問題児たちと一緒にただのオッサンも来るそうですよ?   作:ちゃるもん

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投稿です。

月曜って事を忘れてたぜ(・ω<) テヘペロ
休みが日曜確定とかじゃないし、カレンダーを置いてたりする訳でもないので曜日感覚が狂ってるんですよねぇ

ではどうぞ。


第102話 兄

 翼を失った翼龍が悲鳴を上げる。堕ちた翼に手を伸ばす。指先に触れた翼の温もりは紛れもなく自身の肉体で、ついさっきまでその背中に猛々しく空を掴んでいた。

 翼龍、種としても、個としても優れた性能を持つ彼等。確かに上には上がいるものではあるが、それでもそこらを歩く有象無象にはまず、負けない。

 

「魔王を捜索する事になった途端これとは。一体、何をしでかした貴様ら」

 

 彼等の鱗は硬い。生半可な剣では、剣の方が折れてしまう程に。しかし、紙切れのように切り落とされた。それをした張本人がその場に姿を現す。

 

「展示回廊に翼龍がと聞いてやってみれば、貴様たち、どれほどの事をしでかしたか……はぁ」

 

 張本人は心底面倒だと深く溜息を付いた。

 

「マンドラ、様」

「そこを退け、木偶」

 

 義仁とジン達を分断していた二体の翼龍に対し言葉を放つ。翼龍二体は何も言わずマンドラに道を譲った。

 

「ジン=ラッセル殿。此度の非礼、なんと詫びればよいか……。サンドラ様、義仁殿を連れて本拠へ、ここから先見るに堪えないでしょうから。それと、信じてやれなくて済まなかった」

 

 サンドラはその言葉を聞いてか、義仁を抱え走り出す。如何に子供とはいえ、その肉体は強靭そのもの。人間の大人一人を抱え走ることは容易だった。

 

 ただ、その心は既に崩れている。部下として、仲間として、そして兄として信じてやれなかった……否、信じようとしてないなかった自分を恥じる。

 

「随分躾がなってない蜥蜴だな。殺していいのか?」

「ちょっ、殿下くん」

「そもそも、ジン。お前がもう少しでも早く俺に言えばあのおっさんはまだ軽傷で済んだはずだ。成すべきことを成す、その姿勢を否定するつもりは無いが、あまり見誤るなよ。それで? 俺の雇い主は何処かに行ってしまった訳だが、ジンどうすればいい」

「……確かに、たまには目先のことに手を出すもの悪くないのかもね。マンドラさん」

「殺すのはよしてくれ。こいつ等の打首は確定的だが、話を聞くなりの建前は用意せねばならん」

 

 死なない程度になら好きなようにやれ。つまりは、そういう事なのだろう。

 

「ひ、ひぃ」

 

 その事実に憲兵隊の一人が逃げ出した。マンドラは手に持った剣を振るう。それと同時に逃げ出した憲兵隊の腕が宙を舞った。

 

「全く、逃げ出すとは。それでも元〝サラマンドラ〟に居たものなのか疑問に思えるな」

「ペスト。逃がさないで」

 

 ジンが名前を呼ぶ。辺りに黒い暗雲が立ち込め、ジンの隣には黒斑のワンピースを来たペストの姿。忘れもしない、北側を襲ったかの魔王〝ブラック・パーチャー〟が居た。

 

「貴方、意外と容赦ないのね。クスクス……」

「これでも、〝サラマンドラ〟の中ではそれなりの実力はある。少なくとも翼龍程度には負けないさ。君には負けるがね」

「あら、身の程を弁えているのね。一緒に殺してあげようと思ってたけど、許してあげようかしら」

「そいつは光栄だ」

 

 あの日、殺しあった者同士とは思えないほど会話出来ている二人に驚きを隠せなかったジン。だが、マンドラの体が小刻みに震えていることから慣れているのではなく、耐えていることに気付く。

 

 そんな事をしていると、翼龍の一体が声を上げた。

 

『こ、コイツがどうなってもいいのか!?』

 

 その腕には殿下がお人形のように抱えられ、鋭い爪が喉元に突き付けられていた。

 

「全く、お前達が無駄話をしているからだぞ」

 

 しかし、捕まった本人はどこ吹く風。その突き付けられた爪を粘土細工よろしくねじ切り、大木のような腕を誇りを払うかのように振り払った。

 

 さあ、始めようか

 




お読みいただきありがとうございます。

まあ、やっつけだしこの後やる事あるんで粗いのは許してあげて。

実際マンドラの実力ってどんなもんなのかね?
まあ、ここでは翼龍程度には勝てるってことで。2体になると厳しいよ!って感じに扱おうかなと。

では、また次回〜
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