補給艦ナフティス着任
航空母艦瑞鶴は鎮守府内の夜間見回りの任務に就いていた。工廠、訓練場、食堂と順々に巡回していき残す部屋は執務室のみとなった。
瑞鶴「えーと、異常なしと!何にもないわねよかった!いやぁでもこの任務っていいなぁ。この執務室に飾ってある名画じっくりと見れるもんなぁ」
執務室には提督の趣味で世界の名画が飾ってある。左から順に以下のとおりである。
『叫び』(エドヴァルド・ムンク 1893年)
『老いたギター弾き』(パブロ・ピカソ 1903年)
『モナ・リザ』(レオナルド・ダ・ヴィンチ 16世紀初頭)
『泣く女』(パブロ・ピカソ 1937年)
『日よけを被るシャルダン』(ジャン・シメオン・シャルダン 1775年)
『悲劇』(パブロ・ピカソ 1903年)
瑞鶴「『ムンクの叫び』。すごいなこれ何叫んでるんだろう」
少し移動する
瑞鶴「あ!『モナ・リザ』だ!これキレイだなぁ。やっぱり存在感が違うわね!さてと、巡回も終わったし自分の部屋に戻ろっかなそろそろ!」
?『お疲れ様』
瑞鶴「え?誰?」
周りを見回す瑞鶴
?『私よ。モナ・リザよ』
瑞鶴「え!?しゃべれるんですか?」
モナ・リザ『私たちは深夜12時を過ぎるとしゃべりだすの』
瑞鶴「えー!?マジですか」
?『君、おい君』
瑞鶴「誰なの?」
?『私だよ。日よけを被るシャルダンだよ』
瑞鶴「ああシャルダンさんですか」
シャルダン『驚いたかね?』
瑞鶴「はい、驚きました」
シャルダン『驚くといえば晴れた日よりも曇りの日の方が紫外線が多いというのは驚きだね』
瑞鶴「んーまぁよく言いますよね……」
?『うわーーん』
瑞鶴「誰か泣いてる。あ!泣く女が泣いてる!」
泣く女『なんで別れるなんていうの!?私別れたくない!』
瑞鶴「フラれちゃったのね」
泣く女『私はあなたが好きなの!私のどこがダメなのよ!?ウッウッウッ』
瑞鶴「可哀想に。こんなに泣いちゃって可哀想に」
シャルダン『君のそういうところが嫌いなんだよ!』
瑞鶴「シャルダンだったの!?シャルダンと付き合ってたの!?別れたのね2人びっくりした。こんな関係だったんだ。ほんとにすごいしゃべるなぁ」
♪~ギター音
瑞鶴「あれ?ギターが聞こえる。あっ、『老いたギター弾き』」
♪~(ポリリズム)
瑞鶴「『ポリリズム』弾いてる!めちゃくちゃ若いわね!Perfume弾いてるじゃんおじいちゃん!すごいな!」
泣く女『うわーん、おじいちゃんあの曲弾いて』
瑞鶴「また泣いてる!あの曲?」
♪~
瑞鶴「ん?あれ?この曲何だったっけ」
泣く女『いつも一緒にいたかった』
瑞鶴「あ!『M』だ!プリプリの!そっか、失恋しちゃったもんね。フラれたからね」
泣く女『となりで笑ってたかった』
シャルダン『あなたのいない右側に』
泣く女『あなたのいない右側に』
瑞鶴「先導するんじゃないわよ!!シャルダン!先導しないで!」
シャルダン『少しは慣れたつもりでいたのに』
泣く女『少しは慣れたつもりでいたのに』
瑞鶴「いやいやいや!あんたのために歌ってるのよ!?何先導してんのよシャルダン!!」
シャルダン『どうして』『こんなに』『涙が出るの』
泣く女『どうしてこんなに涙が出るの』
瑞鶴「いやもう先導が細かい!!」
シャルダン『もう』『叶わない思いなら』
泣く女『もう叶わない思いなら』
瑞鶴「もう一緒になってる先導が!!」
シャルダン『あなたを忘れる勇気だけ』
泣く女『あなたを忘れる勇気だけ』
瑞鶴「いやもう一緒に歌ってるじゃないシャルダン!!黙ってなさいよアンタは!!」
泣く女『欲しいよ』
叫び『You are only in my fantasy』
瑞鶴「ムンクうるさい!!入ってこないでよ!!今いい感じで2人がよりを戻そうとしてるんだから!!黙って!!」
泣く女『シャルダーン!』
瑞鶴「また泣いてる、どうしたのよ?」
シャルダン『君いつまで泣いているんだ!いい加減泣き止んだらどうなんだ!』
瑞鶴「うわ、シャルダンすごい冷たいわね」
泣く女『じゃあいつものモノマネで私のこと笑わしてよ!』
瑞鶴「モノマネ?何?どういう事なの?」
タラララーララララララーンタララーララララーン
シャルダン『こんばんは。滝川クリステルです』
瑞鶴「どこが滝川クリステル!?体の角度だけでしょ!?それに向きも逆だし!!まったく似てないわよ!?大体滝川クリステルとっくにニュースJAPAN辞めてるし!!」
『悲劇』の前に移動する瑞鶴
瑞鶴「うわ、何この絵!暗いわねこの家族」
父親『どこ探してもいない。いったいどこ行ったんだ?お前が施設に入れようって言ったの聞こえたんじゃないのか?』
瑞鶴「施設?」
母親『でも私、おじいさんと同居なんて無理よ』
瑞鶴「同居?」
父親『おじいさんギター抱えてどこ行ったんだろう?』
瑞鶴「あ!ここにいるわよ!」
『老いたギター弾き』を指さす瑞鶴
瑞鶴「おじいちゃん!探してるよ家族!帰ったほうがいいよ?」
♪~(夜空ノムコウ)
瑞鶴「おじいちゃん?」
子供『聞こえる。おじいちゃんのギターの音だ。お父さん、お母さん、耳を澄まして!』
瑞鶴「ここにいるわよおじいちゃん!見つけてあげて早く」
叫び『あれから~~~』
瑞鶴『ムンクうるさぁい!!』
絵画の修正
『ムンクの叫び』→『叫び』
『ギターを弾く老人』→『老いたギター弾き』
『泣いている女』→『泣く女』
『家族の悲劇』→『悲劇』
に修正しました。