問題児たちと一緒にただのオッサンも来るそうですよ? 作:ちゃるもん
先週は投稿出来ず申し訳ありませんでしたm(_ _)m
そして、例に漏れず引き伸ばし回です。
では、どうぞ。
特に何もせずぼっーと過ごす。なにも考えず、人々が動くその姿を見つめていた。
気付けば真上にあった太陽は傾き初め、西日が徐々に強まってくる。訪問者はいない。寂しいとは思わなかったが、いささか物足りなく感じた。
1人……誰もいない。きっと、外に行けば皆に会えるのだろう。きっと、外に行けばみんなに会えるのだろう。
いっその事、もう出てしまおうか。1度出てしまえば後は気楽にいけるはずだから。
どうしよう、どうしよう。
義仁の中で選択肢が揺れ動く。しかし、選ぶ事はできなかった。それもそうだ。今まで選ぶことができなかったからこうしてぐだぐだと生き残れているのだから。
空を見上げれば夕焼け空。
「何もせずに終わったなぁ。どうしよう……寝ようかな……寝れるかな」
少し贅沢な悩みを呟き、再び視線を下ろす。賑やかな喧騒は静まり、仕事を進める怒号や掛け声が聞こえ始める。手を振り男達に別れを告げる子供たち。そんな子供たちに手を振り返す大柄の男達。
「こんなに高いところからなのに、いがいと分かるものなんだなあ」
ゆっくりと空の赤は濃くなっていく。もうすぐ、夜が訪れる。ゆっくり、しかし、確実に。日は落ち、代わりに白銀に輝く月が夜空を照らす。それに応じるように丸い光がぽわぽわと浮かび、街を照らした。
今なお工事を続ける男達は、このぽわぽわ浮かんでいる明かりと、ランプの明かりを頼りに工事を進めているみたいだ。
ランプの優しい赤色と、薄緑色の淡い、しかし力強い光に照らされた世界は幻想的なもので、つい言葉を零す。
「なんて言うか……綺麗だ」
寝てしまおうかなんて考えていたけれど、もう少しだけ……もう少しだけ見てようかな。
今更ながら立ちっぱなしだった事を思い出し、備え付けてあった木材の折りたたみ式の椅子を窓辺に持ってきた。
椅子に座り、窓のさんに肘をついて、ぼんやりと外を眺める。たまに薄緑色の明かりがふわりと浮いてきては、丸っこい光の中に、もうひとつ丸い光が居て、こっちに気付くと慌てて下に戻っていく。
「私は……そんなに怖いのかな」
しかし、小さな笑が零れてしまう。
「どう思う? 二人とも」
誰に問うたか……答えは勿論帰ってこない。
「少しは、胸を張れるようになったかな」
それでも、質問を繰り返す。答えは勿論帰ってこない。
「私は……、自慢の父親に成れていたのかな」
頬を伝う物と共に質問を繰り返す。答えは勿論帰ってこない。
はずだった
「私は貴方の様な父がいれば自慢に思うがな」
特徴的な腰まで伸びた赤髪は炎の如くその美しさを主張し、強い意志を感じさせる瞳の頭上には、二本の角が猛々しく並び立つことは無く、根元から切り落とされていた。
顔にはしてやったりとでも言いたげに小生意気な笑顔を浮かべていた。
お読みいただきありがとうございます。
次回はサラ様との会話シーンとなります。
それと、就職し、まだ職場に慣れていません。職業柄朝が早く夜は早めに寝るので投稿出来ない場合があります。
出来る限りペースは乱さないようにはしたいのですが、月曜日に投稿されなかった場合は、
「あ、こいつ寝たな 」
と、判断してください。
その場合は、次の日かその次……少なくともその週の間に投稿しようとは考えています。
では、また次回〜