Angel Beats!~ちょ、俺まだ死んでないんだけどオオオオオオオオ!!~   作:日暮れ

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更新が遅れてすみません。

やっと来ました野球回です!

もう二話くらい続きます。


EPISODE.4 Day Game
第七訓


 

 ――あ……これって何だ。グラウンド……?

 

「はぁ……はぁっ……!」

 

 何で俺、こんなところに……何して……

 

 ――カキーンン……

 

 あ――

 

★  

 

野田「そいつが岩沢のかわりだと!?」

 

藤巻「ありえねぇ……」

 

「……ぁ」

 

 ……夢、か。

 

ユイ「ユイっていいます! よろしくお願いしまっす!!」

 

 ……………………

 

「誰コイツ」

 

銀時「んあ? てめー寝てて聞いてなかったか? だめだよー人の話ちゃんと聞かないと、あそこにいる独裁者みたいになっちゃうぞ?」

 

ゆり「おい聞こえてんぞゴラァ!!」

 

 銀さんが我らが戦線の独裁じゃねぇリーダーにたこ殴りにされている。もう答えは期待できないな……自分で何とかしよう。

 

 真ん中で何人かがピンク頭の女子を囲んで話し合いをしている。内容は……

 

高松「いいですか? Girls Dead Monster はロックバンドですよ?」

 

松下「アイドルユニットにでもするつもりか? いやそれもあるいは……天使ちゃんと……はなざ……」

 

 おい松下五段お前は結局それでいいのか……っとそれは置いといて。

 

 ――どうやら、岩沢のかわりを探してるみたいだな……

 

 少し寂しいがまぁ当然か……あいつがいないと陽動がまともにできんからな……

 

ユイ「いやいや、ちゃんと歌えますから! どうか聞いてから、判断してください!!」

 

 そういってせっせと準備し始めたが――

 

 

 

 

 

「――いつまで待たせんだよ!!」

 

 もう軽く二十分くらいたってるぜ!? トロトロトロトロしやがってさっさとしろよ!!

 

ユイ「す、すいません! あとこれだけ――あよっしゃァァ完成ィィィィィ!! いやっほう! そんじゃいきま――」

 

 あオイそんなマイク振り回したら――

 

ユイ「いやっほグエ! …………は…っ…」

 

「うっわ!」

 

 マイクのトンカチが都合よく天井を壊しいい具合に引っかかり絶妙な感じでマイクの配線が首に巻きついてあの世にフライアウェイしそうな感じになっている……何で俺こんなに説明口調!?

 

高松「何かのパフォーマンスですか。」

 

藤巻「デスメタルだったか……」

 

TK「Crazy baby」

 

銀時「いいねー何か、こう胸に来るものがあるね。まるで死にかけの人目の前で見てるような」 

 

ユイ「死、シヌ」

 

「おい、何か事故っぽいぞ」

 

 ……とりあえずこの天然デスメタル女を床に降ろす。

 

ゆり「とんでもないおてんば娘ね……クールビューティーだった岩沢さんとは正反対」

 

 銀さんの処刑を終えてすっきりした表情のゆりっぺがつぶやく。

 

高松「Girls Dead Monster のリードボーカルとしては、いかがなものかと」

 

松下「別の者を探さないか? もしくは天使ちゃんとコラボレー」

 

「別のヤツ探しますか」

 

ユイ「こらぁぁぁぁぁぁぁぁ!!! せめて歌聞いてから決めろや! これでも岩沢さんの大ファンで全曲歌えるんだからなぁ!?」

 

「歌わなくて既にこの調子じゃなぁ」

 

 歌いだしたら突然照明が落ちてくるとかありそうだ。

 

ユイ「…………ひぐっ」

 

「……は!? え!?」

 

銀時「あーあ、なーかした」

 

「あぁ!? 俺何も変なこと言ってないだろ!?」

 

 何突然泣いてるんだよ俺がヒドイみたいじゃねぇか!!

 

松下「……何か、他にアピールできることはないか?」

 

 松下五段がやさしく語りかける。となりで銀さんが『やはりロリコンか……』と言っているのはもう無視しておこう。うん。 

 

ユイ「ぐすっ……うん。」

 

松下「じゃあとりあえずそれを見せてくれ」

 

ユイ「……はい! やってみます!」

 

 涙をぬぐい、立ち上がる。こいつもなんだかんだで結構な根性してるな。

 

ユイ「いきます! せーの……」

 

 さーてと、一体何のアピー

 

ユイ「ユイ☆にゃん♪」

 

 ――――――――――――――……………………

 

「……すまん。コレは何のアピールだ?」

 

ユイ「何って先輩決まってるじゃないですか! 可愛さアピールですよ! 可愛かったでしょ?」

 

「……あぁ、とりあえずもう一回やってみてくれないか?」

 

ユイ「んもーうしょうがないなぁ先輩は。もう私の虜になっちゃいましたか? いきますよーせーの、ユイ☆にゃ」

 

「そーゆうのが一番ムカつくんだよォォォォォォォォォォォ!!!!!!!」

 

ユイ「ぐげっあダダダダダダダダダダダ!!! ギブ! 先輩ギブ!!」

 

 クッソ胸クソ悪い後輩に卍固めをかましてやる俺。あっれクソって二回言っちゃった! テヘ♪

 

ユイ「せ、先輩! 折れる! 折れちゃいます!」

 

銀時「おいおいそのくらいにしとけよ?」

 

 おもむろに銀さんが俺の肩を掴み止めにかかる。何でだよ! 何すんだ!?

 

「あ!? 銀さんはムカつかねぇのかよ!?」

 

銀時「いや俺は別に今の可愛いと思うんだが」

 

「はぁ!?」

 

 銀さんの言葉に思わず言葉を失ってしまう……うそだろ! アレのどこが!?

 

ユイ「ほっらー! ユイにゃんは可愛いのですよ!」

 

「しんじらんねぇ……ん?」

 

ゆり「――ゆり☆にゃん、か……? いやアイツとかぶるな……ゆりっぺ☆にゃ」

 

「……お前はお前で何やってんだ?」

 

ゆり「――――!!!!!! は、え!? な、何もやってないわよ!」

 

「………………」

 

ゆり「ほ、本当に……」

 

「…………………………」

 

ゆり「……ええそうよ、練習してたのよ! 彼ぶりっこ結構好きみたいだし私もやってみようって実践練習してたのよ! 少しでも彼の気を引きたかったのよ! 滑稽よね、笑ってよ! 笑いなさいよ! 笑うが良いわ! あーっはっはっはっはって!!」

 

ゆり「あーっはっはっはっは!!」

 

「落ち着けゆりっぺ何か知らんが別の人入ってるぞ!?」

 

朱鷲dゆり「ブツブツブツブツブツブツ……」

 

「おいおいゆりっぺが違うベクトルにいっちまったぞ! えぇと……あーもう!」

 

銀時「あーもう何やってんだお前は! ぜんぜんなってねぇよ代われ」

 

「銀さん……」

 

野田「貴様、ゆりっぺをどうするつもりだ!?」

 

銀時「馬鹿、励ますだけだよ。女ってのはな? 今の自分が悩んでるものを見抜き、その答えを教えてくれる男にコロッといっちまうもんよ」

 

 いやそんなんしなくてもゆりっぺお前にコロッといってるんだが……

 

銀時「……あー仲村?」

 

ゆり「ぐすん……何よ」

 

銀時「お前はぶりっこよか今みたいな自虐パフォーマーとして売り出したほうが人気に」

 

「ちょーーーーっとまったぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

銀時「あ? 何だよ的確なアドバイスだろうが。絶対人気出るぜ? 人気出すぎて金髪美少女スパイになっちまうぜ?」

 

「だからそれがいけねぇっていってんだろが! もはや別のキャラじゃん! 別のアニメじゃん!」

 

 俺は銀さんに激しくツッコミをいれる。忘れてたけどこの人度を外れた非常識だった……!!

 

銀時「ちっ、しゃーねーな……仲村!」

 

ゆり「何よ!! どうせ、私なんかより朱鷲d」

 

「だからストーップってば!!」

 

 ゆりっぺまでおかしくなってる! 対応できない!?

 

銀時「……仲村。お前はお前で可愛いと思うぞ、何もしなくても」

 

ゆり「ふぇっ!? え……あの……」

 

 ………………何だよこのラブコメ。とりあえず銀さん死ねよ。百回くらい。野田に処刑してもらおうかな。

 

「おい野――」

 

野田「」

 

 何かまたトラップにかかってるしよォォォォォォ!! 何だよ! さっきまで平気だったじゃん!!

 

ユイ「すみませんあたしおいてけぼりなんですけどー!」

 

ゆり「えへへ……あ、ま、まぁそれは置いといて! ……へへ」

 

 おい置いとけてねーぞ頬緩んでるぞ!

 

ユイ「で!? どうなんですか!?」

 

ゆり「とりあえずやる気と他人をムカつかせる才能だけはありそうね」

 

「逆に言えばそれしかないな」

 

藤巻「ねぇな」

 

高松「ありませんね」

 

ユイ「くぉらぁぁぁぁぁぁああ!! そんなあいまいな感性で若い芽を摘み取りにかかるなぁ! それでもお前ら先輩かぁ!?」

 

「いやものすごく的確な感性だと思うんだが? それでも俺らは先輩だ。」

 

野田「この時点で既に言動に難ありなんだが」

 

大山「どうするの?」

 

 再度この娘について議論する。俺はもう別にどーでもいいんだが……

 

ゆり「さっきも言ったけど、やる気だけはありそうね。無駄にうるさいし」

 

 あ、それ言えてるわ。

 

藤巻「単にミーハーなだけだぜ」

 

 ゆりっぺが数秒考えるそぶりを見せていると、ここで銀さんが口を挟む。

 

銀時「後はアイツらに任せようぜ? そもそも、バンドメンバーを俺たちの独断で決めるのが間違ってる」

 

 アイツら……ってーと他のガルデモメンパーか。

 

「実は?」

 

銀時「もうめんどくさいしそれっぽいこと言ってこのめんどくさいヤツをアイツらに押し付けてパフェ食いに行きたい」

 

あ、それ俺も行きたい!(教師にあるまじき発言だな!) 一緒に行っていい?(けしからん!)

 

ユイ「こぅるぁぁぁぁぁぁぁぁあああぁ!! 本音と建前が逆になってる!!」

 

 何だよコイツはさっきから。若本さんでも目指してんのか?

 

ゆり「……もういいわ。先生の言うことももっともだし、後はバンドメンバーに任せましょう」

 

ユイ「ホントですか!? やったぁぁあ!! ギターのひさ子さんと組める! ひさ子さんのあの殺人的な」

 

銀時「さーいくぞー」

 

一同『さんせー』

 

 俺たちがぞろぞろと校長室を後にする中、いまだにアイツは一人でガルデモについて語っている。あぁ、アイツもアホなんだな……

 

★―学園大食堂 内―

 

ゆり「はぁ……バンドがあんなんじゃ、球技大会で大々的な作戦は行えないわねー」

 

「球技大会ってそんなもんまであんの……ってかそれより何でナチュラルに俺の至福のパフェタイムに紛れ込んでるの?」

 

 みんなで校長室抜けてくからおかしいと思ったよ畜生!!

 

ゆり「別にいいじゃない自腹なんだし……おーキタキタチョコパフェ!」

 

 仲村は一口アイスをスプーンにすくい、もう一つの質問について答え始める。

 

ゆり「そりゃ球技大会だってあるわよ。普通の学校なんだし……んふーほいひー(おいしー)

 

 普通の学校には銀髪の天使や不死身の生徒達なんかいないだろうが。

 

日向「今年はおとなしく見学か?」

 

 今年はって去年までなんかしてたのかこの不良どもめ。ってかホントみんないるのな。

 

ゆり「何いってんの! もちろん参加するわよ」

 

 その一言に戦線のみんなが仲村を見る。

 

 ……どうやら今までとは違ったオペレーションみたいだな。 

 

大山「ま、まともに参加したら消えちゃうんじゃないの!?」

 

ゆり「もちろんゲリラ参加よ! いい? あなた達。それぞれメンバーを集めてチームを作りなさい! ……一般生徒にも劣る成績をおさめたチームには――――」

 

 そこで仲村は大きく息を吸って、少し笑みを浮かべながら……

 

ゆり「――――死よりも恐ろしい罰ゲームね」

 

一同『はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁ!?』

 

 ――死刑宣告を言いやがった。

 

ユイ「こらぁぁぁ!! こっち無視してパフェ食うなぁ!」

 

「もちろん俺は教師だから参加し」

 

ゆり「しなさい」

 

 ですよねーそう思ったよクソっ!!

 

ユイ「シカトしてんじゃねーぞコラ……ああああああ!!」

 

銀時「あ? 何大声出してってかお前いつから――」

 

 俺がピンク頭の方を振り向くと――

 

立華「いつって……そこの紫の人が『ゲリラ参加よ!』っていったころからだけど」 

 

 ――あヤッベコレ積んだな。

 

 

日向「て……天使……!!」

 

藤巻「……!!」

 

野田「フン……何の用だ!」

 

 ウチの男性陣が臨戦態勢に入る……

 

(……おい仲村、そういや作戦の話外でして平気だったっけ?)

 

ゆり(ヤバいわね)

 

(忘れてんなよ一応リーダーだろうが!!)

 

ゆり(だって! パフェ食べたかったんだもん!)

 

 お前はパフェと自分を含む俺らの命どっちが大事なんだ……

 

立華「……ゲリラ参加、って何のこと?」

 

 立華が眉間にしわをよせて聞いてくる。顔こえぇって!

 

大山「え!? あーそれは……」

 

 大山が説明を入れようとするが……大丈夫かお前で?

 

大山「…………………………あ、あははは」

 

「ダメなら引っ込んでろよ!!!!」

 

大山「あうっ」

 

 無駄なこと言わないうちに大山を引っ込ませる……さて、どうしたもんか……

 

「これはな立華……実はだ、近々この学校に転校生がやって来るんだか……そいつがどうやら『ゲリラー・サンクア』という名前なんだ。俺らそいつの話しててさー」

 

ゆり「いやいくらなんでも無理があるだろぉぉぉぉぉぉおおぉぉ!?」

 

 ちょっ!! 黙れ折角俺がいい感じにだましてるところなのに!!

 

ゆり「こんなんでだませるの相当の天然よ!?」

 

 あぁそこらへんなら心配ないな。だって――

 

立華「そうだったんだ……!」

 

 相当の天然だしな、コイツ。

 

ゆり「………………」

 

 開いた口が閉まらないって感じだがそんなに驚くことか?

 

立華「……とりあえず、授業には出てね」

 

 立華が食堂を後にしていく……

 

 ……ふぅ、何とか乗り切ったな……

 

ゆり「……ま、まぁこれ以上ちょっかい出されても面倒だしとりあえず解散! チームは今日までに決めておくこと!」

 

 仲村が残ったパフェを口にかきいれて食堂を出る。さって、どうしたもんか……

 

日向「おい銀さん」

 

「あ?」 

 

 そんな俺に日向が話しかけてくる。まぁ、大体内容はわかってるが……

 

日向「銀さん……俺にはお前が必要だ」

 

 !!!!???? やはり………………

 

「……コレ(ホモ)なのか…………」

 

日向「ちげぇよ確信すんな! チームのことだ!」

 

 俺に肩を組んで声を潜めて喋りかけてくる。

 

日向「組もうぜ銀さん! 負けたらえらいことになる……ゆりっぺは本気だ」

 

 少し肩を震わせている……昔なんかされたか。

 

「ちなみに何された?」

 

日向「どうせすぐ治るからって×××(やんエッチ!)を――――された」

 

「ほ、本気でやろうか!!! うん!!」

 

 ウソだろあの女もうまともに顔合わせらんねぇよ恐すぎだろ!!

 

「……で? 他にメンバーは?」 

 

日向「ふっ……任せろ。人望で生き抜いてきたような男だ最強のチームを作ってやるぜ!!」

 

 どの口が言ってんだか……

 

 

 

第八訓に続く――




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