問題児たちと一緒にただのオッサンも来るそうですよ? 作:ちゃるもん
ネタが出てこなかったぜ……
では、どうぞ。
生きてるのか。義仁が目を覚ました時、泣き崩れるジン達をみて呑気にそう呟いた。
身体はいつもと変わらない。口の中が少し寂しく、片目が見えない。普段とは特に変わりのない目覚め。記憶もハッキリしているために困惑していたが、そもそも現在生きている世界が違う。瀕死を助けられるなにかがあったのだろう。
泣き止まないジンや黒ウサギ。十六夜は良かったと笑っている。これ以上は義仁の体に障るとお医者様に言われて渋々出ていった。シンっと部屋が静まる。
生きていたことそれは嬉しい。みんなが心配してくれていたことも、心が暖かくなる。けど、話を聞いていたら、かなり高価な霊薬を使用したとのこと。ユニコーンがどうちゃらと言っていた。
なんにせよ、助かってしまった。また、私が助かってしまった。その霊薬とやらも、私以外に使ってくれたのなら、別の誰かを救えたのではないのだろうか。
「黒ウサギさんにバレでもしたら……怒られそうだな」
痛みも何も感じない。ここに来る以前の状態を幻視する。そんな体を起こし、地面に立った。
「流石に……出ていったらだめだよね。会いたい人がいるんだけどなぁ、3人」
けれど、出るわけにも行かず途方に暮れる。四角の窓を覗いてみれば、荒廃した街並み。しかし、水流は流れを変え茶色の濁流は、綺麗な水流へと姿を戻していた。この部屋は高所にあるらしく、街全体を一望出来た。瓦礫を運び、家を建て直し、活気のあるその動き。いつか見た北側を思い出す。
「どれくらい……死んだんだろう」
部屋を1つ使って、多分人以上に手厚く介抱されたであろう自分に呆れる。助かった命を無下にしてしまう、そんな自分自身にも嫌気がさす。
「……がんばるか」
もはや、勝手に死ぬことなんて許されない。それに、少しだけ……少しだけだけど、頑張りたいって思えた。
「昔を夢見たから……なんて、女々しいかなぁ」
窓の外を見ながら、夢の内容を、昔の事を思い出す。潰れる頭、破られた約束を微笑みを浮かべながら告げるその口。
登ってくるモノを必死にこらえた。
窓を開け、少しでも気分を変える。けれど、気分が変わることなんてなかった。
ずっと、ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっと
2つの顔が、2人の人間が、最愛の愛娘と、最愛の妻が
私に向けて微笑みを浮かべているのだ
お読みいただきありがとうございます。
まあ、引き伸ばし作戦でさぁ
あ、それと来週は入社式なので投稿は出来ないと思います。ご了承ください。
では、また次回〜