陣内これくしょん~陣内鎮守府の日常~   作:夜間飛行

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前回のあらすじ

横山君


カーナビ

川内は今日は非番だ。だが非番なのに何もやることが思いつかない。先日免許をとったことを思い出した川内は提督の車を借りてドライブに行くことにした。

 

川内「天気もいいしドライブにでも行こうかな。この前あんな苦労して免許取ったんだし」

 

車に乗り込む川内

 

川内「シートベルトつけてと。あそうだ!カーナビがついてるから使うといいって言ってたっけ。ちょっとカーナビ付けてみよ」

 

カーナビON

 

『CAR NAVIGATION 』

 

『あなたの快適なドライブをサポートします。目的地を設定してください』

 

川内「んー、どこ行こうかな。思い切って遠い所に行こうかな。そうだ!富士山でも行こうかな!天気もいいし!2時間ぐらいかかるけど。『富士山』と」

 

ポーン

 

『目的地『富士山』までのルートをご案内いたします』

 

ポーン

 

『静岡県を右です』

 

川内「適当!!すごい適当コレ!!『静岡県を右』って何!?一回曲がるだけじゃん!!どのタイミングで曲がったらいいの!?静岡右じゃわかんないよ!もっとちゃんとして!『富士山 わかりやすくして』と」

 

ポーン

 

『目的地までのルートをご案内いたします』

 

川内「頼むよ?じゃあ出発!」

 

ブロロロロロロ

 

川内「うわっすごい便利!」

 

『200m先信号を右です』

 

川内「すごいなぁこれは」

 

『この先しばらく直進です』

 

川内「ナビってやっぱしいいな」

 

『次の『白木屋』を左です』

 

川内「ここを左と」

 

『50m先『白木屋』を右です』

 

川内「右に曲がると。この辺になると全然わかんないしな」

 

『20m先『白木屋』を左です』

 

川内「わかりやすいな」

 

『3軒並んだ『白木屋』を左です』

 

川内「いや白木屋ばっかり!!どんだけ白木屋あんのここ!?白木屋激戦区だなぁここは!!こんなにいらないでしょ!とりあえず真っ直ぐ進むか」

 

『この先3キロ直進です』

 

川内「便利だなぁ」

 

川内「……」

 

しばらくの沈黙が続く

 

ブロロロロロロ

 

川内「……」

 

ブロロロロロロ

 

川内「……」

 

ポーン

 

『暇です』

 

川内「知らないよ!?暇なんて!!真っ直ぐ行けばいいんでしょ真っ直ぐで!!」

 

『♪真夜中のスコール Backミラーふいに覗けば』

 

川内「あれ?」

 

『♪赤い電話Boxの中から』

 

川内「なんか急に吉川晃司が流れてきた」

 

『君とあいつ出てきた Sea side Avenue』

 

川内「どういうこと?何も押してないよ?何で急に吉川晃司が?」

 

『♪Oh!サンクス サンクス サンクス サンクス』

 

川内「どうしたらいいのこれ」

 

『を右です』

 

川内「スッと言って!サンクスを右!?ていうか何で4軒もあんのサンクス!!すごいサンクスの激戦区だなぁここ!!右行ったらいいのね?真っ直ぐねそれで」

 

『♪さよならと言った君の気持ちはわからないけど』

 

川内「まただ!何でわざわざ音楽で教えるの道を?槇原敬之でどうやって教えてくれるの?」

 

交差点に差し掛かる

 

『♪いつもより眺めがいい』

 

川内「どうしたらいいの?もう真っ直ぐ行くよ?」

 

『♪左に』

『曲がってください』

 

川内「遅すぎ!!遅すぎるよ!もっと早く言ってよ!」

 

『♪言わないよ絶対〜』

 

川内「何これ!?腹立つ!!大丈夫かなこっちで!何でわざわざ音楽で教えてくれるの!?あれなんかすごい飛ばしてくる車がいる!」

 

後方よりマリオ接近

 

川内「うわっマリオだ!スター取ってる!すごい光ってる!ちょっと左寄っとこう!」

 

マリオ追い越し甲羅を投げる

 

川内「うわっ危ない!!甲羅投げてこないでよマリオ!マリオ無敵になってた」

 

行き止まりでその先は海

 

川内「あっ!行き止まりだ!海になってる。どうしたらいいのかなこれ」

 

『♪だけど僕らはくじけない 泣くのは嫌だ笑っちゃおう 進め~』

 

川内「進めるわけないでしょ!?死んじゃうよ!?艤装無いと普通に沈むんだから!」

 

『フンガーフンガーフランケン ざますざますのドラキュラ うぉーでがんすの狼男 俺たちゃ怪物三人組よ そうでがんす』

 

川内「どっち?」

 

『バックしてください』

 

川内「何だったの今の!?今の『怪物くん』何だったのさ!!普通に聞いちゃったよ!!鬱陶しいなぁ。もう目的地変えよう。スカイツリーに行こうかな。『スカイツリー』と」

 

『目的地までのルートを『なれなれしく』ご案内いたします』

 

川内「なれなれしく?いや普通でいいよ?」

 

『なぁなぁなぁ、どこ行くの?』

 

川内「なれなれしいこいつ!スカイツリーだよ」

 

『じゃあ俺が道教えてやるよ』

 

川内「あたりまえでしょ」

 

『あのなずーっとまっすぐ行って』

 

川内「うんうん」

 

『ちょっと左見て、左。ボローい家あんだろ?ボローい家』

 

川内「うんあるね」

 

『あれお前の家~』

 

川内「何言ってんの!?中学生のやり取りでしょこんなの!あ、赤だ」

 

赤信号で停車

 

『信号待ち暇だよな』

 

川内「うるさいな。もう黙っててよ。あ、青だ。行こう」

 

『あれ?もしかして怒ってんの?』

 

川内「怒ってないよ」

 

『いや、怒ってるだろ!』

 

川内「怒ってないって言ってんでしょ!」

 

『いやいやいや、絶対怒ってるって!』

 

川内「もううるさい!黙っといて!」

 

丁字路通過

 

『あー今の右だったわ!』

 

川内「早く言ってよ!!ダメだ!もうやめようコレ!ディズニーシーにしよう!ディズニーシー」

 

ポーン

 

『目的地までのルートを『アレ』がご案内いたします』

 

川内「『アレ』?アレってどういうこと?」

 

ミッキーの被り物をつけているタ級

 

タ級『次ノ信号ヲ左ヨ』

 

川内「いやだ!こんなのぉぉぉ!!」

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