた頃を懐かしんでいた、あの頃はただむかついていた、その後タツミが死んでしまうなんてあの頃は夢にも思ってなかった。

 

 

あれからいろいろなことがあったな、タツミの分まで頑張って村を救わないとな!!

 

 

 

イエヤスは気合いを入れて前進した、周りはほとんど暗闇に包まれていた。

 

 

「チホシ、そろそろ頼むで」

 

「わかった」

 

チホシは生物型臣具ガウシアを使い暗闇でも物をはっきり見ることができる赤い光を照らした、こびんに入れた目玉を通して見ることで暗闇の中でもはっきりと周りを見ることができた。

 

 

「なあ、こんなめんどくさいことしなくてもたいまつを使えばいいんじゃないのか?」

 

「もっともな質問やな、ちょっと上を見てみい」

 

 

イエヤスは上を見上げた、すると天井には蛾の危険種がウヨウヨいた。

 

「これが答えや、あかりをつけたら一斉に襲い掛かってくるで」

 

「なるほど・・・」

 

あんなのに襲い掛かってこられたらたまったものではない・・・ようやくイエヤスは納得したのであった。

 

 

一同はしばらく暗闇の中を進んで行った、ある地点に達すると足を止めた。

 

 

「さて、サン頼むで」

 

「わかった」

 

 

サンは身につけていた青い水晶のペンダントを右手に持ち替えた、すると突然ペンダントがクルクル揺れ動いた。

 

 

「ここよ」

 

「よっしゃ見つけたで」

 

大喜びするシヴァをイエヤスはわけがわからずキョトンと見ていた。

 

 

「おい、どうなってるんだよ?」

 

「ついにキノコが生えとるところ見つけたんやで」

 

「なんでそんなことわかるんだよ?」

 

「それはなサンの臣具がダウジングの臣具やからや、的中率は高いで、ちなみに新しいアジトの温泉はサンのダウジングで見つけたんやで」

 

 

「そうなのか?」

 

「本当に苦労したわよ温泉見つけるの、マイン本当にわがままな娘ね」

 

「本当にすまない・・・」

 

 

普段からマインのわがままに手を焼いているからサン達の苦労が目に浮かんだイエヤスであった。

 

 

「じゃあサイード後はお願い」

 

「おう!!任せろ!!」

 

サイードは大きなドリルを取り出し地面を掘り始めた、あっという間に地面が掘削されていく、サイードの臣具はドリルの臣具である。

 

 

サイードが掘削を続けていくとやがて地面の色が変わっていった、するとシヴァは掘削の停止を指示した。

 

 

「停止やサイード」

 

「わかった」

 

 

シヴァは掘削した穴に入り何かを調べている、すると何かを見つけたようだ。

 

 

「見つけた、見つけたで!!」

 

 

シヴァが見つけたのは50cmくらいの大きさの岩だった、普通の岩とは明らかに色が違った。

 

 

「レオーネ、この岩を怪力で引っこ抜いてくれ」

 

「私がか?」

 

「そのためにあんたを連れてきたんや、はよしてえな」

 

「わかった」

 

 

レオーネはライオネルを発動し獣人化した、そして力を込めて岩を引っこ抜くことができた。

 

 

「ごくろうさん、さてイエヤスこの岩を透視してや」

 

「なんで?」

 

「キノコはこの岩の中に生息しとるんや」

 

「岩の中!?」

 

「そや、岩の養分を吸収して成長するんや」

 

「変わってるな」

 

「ええからはよしてえな」

 

「わかったわかった」

 

 

イエヤスは岩を透視した、すると岩の中にまいたけのようなキノコが生えていた。

 

 

「あったぜ」

 

「そらよかった、じゃあシェーレ頼むわ」

 

「私は何をすればいいのですか?」

 

「帝具で岩を両断してほしいんや、イエヤス、キノコを両断せえへんように指示してや」

 

「わかった」

 

 

イエヤスは透視を使いキノコが両断されないようにシェーレに指示を与えた、そして岩だけ両断してキノコがあらわになった。

 

「次はウチの番やな」

 

シヴァは丁寧にキノコを摘み取っていった、摘み取ったキノコは光が入らない箱に収納した、このキノコは光に当たるとしぼんでしまうのである。

 

 

「じゃあこの調子でキノコ回収するで」

 

シヴァ達はこの作業を繰り返し次々とキノコを回収していった、キノコの摘み取り作業にキャスカも加わった。

 

「ウチの見込んだ通りあんた器用やな」

 

「うん、ボクは器用さには自信あるんだ」

 

「さあもうひとふんばりやできばっていくで」

 

 

テンポ良く作業が進み予定以上のキノコを回収することに成功したのであった。

 

 

「これだけ回収すれば十分やろ」

 

回収したキノコを見てシヴァはこれ以上ない笑顔を見せた。

 

 

「これで総大将回復できるんだろ?」

 

「まあすぐには無理やろうな、でも大きく前進したのは間違いないで」

 

「心から回復して欲しいです」

 

「ああ、帝国との決戦に総大将がいないのは痛すぎるからな」

 

「心配するなウチがこのキノコを使って回復させるわ」

 

 

一同は総大将の回復を祈りながら洞窟を脱出した、そして異民族と戦っていた別働隊と合流して秘境を後にしたのであった。

 

 

 

 

 

その後・・・スタイリッシュは事後処理を全力で処理して急いでこの秘境にやって来たのであったが・・・

 

 

「・・・あああ、やっぱり手遅れだった、あああ、アタシのキノコ・・・」

 

 

すでにキノコを取り尽くされた洞窟を見てスタイリッシュは地面にひざを着きひたすら嘆き悲しむことしかできなかったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




前から気になっていたのですが自分が書く小説は小説の文章になっているのでしょうか、文章が上手な小説を見て勉強しているのですが上手くなっているとは思えないのです、こんな小説ですがこれからもよろしくお願いします。

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