磯風とインド人
この日、陣内鎮守府の駆逐艦組ではテストが行われる。特型駆逐艦吹雪は若干緊張したような面持ちで座っていた。
吹雪「次の時間テストだからなぁ。頑張らなきゃ。あ、足柄さんが入ってきた」
テスト用紙が回ってくる
足柄「後ろまで回った?用意、始め!」
全員「………」
カリカリカリカリ……
ピーンポーンパーンポーン
大淀『テスト中失礼します。大淀です。えー問題に間違いがありましたので訂正いたします』
吹雪「ああ、はいはい」
大淀『問6の問題なんですが、「川内型軽巡1隻と睦月型駆逐艦5隻で時速30ノットで陣内鎮守府からガダルカナル島まで鼠輸送を行いました。さて何を運んでいるのでしょう?」という問題は間違いです』
吹雪「んん?それはそうでしょ」
大淀『「鼠輸送」を「東京急行」に変更してください』
吹雪「それだけ!?呼称が変わっただけじゃないですか!えーと東京急行を行いました。さて何を運んでいるのでしょう?ボーキサイトと鋼材でいっか。合ってるのかなコレ」
ピーンポーンパーンポーン
大淀『えーテスト中失礼します。第61駆逐隊の貧乏の秋月さん。貧乏の秋月さん』
吹雪「どんな呼び方してるんですか!?かわいそうじゃないですか秋月さんが!!」
大淀『赤城さんのお給料が無くなりました。さぁ執務室まで』
吹雪「疑いすぎですよ!!『さぁ執務室まで』って何ですか!!犯人扱いしすぎですよ!?ダメダメ!集中しないと!」
『wowwow wowwow 撃ちますFire!全力で参ります 腕が鳴りますね!wowwow wowwow 速度と火力 気合で狙って撃つのよ 全砲門』
吹雪「……」
大淀『今心の中で『バーニングラーブ!』って言った人、執務室まで』
吹雪「みんな言った『バーニングラーブ!』って!!ってなんで行かなきゃいけないんですか!?お願いですから邪魔しないでもらえますか!?」
カリカリカリカリ……
大淀『てーいーとーく、しつむーしつまで』
吹雪「ピンポンパンポンみたいに言わないでください!!遊ばないでくださいよ!」
ピーンポーンパーンポーン
吹雪「今度は何ですか!?」
大淀『再度問題の訂正をします』
吹雪「あっはいはい。えーと、どこですか?」
(デデデデッデッデッデデデデッデッデ)
大淀『問8の艦砲射撃の問題なんだが弾着時の落角の角度を求めなさいという部分はちと間違いだ。どの部分が間違いかだって?敵艦までの距離を2万、主砲は14㎝砲としたときの』
(デデッデッデッデデ)
大淀『射角の角度は何度なのさ』
吹雪「何かっこつけてんですか!?普通に言ってくださいよ大淀さん!!」
ピーンポーンパーンポーン
吹雪「もうしつこいなあ!」
大淀『問7の問題なんだけど本当は単縦陣の効果を答えるはずだったんで・す・YO!そしたらSO!単縦陣じゃなくて輪形陣だったんだぞ~!あいとぅいまてぇ~ん!』
吹雪「……」
大淀『え~、私のノリが間違っていたことを訂正します』
吹雪「間違えすぎですよ!!どうしたんですか今日本当に!?普段あんなにまじめなのに!ダメだもう全然解けてないよ!」
ピーンポーンパーンポーン
吹雪「もういい加減にしてくださいよ!」
大淀『え~先ほど、我が鎮守府を訪問中の元帥閣下の車が何者かによって傷つけられました。心当たりのある人は執務室まで来てください』
吹雪「知りませんよ!どうせ天龍さんとかうーちゃんあたりがやったんじゃないですか?」
大淀『え~先ほどの車の件ですが、今泣きながら提督が名乗り出ました』
吹雪「司令官!?何やってるんですか司令官!?元帥閣下の車を傷つけたら減給とかでは済まされませんよ!?」
ピーンポーンパーンポーン
吹雪「もう全然できてないから静かにしてくださいよぉ!!」
大淀『提督の机の上で用を足した人がいます!!早急に執務室まで!!』
吹雪「誰ですかほんとに!誰が用を足したんですか」
大淀『え~、今泣きながら提督が名乗り出ました』
吹雪「司令かぁぁぁぁぁん!!!もう頭おかしいじゃないですか!!何か問題抱えてるでしょ司令官!!何で自分の机の上で用を足すんですか!?」
ピンポーン
吹雪「誰か来ましたよ今!どうしようもう全然時間がない!」
ガラガラガラ
ピエロ姿の謎の男が入ってくる
吹雪「!?」
吹雪の横で軽く踊り始める
吹雪「」
ピーンポーンパーンポーン
大淀『え~、テストの邪魔をしないでください。閣下』
吹雪「元帥だった!!?」