問題児たちと一緒にただのオッサンも来るそうですよ? 作:ちゃるもん
つい30分くらい前まで、日曜かと勘違いしてた。
やっつけだけど許してね(・ω<)☆
では、どうぞ。
「マンドラ兄様は私を信じてくれなかった」
展示回廊を散策する中、サンドラがポツリと呟いた。
「前回の〝神隠し〟の現場で、犯人を見かけたんだ。〝混〟一文字を背負ったフードの人。いや、獣に近かったかな。でも、私にしか〝神隠し〟が見えてなくて……マンドラ兄様も、同士たちも、誰も私の言葉を信用してくれなかった」
「だから、信頼されるために一人で?」
「頭首と参謀が無能なコミュニティに、誰がついていきたいと思う?」
義仁がサンドラを促すように言ったのに対し、殿下が代わりにと容赦のない言の葉を紡いだ。
「殿下くん……、流石にその言い方は」
「事実だろう? 別にサンドラと仲違いしたい訳じゃない。だが、犯人の情報を細かく説明していなかった点はマイナスだ。そして、その話を信用しなかったサンドラの兄もな。
今の話を聞く限り、サンドラの兄はそもそも話を聞くつもりもなかった。餓鬼の戯言として扱っている。頭首の話を聞こうともしない、無能でなければ謀反を起こす前ぶりとすら受け取れるぞ?」
コミュニティの長として、同士の信頼を得られるか否かは死活問題だ。ましてや〝サラマンドラ〟ほどの大組織になると僅かな統率に影響が出る。世襲制のコミュニティの長にとって、この問題は絶対に乗り来なければならない関門なのだ。
だが、だがもし……兄が、私の事を疎ましく思い、本当に謀反を起こそうとしているのであれば?
こんな茶番をしている暇は有るのか……?
「殿下。それは〝サラマンドラ〟に対する侮辱にもなる。発言は気をつけた方がいいよ。それと、サンドラはまだ〝階層支配者〟として日が浅い。無能と一言で片付けるのは間違ってるんじゃないかな? 少なくとも、仲違いしたい訳じゃないってのは嘘にしか聞こえないけどね」
「日が浅いからなんでも許すのか? サンドラの情報ひとつで戦況がひっくり返る可能性がある。それだけの影響力を本来持つのが〝階層支配者〟というものだろう?」
「そうだね、その通りだ。日が浅いからは言い訳にはならない。だけど、今は違う。『そうだよね?』殿下」
何か、含みのある言い方で殿下を威嚇するジン。
「さてと、謀反ではないにしろサンドラを目の敵にしているのは事実だろう。ところ構わず襲ってくることは警戒しておかないと行けないね」
「……そうだな」
「あのー、白熱してるとこ悪いんだけど。なんか蜥蜴の兵隊さんみたいなのが」
「「「えっ?」」」
それだけ会話に集中していたと言うことだろうか、漸く自分たちが囲まれていたことに気付いた様子。
会話の内容はなんとなくにしか理解できなかったけど、こういった所は子供なんだなぁとしみじみ思う。
あぁ、せめて、何日も寝込むような大怪我をしませんように。
そう心の中で祈るのだった。
お読みいただきありがとうございます。
次回は黒ウサギと十六夜くんメインの所まで持っていけたらいいなぁ(希望的観測)
では、また次回〜