陣内これくしょん~陣内鎮守府の日常~   作:夜間飛行

19 / 23
前回のあらすじ
鳳翔捕縛


無線機

この日夕張は工廠に来ていた。理由は現在自作している新型無線機の制作のためである。新型の無線機はもうすぐ完成というところまで来ていた。

 

夕張「ここを……こうして……と……ここを……こうすれば……やったー!遂に完成した!新型の無線機!これで深海棲艦との戦いも有利に進められるぞ!でもうまく動くか心配だなぁ。ちょっとテストして見よっかな!」

 

ピーガーガーガガーピー

 

女『もう……私たち別れましょ。最初から私とあなたは付き合うべきじゃなかったのよ』

 

夕張「わっ、電話の声が聞こえてきた」

 

女『もうあなたにはついていけないわ。あなたが何考えてるのか私にはわからないわ』

 

夕張「電話でカップルが別れ話してる!ちょっと聴いてみよ」

 

女『あなたも私のことまるで理解しようとしてくれないじゃない!』

 

夕張「すっごい怒ってるなぁ」

 

女『教えてよ!あなたは何を考えてるの!?』

 

夕張「男のほうもなんか言ってやってよ」

 

男『ркфg%ghfü65$;{aqsdfgt……』

 

夕張「何人!?何人なのこの人!?」

 

女『やっぱりさっぱりわからない!』

 

夕張「もう別れなさいよそんなの!どんなカップルなの!?よく付き合ったねこの2人言葉わからないのに!だけどうまく機能してるね。よし、もっと聴いてみようかな」

 

ガガーピーピーガーガーピー

 

『もしもし?おぬしケンちゃんでござるな?』

 

『拙者ケンちゃんでござる。その声はマリッペでござるな?』

 

『ござる!』

 

夕張「何この人たち!?あなた達だけのノリやめてよ「ござる」っていうの!」

 

マリッペ『今日ねチョー怖いことがったんだけど、誰もいないはずのベランダからガサガサガサってなんか変な音がしたの。最初はねカラスがベランダに入ってきたのかなーって気にしてなかったんだけどね、何がいたと思う?』

 

ケンちゃん『何がいたの?』

 

マリッペ『カラスがいたの』

 

夕張「カラスだったの!?それなら最初にカラスって言わないで最初に!!カラスって言っておかないでカラスがいて「うわびっくりした」みたいな話なのに!話し方へたくそだなぁ」

 

マリッペ『そういえばこの前ケンちゃんが履いてた靴すごいカッコよかった。あれ高かったでしょ?』

 

ケンちゃん『そう思うでしょ?あれいくらだったと思う?』

 

夕張「あ、いくらだったんだろ」

 

マリッペ『2000円?』

 

ケンちゃん『うん……』

 

夕張「当たった!!当てちゃだめマリッペそこは!!そこは高めに言っといて実は2000円だった、えー意外ーみたいな感じにしないと!馬鹿だなあこの人たちは!ちょっと他のところ聞いてみようかな」

 

ガーガーガーピピーガガー

 

『もしもし』

 

『はいこちら104の電話案内サービスです』

 

夕張「あ104だ。ちょっと聴いてみたいな」

 

『あのね関東にあるねえーと何だっけな、なんとかさんの息子さんがやってるねなんとかっていう喫茶店の電話番号わかりませんかね』

 

夕張「わかるわけないでしょ!!そんなの!!」

 

104『少々お待ちください』

 

夕張「わかるの!?凄っ!!」

 

保留音『エッホ エッホ エッホ エッホ エッホ エッホ エッホ エッホ』

 

夕張「どんな保留音使ってんの104!?気持ち悪っこの保留音!ほかにあったでしょもっといい保留音が!!もう回そう」

 

ガガーガーガーガピピー

 

『おじいちゃんじゃあヒロシに代わるわね』

 

ヒロシ『おじいちゃんこんばんは』

 

夕張「おじいちゃんと孫の会話だコレ」

 

ヒロシ『あのね僕ね今日ね誕生日なの!』

 

おじいちゃん『ヒロシはいくつになったんじゃ』

 

夕張「あーいいなこんな会話」

 

ヒロシ「42!」

 

夕張「おっさん!!大丈夫ヒロシさん!?42でしょ!?ダメダメこんなの危ない」

 

無線機を回す夕張

 

ガーピーガーガー

 

『俺だけど今大丈夫?』

 

『おう、久しぶりだなぁ。どうしたんだよ』

 

夕張「あっ男同士でしゃべってる」

 

『ちょっと今日な滅茶苦茶面白いことあったんだよ』

 

『ハハハ ちょっと待って笑える』

 

夕張「いや何も言ってない!何も言ってないよ!?」

 

『今日電車乗ってたら前にいたおっさんな、チャック全開だったんだよ』

 

『ハハハハハハハハハ!ちょっと待ってー!それ、それめっちゃ面白いな』

 

夕張「すごい笑うなこの人。そんな面白くないでしょ今の!」

 

『そうだろ?だから俺教えてやろうって思ってな「前開いてますよ」って言ったんだよ。そしたらそのおっさんどうしたと思う?』

 

『うん うん』

 

『前の車両行ったんだよ』

 

『ハハハハハハハハハハハ』

 

夕張「ほんとに笑うなこの人」

 

『アハハ それでどういう意味?』

 

夕張「意味わかってなかったの!?よく笑えたわね!なんで笑うのそんなに!」

 

『ちがうちがう!前の車両が空いてるって思って勘違いして行ったんだよ!』

 

『ああ!なるほどな』

 

『タナカも何か面白い話ねぇの?』

 

『えっ?僕カトウですけど……』

 

『あっ、すいません、間違えました……』

 

夕張『間違い電話!?間違い電話だったの!?すっごい盛り上がってたけど2人で!!もっと他聞いてみよう』

 

ガガーピピーガー

 

104『はい104の電話案内サービスです』

 

夕張「あ、また104だ」

 

『なぁ今何色のパンツはいてるの』

 

夕張「うわこんなやついるんだ、気持ち悪い」

 

104『お問い合わせのパンツの色は黒』

 

夕張「なんでいうの!?なんで教えてるのそんなの!?」

 

ガーガーガーピー

 

『ハローオバアチャンデスカ』

 

夕張「何これ?」

 

『オレオレ!オレオレ!オレダヨ!オレオレ!オレダヨ!』

 

夕張「うわ!!外人がオレオレ詐欺やってる!!絶対バレるでしょこの人!!無理だってそれは!」

 

おばあちゃん『もしもし 健太郎かい?』

 

夕張「おばあちゃん、騙されちゃだめよ」

 

詐欺師『ソウデス。ワタシノナマエハ、ケンタロウデス!』

 

夕張「絶対違うでしょ健太郎と!?おばあちゃん騙されちゃだめ!!

 

詐欺師『イマ、ジコヲオコシテシマイマシタ』

 

夕張「完全にオレオレ詐欺だコレ」

 

詐欺師『ダカラスグニ2マンペソヲフリコンデクダサイ』

 

夕張「ペソってやっぱおかしいでしょ!!」

 

おばあちゃん『2万ペソを振り込んだらいいのね健太郎』

 

夕張「なんで騙されんのおばあちゃん!!ペソって大体いくらなのそもそも!!」

 

詐欺師『ダイタイ1マンペソヲ400エントカンガエルトメヤスニナルデショウ』

 

夕張「ん?てことは2万ペソ800円安っ!!800円でいいのね。おばあちゃん何で騙されるのあんな外国人に」

 

ガーガーガガーピー

 

104『はい104の電話案内サービスです』

 

夕張「まただ。104よく聞こえてくるなぁ」

 

『あの、3丁目のラーメン屋の来々軒の電話番号を教えてください』

 

夕張「出前かな?」

 

104『少々お待ちください』

 

保留音『エッホ エッホ エッホ エッホ』

 

夕張「またこの保留音。もう気持ち悪いな。エッホエッホじゃないでしょ」

 

104『毎度!お電話かわりました!来々軒です!』

 

夕張「なんでそこにいるの!?なんで来々軒104でスタンバイしてるのよ!!おかしいでしょ今のも。でもよく聞こえてるなこれ」

 

ピーガガーピーピーガー

 

『はい、こちらウソ、大げさ、紛らわしい広告に関する苦情を受け付けておりますJAROでございます』

 

夕張「あっJAROだ。やっぱり苦情言う人いるんだこういうの」

 

『もしもし、ウソの広告を見つけました』

 

夕張「こういう人いるよね」

 

『不動産の広告でね、駅から徒歩5分って書いてあったからね、実際に歩いてみたらね4分42秒だったんです』

 

夕張「別にいいでしょそんなの!ちょっと早いんだからいいじゃない!」

 

『あと紛らわしい店見つけました』

 

夕張「おっ、どんなのだろ」

 

『ジャケット500円、セーター300円って書いてあったからね安いなーと思って入ったらねクリーニング屋だったんですよ』

 

夕張「いや間違えないでしょ普通!!わかるでしょクリーニング屋だったら!」

 

『あと「チューボーですよ!」っていう番組!いつになったら中学生が出てくるんですか!!』

 

夕張「それ「中坊ですよ!」でしょ!あなたが言ってるの!「中坊」出てこないわよ!「厨房」!料理の方!」

 

『こないだパンにラズベリージャムを塗って食べようと思ったら間違ってペティグリーチャム塗っちゃったじゃないか!!』

 

夕張「バカでしょもう!?間違えるわけないでしょ「ラズベリージャム」と「ペティグリーチャム」!!似てるだけでしょ!!」

 

『あとそれから兵装の実験とか言ってこの電話盗聴してるやつがいるじゃないか!』

 

夕張「うわバレてた!!すみませんでしたぁ!!」

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。