問題児たちと一緒にただのオッサンも来るそうですよ? 作:ちゃるもん
寝たら構想が消えていたでごさる(´・ω・`)
もっとグリフィス君をズタボロにしたかっ……ゲフンゲフン
では、どうぞ。
義仁達が去った後数組のチームがジョギング程度の速度で通過して行った。しかし、春日部耀の待ち人はまだ来ない。
もしかしたら逃げたのだろうか? と首を傾げるが、角と翼を失った彼に抵抗するだけの度胸があるのかと考え一蹴した。
最初は仁王立ちで腕を組み、ゲームのラスボス感を漂わせ待っていた耀も何時しか面倒くさくなって、空中に座ったりと中々に器用な真似をしながら暇を持て余している。
「……ようやく来た」
軽いストレッチをやり始めていた頃、漸く待ち人の姿が見える。ヒッポカンプに跨る三つの影。グリフィスとその取り巻き達だ。
グリフィス達は怯え、震え、なお死にたくない……死以上の恐怖から逃れるために進んでいた。しかし、やはりと言うべきか周りへの警戒なんてものはなく上空で三人の様子を伺う耀には気付かない。それほどまでに消耗仕切っているのだろう。
耀は落胆と同情を胸に、彼等の前へ降り立つ。
「……よくきた」
「ヒッィ!?」
小さな悲鳴。その声に耀はしてやったりと小さな笑みを浮かべた。耀からすれば悪戯に成功した軽い気持ちなのだが、グリフィスからすれば悪夢以外の何者でもないだろう。
「……私は十六夜達みたいに貴方に制裁加えに来たわけじゃない。むしろ助けに来た」
グリフィスはその言葉に返答しようと口を開ける、が。喉からは掠れた音しかでない。耀はそれに気付いてか言葉を続けた。
「……私はよく知らないけど、十六夜に出るよう言われたんでしょ? 角と翼を失ったのは聞いてる。流石にこれ以上貴方に何かをするのはやり過ぎ……だと、私は思う。
……だから、ここで私が落としてあげる。その後は好きに逃げればいい。
……白夜叉は解説席から離れられない。ノーネームの主力達もゲームに集中してるだろうから、今なら逃げれる。なんなら、私も逃げるのを手伝ってもいい。
どう? このまま進んで潰されるよりもマシだと思うけど?」
久しぶりに随分と喋ったと一息。対してグリフィスは震えながらも何度も頷いていた。
「……うん。それじゃ取り敢えず……なんだっけ、人から戻って。負傷しながらも立ち向かうー……的な?」
グリフィスからすれば逃げられるのであればなんでも良かった。だから、大人しくその指示に従い人化を解いた。
龍馬の象徴である鱗が全身を侵食していき、全身を覆う鎧と成る。一度頭部が鷲のようなら形となり、その頭蓋が変形していき龍の物へと変化していく。
全身から弱々しくも光る粒子を放ち、片翼と折られた龍角をその頭上に生やす。
その劇的な変化を、耀は無表情のまま見つめ―――
(……どうせなら完全な状態で見たかったな)
取り敢えずと、グリフィスに近寄りその体へと触れた。パチリと静電気の様なものがはじけほんのり痛い。うん。満足し、一歩離れる。
「……うん、ありがとう。それじゃあさようなら」
もう君の役目は終わったよ。そう言外に付け足し一本のランスを手に取った。
耀の身長の倍は有ろうかという一本の突撃槍。
それは龍の角。この世界において、最強を誇る生物が一体。その力の象徴。
グリフィスは目を見開く。これが目的だったのだと。我が誇りは本当の意味で奪われたのだと。
しかし、もう遅い。稲妻を携えたランスの先がグリフィスの顎下を捉えた。
木々は迸る稲妻に焼かれ、運河は割れる。露出した地盤は捲れ上がって溶解を始める。
その勢いのまま耀は突撃槍を振り上げた。何処か遠くで大きな衝撃音が聞こえた。グリフィスはその場にいない。
「……死んでは、ないよね?」
少しをやり過ぎたかと反省はするものの、後悔なんて微塵もなかった。
「家族に手を出した方が悪い、私だって怒る時は怒る」
ブイ! と。遠くで見ている観戦者に対して、勝利宣言をするのだった。
お読みいただきありがとうございます。
次回は観客側でお茶を濁しつつ、次々回でおっさんずに戻ろうかと思案中。
あと、先週は投稿できずすみません(´・ω・`)
合同祭楽しかったよ!
初イベント参加だったけど、めっちゃ楽しいのなイベントって。
では、また次回〜