もしも鉄血世界のヒットマンがサトラレだったら   作:マッキンリー颪

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 上のような流れを経て、一体何がどうやったらそうなるのかは不明だが鉄華団はついに終わりの時を迎え用としていた。

 反逆者マクギリスの尖兵、悪の権化、邪悪なる戦闘集団、現代の悪魔と罵られる犯罪者集団として晒し上げられ包囲されその命運も尽きかけようとしている。

 

 しかし、彼らのお世辞にも賢いと言えない、愚直なまでの誠実さ、とも取れるスジの通し方。

 そんな生き方が功を奏したのか……アーブラウ代表の蒔苗やテイワズ代表のマクマードなど、多くの者たちの手助けを受け、最後の手段。

 地球に到達し生体認証、IDの書き換えにより経歴、犯罪歴を消し去り別人に、新しい人生を歩む……という手段に手がかかった。

 

 鉄華団本部基地はギャラルホルンによって完全に包囲されていたのだが、どうにかオルガ・イツカを含む少数の人間が包囲網を抜け、地球への通信を成功。あとは地下洞窟を開通させ鉄華団本部基地から団員たちの脱出を成功させるだけ、という所までたどり着いた。

 

 しかしここに新たなる魔の手が伸びる。

 

 ギャラルホルンによる鉄華団本部への総攻撃、その際の情報規制でギャラルホルンと手を組んでいるノブリス・ゴルドン。

 彼の部下のうちの一部、火星勤めのヒットマンたちは偶然にも本来は鉄華団本部にいるはずのオルガ・イツカほか数名が、なぜか鉄華団マークのジャケットを羽織ったま鉄華団本部基地から離れたクリュセの街にいる事に驚いて、これは殺しておかねば、と思ったのだ。

 

 本来は報告、連絡、相談は大事な作業だが咄嗟のことであり、ノブリス・ゴルドンが手を組んでいるギャラルホルンの敵対組織の首領であれば殺せるときに殺したほうがいいだろう、と思ってしまうのも仕方がないことだろう。

 

 彼らはすぐさまオルガ・イツカを殺そうと動き出した。

 

 オルガは現在、アドモス商会に居るようだがいつまでも居続けるわけもあるまい。

 出入り口を見張っていればすぐにわかるだろうし、出てきたところを車から飛び出して鉄砲で撃ちまくって殺してやる!

 と、そう考えたのだが……彼らもやっぱりサトラレである。

 その思考はバレバレであった。

 

「チッ、こんな時でも周りは敵だらけってか」

「でも相手がサトラレだったお陰で先制攻撃ができそうじゃないか」

「あぁ……だが武器がな。こっちは俺がミカから借りた拳銃1丁しかねえんじゃなぁ」

 

 いつものようにサトラレヒットマン達の思考は読みやすいのだが、いかんせん武器がなかった。

 オルガもチャドも、流石にもうちょっと携帯用の武器くらい用意してから出発するべきだったかと頭を抱えてしまう。

 いつまでも出てこなければヒットマンたちが押し入ってくる危険もあるために、いつまでもこうしていられないのだが……。

 

「そうですね、何か武器があれば良いのですけど……ククビータさん。なにかありませんか?」

「社長、火星の治安は悪いんで一応うちの会社でも護身用としてロケットランチャーを用意してありますよ」

 

 クーデリアもなんとか彼らの力になれないものか? と社長秘書を務めるククビータさんに聞いてみたら、ククビータさんはロッカーからロケットランチャーを取り出してくれた。

 

 護身用としてはいささか使い勝手が悪そうな武器ではあるが強力そうである。

 

「お、おう……こりゃすげえ。じゃあすまねぇがこいつを使わせてもらうぜ!」

「はい、ご武運を」

 

 鉄華団の正念場とも言える最後の戦いの幕は上がった。

 

「いいなお前ら。まず俺がアホみたいなツラして鼻歌交じりに正面玄関から外に出る。そしたらヒットマンどもの車がキキーッて止まってくるはずだから」

「ああ、オルガが咄嗟に入口の前の車の陰に隠れて、ヒットマンたちが慌てたところに」

「ロケットランチャーをぶち込んでやりますよ! 見ててください、団長!」

「おう! 頼んだぜチャド、ライド!」

 

 その作戦は成功し、ヒットマンたちの撃退に成功するオルガたち。

 

「盾にした車は壊れちまったが全員無傷だな……サトラレヒットマン、恐ろしい敵だったぜ」

 

 チャドはロケットランチャー発射の衝撃で肩を痛めて泣いた。

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