FGOってデータが引き継げないときっとこんな感じ 作:ピリの唄
So as I pray,
その体は、
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ある男は夢見た。世界全ての救済を。
ある男は願った。たった一人の幸せを。
ある男は誓った。正義の味方になることを。
そしてその青年はソコに至った。
「『UNLIMITED BLADE WORKS.(きっと剣で出来ていた)』」
「これは、固有結界!?」
マシュの知識には存在するが見たことがない魔術の深奥。無限に剣を内包するそれこそがエミヤの宝具だった。
「マシュ・キリエライト。サーヴァントには相性というものがあるように宝具にも相性がある」
例えばファブニールを相手にする時はすまないさんが有利になるとか。
投擲系の宝具に対しては熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)が強いように。
だがそれも使いこなすことが出来るならの話だ。
「君の盾ならばあのセイバーの宝具を問題無く受け止めることが出来るだろう」
「それは本当ですか!?」
「ああ、一度なら宝具を使わずとも受け止めることが出来るかもしれん。だが」
「・・・・・・わかっています」
宝具を一度防がれただけで終わらせるほど聖杯のバックアップがあるセイバーは甘くないだろう。
「それでは構えろ。これはセイバーの宝具には劣るが、それでも真に迫った物だ。気を抜いているとそのまま死ぬことになるぞ」
「ハイ!よろしくお願いします!!」
投影された黄金の剣をマシュへと向ける。
「この光は永久に届かぬ王の剣・・・・・・『永久に遥か黄金の剣(エクスカリバー・イマージュ)』!」
「宝具展開!」
厳しくも面倒見のいいエミヤに教えて貰っているマシュ。
後にエミヤを先輩サーヴァントとして慕うようになるのも仕方のないことである。
修羅場の種子が再び蒔かれることになっていた。
***
「ねえ、イリヤ?私の質問全部には答えて無かったわよね」
特異点の話やおかしな聖杯のせいで一時的に忘れていたことを尋ねる遠坂。
今現在、アーチャーがカルデアのサーヴァントの面倒を見るためにカルデアの人たちとアーチャーは外へと移動している。残っているのは元から冬木にいたマスター達だけ(ちなみに二階では藤村大河が眠っている)だった。
「ええ、そうね。アーチャーが助けた人は基本的にこの特異点から弾き出されたのよ」
「弾き出されたねぇ・・・・・・。条件は?」
「マスター適性があるかどうかで最初は分けられてたわ。次が魔術回路って感じね」
「藤ねえもマスター適性と魔術回路があったのか!?」
「タイガはタイガだから」
「・・・・・・藤村先生だからって言われるとよくわからない説得力があるわね」
「ああ。藤ねえだからか。納得できるな」
「・・・・・・それならなんで慎二なんかがここにいるのよ!あいつはどちらもないし藤村先生みたいなよくわからない物もないでしょ!?」
「待てよ遠坂!現に僕はここにいるんだぞ!?つまり僕にそういう物が秘められていたのさ!!」
「それはないと思うぞ、慎二?」
「うるさいんだよ衛宮。だったら今僕がどうしてここにいるのか教えてくれよ」
「兄さんは聖杯の器にされたことがあるから何も無いのに残ったんです」
「さ、桜?なんか黒いぞ?」
「ふふ、どうしたんですか?に、い、さ、ん」
「ヒィ!なぁ衛宮ぁ、お前桜を助けたんだろ!?なら僕も助けろよぅ!」
「諦めてくれ慎二。俺には助けられない」
男二人の目には桜の髪が動いているように見えていた。
「ねえ、イリヤ?私の目がおかしくなった?桜の髪が白くなっていくように見えるんだけど」
「おかしくなってないわよ。桜も完璧ではないけど聖杯から記憶を引き出したから」
「一番取ったらいけないところの記憶を引き出してるわね」
桜が魔術を使えるようになったのは良いことなのだが余計な記憶が増えたようだ。
カルデアにはあまり関係なさそうだったけど。
何とかエミヤの詠唱を完了させられた。
ソコに満足。
CCCイベントも今日まで。最後まで頑張ろう