真剣で魔王さまに恋しなさい!   作:優雅

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どうも、優雅です!
お前、投稿遅いくせに四作目って何考えてんだ?
なんて、思う方もいるかもしれません。



ごめんなさい!まさしく正論です!
だけど、仕事での疲れを癒すために妄想という名のシリーズ構成だけは止めたくなかった!
と、いう訳で、投稿させていただきます(どんな訳だよ



魔王、川神に立つ

 

 

 

 

 

魔王サタン。

その名を知らぬものはこのエンテ・イスラに存在はしない。それは闇が蠢く魔界を統べる王の名前だ。その名は、魔界の王だけでなく恐怖の代名詞とも言える。

魔界を統一するだけでなく、神々が見守る聖十字大陸エンテ・イスラを侵略していった。

魔王サタンに対抗できない人間たちにとって、魔王サタンに劣らぬ力を持つ腹心たちがいるのは絶望的であった。アルシエル、ルシフェル、アドラメク、マラコーダの4人の悪魔大元帥。

大海に浮かぶ一際広い中央大陸を中心に、東にはアルシエル、西にはルシフェル、北にはアドラメク、南にはマラコーダの軍を展開し、魔王サタンは自身の支配下を増やしていった。その勢いはとどまることを知らず、後一歩のところまで殲滅できるところまできた。

だが、異変は西大陸を支配しようとしていたルシフェルの元に起きた。

たった一人の人間が、ルシフェルの軍を打ち破り、悪魔大元帥であるルシフェルを打ち破ったのだ。その人間は自らを勇者と名乗り、生き残っていた人間たちと共に反抗を始めた。

勇者たちの力は凄まじかった。わずか一年でルシフェルに続き、アドラメク、マラコーダが敗退した。四天王の知将であるアルシエルは、勇者の危険性に気づき、東の地の侵略を止め、中央大陸の守りを固めるべきだと進言し魔王サタンと合流するのだった。

中央大陸で魔王サタンとアルシエルは勇者一行と迎え撃つことにした。

さすがの勇者一行も魔王サタンと悪魔大元帥のアルシエルを同時に相手するのは苦戦を強いられた。それでも確実に勇者の力は魔王サタンとアルシエルを凌駕していた。

やがて勇者の聖剣は魔王サタンの片角を砕いた。

このままでは魔王サタンは敗北し消滅に繋がる。

そう考えたアルシエルは魔王サタンと共に撤退を決意した。魔王サタンもこの苦渋の選択を受け入れ、異世界へと逃げ込み力を蓄えようと決めたのだった。

 

「人間たちよ!今この時はこのエンテ・イスラを貴様らに預けよう!だが、俺は必ずこの地を得るために戻ってくるぞ!」

 

魔王サタンの最後の咆哮はエンテ・イスラ全土に響き渡る。

魔王サタンと悪魔大元帥アルシエルは異世界へと続くゲートを開き、その中へ飛び込んだ。だが、異世界へのゲートは膨大な魔力が無ければ意のままに操れない。勇者との戦いで魔力を消耗した魔王サタンとアルシエルには制御できなかった。そんな二人はゲートの奔流に流されながらも到着した地はどこかの橋の上だった。

二人は、この異世界に驚愕した。

大悪魔たる二人を驚かす程に発展した高度な発明を持つ国。夜だというのに、星はあまり見えないが無数の煌く光。だが、二人が驚いたのはそれだけではなかった。

 

「ま、魔王さま!?そのお姿は!?」

「アルシエル!お前こそ、何故人間になっている!?」

 

二人の姿は、見るものに恐怖を抱かせる悪魔の姿ではなく、虚弱な人間の姿になってしまっていた。

突然人間になってしまった二人。その原因は、過度な魔力低下と考えられた。

真夜中の橋の上で、どこの国この言葉でもない言語を話し、魔力を使おうと謎のポーズをとったりしている。どこからどう見ても、事情を知らぬものが見ればただの変態でしかなかった。

彼らはこうして、異世界の日本。その中でも、武士道を持った者が集う街。川神市に降り立ったのだった。

 

 

 

 

 

余談だが、彼らが降り立った橋は多馬大橋。

彼らがその橋の通称が、『変態の橋』だと知るのは、まだ先の話であった。

 

 

 

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