ストーリーの関係上セリフをいう人物などが少し変わっている箇所があります。
『私、今年年賀状一通しか来なかった。美容室から』とか、『私なんて一通も来なかった』とか、冬休み明けに嬉々として話してるやつ。来年からお前ら全員死刑!
何回同じことを言ってるんだ!?そんなネタ何万年も前から年賀状と美容室が誕生した時から、使い古されているぞ!?輪廻転生しているぞ!!もうめんどくさいんだよ!!扶桑姉妹のようにプチ不幸自慢大会開催すんのも!!
もううんざりだ!こんな建前だけの悪習!やめるべきだこんな茶番!そう思うだろ!?来年から年賀状出したやつ全員死刑で!!ファイナルアンサー!?
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とある一室
重巡加古あての大量の年賀状を抱えて古鷹と那智が現れる。そして加古の両脇に年賀状の山を置く。
古鷹「はいはい。死刑にでもなんでもなって。来年から一人で」
那智「ごちゃごちゃ中二臭いこと言ってないで早く書け社会人」
『年賀状は筆ペンで行け』
加古「美容室から来なかったとか超いいてぇーーーー!!バカだろどいつもこいつも!なんでこんなに張り切ってるんだ!?何が明けましてだ!?何も明けてないんだよ!この世界はサザエさん方式で永遠に年が明けないんだぞ!?無駄なことするな!」
古鷹「でも、ほら。ほかの鎮守府の仲間たちからも年賀状来てるんだよ?こういうのでちゃんと人間関係つないでおけばもしかしたら戦場とかで役に立つかもしれないし」
一時間後
加古「あ~。終わりが見えないぞ。ねぇ、ちょっと寝てていい?」
古鷹「ダーメ」
加古「『今年もよろしく』って書いてるうちに来年になってしまうぞ。大体、なんで古鷹たちはちょっと楽しそうなの?」
古鷹「え?だってたまにはいいじゃない。こうやって近況を報告しあうのも」
加古「『新生活スタートしました』とか結婚の写真とか載せてるアレ。あんたらの幸せがみんなの幸せとか思わないでくんない?」
年賀状を受け取る古鷹
古鷹「ちょっとコレ本当に誰?」
加古「それから、『家族が一人増えました』とか子供の写真張り付けてくるやつ。偶然増えたみたいな言い方すんな。ちゃんと〇〇〇したら増えましたって書いてこい」
古鷹「書けるわけないよねそんなこと!?ていうか本当に誰?さっきからこの人たち誰!?」
もう一枚年賀状を取り出す那智。
加古「あと、面倒くさいなら出すな。かえって傷つく」
『健康よりあ号任務!! 元帥より』
古鷹「これ加古に送られてきたやつじゃないよね!提督に送られてきたやつだよね!?『健康よりあ号任務』とかやっぱ大本営半端ない!!でも、年賀状は手紙と違って言いたいことが2,3行にまとめられてていいよね。あ、ほら天龍さんから来てるよ」
天龍『去年ようやくアニメに出れたぜ!!』
年賀状を引き裂く加古
加古「何を凝縮させているんだ!?ていうかまだ鼻にかけてんのか!?映画に出れたこと!!出れたって言っても冒頭のほうでちょこっと出てきただけだっただろ!?中盤と後半は全く出ていなかったぞ!!」
古鷹「あ、龍田さんからだ」
龍田『破っても無駄よぉ?』
那智「お、ほかの第六戦隊のみんなと天津風、時津風からも来てるぞ」
『去年ようやくアニメに出れたぜ!!』
『破っても無駄よぉ?』
『去年ようやくアニメに出れたぜ!!』
『破っても無駄よぉ?』
『去年ようやくアニメに出れたぜ!!』
『破っても無駄よぉ?』
『去年ようやくアニメに出れたぜ!!』
加古「何用意周到に交互に送ってきてるんだ!?どんだけ出番ほしいんだ!?」
古鷹「ウソ!?深海棲艦からも来てるよ!!」
加古「何だって!?」
(『明ケマシテオメデトウ 今年モ水底ヘト送リマス。』)
加古「ウソだろ……あいつらが年賀状?というか深海棲艦にも年賀状の文化があったのか……宣戦布告か?」
那智「ショッカーも仮面ライダーに年賀状送ったことあるらしいからなぁ、ありえない話じゃないぞ?」
古鷹「宣戦布告かもしれないね」
『アニメ第2期 私達出ルカナ 北方棲姫 港湾棲姫 レ級 カ級』
加古「知るか!!ていうか出たいんだったら直接ディオメディアとかにはがきを送れ!!どいつもこいつもそんなに出番が欲しいのか!?」
古鷹「あ、睦月ちゃんからも来てる」
加古「睦月?あいつは十分アニメにも映画にも出てただろ?」
『牛乳の回、外でずっとスタンバってました』(番外編参照)
加古「知るかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
那智「出るタイミングがなかったんだな。あの話は少し登場人物も多かったし、まぁ私たちも出てないがな」
古鷹「ほかにもいっぱい来てるね……」
『やっぱり語尾が変わってるキャラは夕立ちゃんですか』
『牛乳の回、外でずっとスタンバってました』
『やっぱり夕立ちゃんがいたら睦月はいりませんか』
『牛乳の回、外でずっとスタンバってました』
『つーか、夕立ちゃんのほうが後から出てきた』
加古「かぶってないって言ってんでしょうが!!後から出てきたって言ってもほんの1,2分じゃん!!」
加古「こいつらなめてない?こんなんだったら、さっきの結婚報告のほうがまだマシだよ」
古鷹「加古、ほかにも結婚報告送ってきている人いるよ」
年賀状を加古に見せる古鷹
『結婚したデース! アシガラお先にsorryネー!!』
ほかの鎮守府に移動した金剛が、加古たちの提督と結婚したという葉書だが、提督のほうがどう見ても顔写真を張り付けている
加古「何をやってるんだアイツはぁぁぁぁぁぁ!!?」
その葉書をトイレに叩き込む加古
古鷹「加古無駄だよ。大量に送られてきてる」
加古「何やってるんだあの紅茶野郎!!不自然すぎるだろ!!首から下別人じゃん!!」
那智「なんか、お祝いの葉書が来てるみたいだぞ。どうやら提督への葉書が何枚か混じってるみたいだな」
『結婚おめでとう バツつかないように気を付けなさい』
加古「パラオの提督だぞこのはがきは!!」
那智「どうやらすでにあちこちにバラまかれてるみたいだな』
舞鶴提督『結婚おめでとう 曙がさみしがるな(笑)なんてな 末永くお幸せに』
潮『提督が結婚したって聞いてから曙ちゃんの元気がありません 末永くお幸せに』
曙『お世話になったわ。奥さんを泣かせないようにね。末永くお幸せに。クソ提督』
古鷹「なんかややこしいことになってるんですけど。これ後半、明らかに曙ちゃんが隠ぺい工作を行ってますよね?」
那智「そのうちの提督から葉書が来てるぞ」
提督が北上と一緒に間に生まれた赤ん坊を抱いて立っているが合成だ。
加古「おいこいつ何やってるんだ!?」
那智「トラックからもお祝いが来てる」
トラック提督『結婚おめでとう 提督と北上さん結婚おめでとうございます。また演習で会う時にはよろしくお願いします 提督ぶっ殺す!!』
秋雲『結婚おめでとうございます!今度新婚夫婦の話を聞かせてください!今度書く同人誌のネt《判別不能》 提督ぶっ殺す!!』
大井『てめぇぶっ殺す!!』
古鷹「ちょっとぉ!?大井さん隠ぺいしなきゃいけないところ丸出しだよ!?殺意丸出しだよ!?」
加古「おい!横須賀からもお祝いが来てるぞ!」
横須賀提督『おめでとう!子供が一緒の学校にいけるといいですね!』
足柄と横須賀提督が赤ん坊を抱えて立っているが足柄は横須賀には着任していないので、合成である。ちなみに足柄は横須賀提督(あだ名はゴリラ)を毛嫌いしている。
那智「何段飛び越してるんだあのゴリラはぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
古鷹「加古、睦月ちゃんからまた来てる」
加古「何だって?まさかアイツまでだれかと結婚したとかうそぶいてるんじゃないだろうな?」
睦月『式場の外でずっとスタンバってました』
加古「何してるんだこいつは!?どこまでスタンバってるんだ!!あるわけないだろ!!ていうか葉書が来てから行っても遅いぞ!!おい、こいつらは後回しにしないか?まともな奴から返事書いていこう」
古鷹「そうだね。あ、横須賀の神通さんから来てるね」
神通『提督が一週間ほど帰ってきていません。何か知りませんか?』
加古「……」
古鷹「……」
那智「……」
古鷹「……し、知らないよ、ね……?」
加古「知らない知らない。皆目見当もつかないよ(棒読み)」
那智「つ、次行くぞ!次、次!あ、榛名からだ!」
榛名は金剛と同じ鎮守府である
榛名『金剛お姉さまがここ一週間ほど連絡が取れません。加古さんたちの鎮守府に行ってませんか?』
加古「……」
古鷹「……」
那智「……」
古鷹「偽造葉書で結婚報告をした人たちが次々に消息を絶ってるんだけど」
加古「か、関係ないよ……だってほら……」
年賀状をとる加古
大湊提督『扶桑と山城の2人と連絡が取れません。河原で2人のものらしき草履を見つけたのですが、何か心当たりありませんか?』
加古「……って全然関係ない扶桑姉妹も失踪しているし大丈夫だよ」
古鷹「大丈夫じゃないよね!?こっちは明らかに別件で消息不明になってるよね!?」
古鷹「嫌な予感しかしないんですけど……扶桑さんと山城さんは知りませんけど、2人は明らかに」
加古「関係ないって」
那智「……足柄から来てるぞ」
『喪中につき
新年のご挨拶を
ご遠慮申し上げます
12月にペットのゴリラと雌豚が
永眠いたしました
ここに本年中に賜りました
ご厚情を深謝いたしますとともに
明年も変わらぬご厚誼のほど
お願い申し上げます。
足柄』
古鷹「……足柄さんってペット飼ってたっけ?」
那智「……飼ってたぞ」
加古「……見たことないよ」
古鷹「『アシガラ、お先にsorry』って書いてたからね。アレがむかついたんだなぁ……」
那智「言うなよ?誰にも」
加古「ていうかほぼバレてるよ」
霧島『金剛お姉さまが一週間ほど帰ってきていません。どこの重巡3番艦が殺ったとかご存知ありませんか?』
那智「重巡3番艦ってもうほとんど決めつけているだろうが!!」
加古「それから青葉も」
那智「青葉もか!?」
青葉『あんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱん………』
那智「何があった青葉ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」
古鷹「ん?加古。妙な年賀状が来てるよ。『ネクロゴンド』から」
加古「『ネクロゴンド』ってどこだ!?そんなとこに知り合いなんていたっけ!?」
古鷹「『ケミューカパン』と『セピュンカプン』って人からだって」
加古「100%知り合いじゃないぞ!?100%赤の他人だぞ!?」
古鷹「読むよ」
『私たちの名は山城ケミューカパンと扶桑セピュンカプン』
加古「ただの扶桑姉妹じゃねぇかぁぁぁぁぁぁ!?どこまで流されたんだあいつらは!?」
山城『この地に流れ着いたとき私が覚えていたのは『ヤマシロ』『フソウ』という単語と『オードソックス』という単語だけでした』
加古「間違ったまま覚えてるぞ!?『オーソドックス』だ!!」
山城『『ケミューカパン』と『セピュンカプン』とは私を助けてくれたヒングロマクソン族の長がつけてくれた名よ。『ケミューカパン』は『水に浮かぶ木』『漂流者』『フリーター』『ファミコン』『沈没船』などの意味があるわ』
扶桑『『セピュンカプン』は『コンビニに行きたい』という意味だそうよ』
加古「意味広すぎるだろ!?最初と最後で真逆になってんでしょーが!!ていうか最後の意味、艦娘として最悪の意味だぞ!?ていうかネクロゴンドにコンビニあんの!?それに驚きなんだけど!」
扶桑『『ケミューカパン』と『セピュンカプン』。みんなは略して『ケッカンセンカン』と呼んでいるわ』
加古「結局ネクロゴンドに行っても『欠陥戦艦』って呼ばれてるんかい!!」
山城『ヒングロマクソン族の人々は心優しい。得体の知れない私たちに木の実などを分け与えてくれ、仲間としてくれました』
山城たちに木の実を投げつけている
加古「どう見ても嫌われてるだろ!!」
扶桑『私たちは記憶をなくしたもののここの暮らしに満足していました』
興奮して頬が赤くなり息が荒くなる扶桑姉妹
加古「この人たちただのMなんですけどォ!?」
山城『記憶をなくす前、私は何らかの使命があった。それが何か思い出せない。流れ着いたとき手に握られていた謎の記号が記された紙切れ。これが思い出すカギとなるのだろうか……。』
扶桑『紙切れを長老に見せると同じようなものを前に見たという。ヒングロマクソン族は2つの種族と三つ巴の縄張り争いを繰り広げていた。それらの首長が同じものを手にしているのを見たという』
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森で両種族が相まみえる
首長《奴らもケッカンセンカン。お前たちと同じ異界より流れ着いた『ケミューカパン』であった。恐るべき強さで瞬く間に首長へと成り上がり、われらが聖なる森を蹂躙し始めた。奴らは化け物だ》
戦闘開始
首長《わが同胞では太刀打ちできぬ。だがケッカンセンカン。同じ異界より現われたお前なら……》
山城『死ぬかもしれない。だがこのままなすべきことをなさないまま生きながらえたとしても……死んだことと同じよ!!』
両種族の間に割り込む山城と扶桑。
A首長「邪魔デース!!そこを退くネー!!」
B首長「聖なる戦の邪魔をするな!!」
山城「くだらない争いはやめなさい。我らはみな大地の子。家族のはずよ」
A首長「you達下賤のものと一緒にするなデース!!」
B首長「われらこそ聖なる森を統べし一族なのだ!!」
扶桑「いえ、私たちは同じ目的を持った同志のはずよ」
2人はそう言って例の紙切れを取り出す。
A首長「そ、それは……!」
B首長(自分が誰なのか……)
A首長(Meのなすべきことは何なのか……)
B首長(ずっと探していた……)
A首長(簀巻きにされ、hereに流れ着いたときカラ……)
A,B首長(ずっと独り(alone)だと思っていた(デース)……)
山城『気が付くと私たちは4人抱き合い涙を流していた。そして自然と各々が持つ紙片を手にしていた。それはバラバラで合わさるような代物ではなかったが私たちの記憶のかけらは一枚に合わさっていた』
B種族「首長!戦は!?」
B首長「そんな下らんことをしている暇はない!!」
A種族「では、どうするというのですか!?」
A首長「決まっているネー!!」
山城「みんなで……年賀状だしましょう!」
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山城、扶桑、金剛、横須賀提督『あけましておめでとうございます!!かぞくがふえました!!』
カチッ ボッ
ライターでその年賀状に火をつける加古
那智「加古、これも」
那智から手紙を受け取る加古
睦月『イカダに乗ってネクロゴンドへとスタンバってたらロンダルキアについていました 睦月』
手紙をくしゃくしゃにして窓から投げ捨てる加古
古鷹「加古、返事どうする?」
『アニメ第2期放送時期はいまだ未定です』
加古「それ刷って全員に送っておけ」