やっぱり俺が美少女達を攻略するのは無理がある。   作:ainex

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他に書いてるものもあるのにオリジナル作品が書きたくて仕方が無かったんです。許してください


少年はどうしょうもなく臆病者である。

現在地2階の自室、今日も世界は平和なようだ。お陰で自宅警備をする必要がない。カーテンを開ける、日差しがキツイ。チッ、やはり徹夜明けの朝日は体に毒だぜ……。何て思いながらふとカレンダーに目をやる。ふむ、なるほど…………

 

「おにーちゃーん!先学校いってるよー?」

 

1階から妹の声が聞こえる。ふむ。学校、とな?

 

「悪いが妹よ、俺は今日大事な用があるんだ。後で行くから先に行ってくるがいい。」

 

フッ、そんなもの休むに決まってる。そんなもの明日にでも言って「あ!わりい!昨日始業式なの忘れてたわ!」何て言い訳でも言っておけば通用するだろう。

 

「お兄ちゃん。もしかして学校休むつもり?」

「なに!?一瞬で俺の背後に立つとは!まさか……瞬間移動の能力者か!」

「下らないこと言ってないでさっさといくよ!」

 

やはりお兄ちゃんというものは妹には勝てないのか。あぁエロゲー見たいなお兄ちゃん大好き!って感じの妹が欲しい。無理なら姉でもいい。と言うかぶっちゃけると俺天音空牙は妹の天音瑠衣とは血が繋がっておらず言ってしまえば他人である。俺の両親は十年前に死にそして行き場を無くした俺を引き取ってくれたのが天音家である。天音家の両親はとても優しい、と言うか優しすぎる。どのくらいかと言うと俺が1日中部屋にこもってゲームをしているのを許してくれたり、お小遣いなどは普通の人の数倍貰える。お陰であまり苦労せずにここまでこれた。まぁ、そのせいで廃人になったと言っても過言ではないんだが……

 

「お兄ちゃんまた変なこと考えてる?」

「妹よ、俺は変なことなど1度も考えた事はないぞ。ただ今までの人生を振り返っていただけだ!」

「はいはい、理屈っぽい話は良いから、はぁ、そんなんじゃ女の子にモテないよ?瑠衣はお兄ちゃんが心配だよ……」

 

何だかんだ言って妹は俺のことを心配してくれているらしい。お兄ちゃん感激だ!君は妹の鏡だ!エロゲーの妹より数倍良き!

 

「あんまり気にするなって。そもそも俺みたいな奴を好きになる物好きな女何てそうそういないだろ。」

「うわ!お兄ちゃんそのセリフ、ラノベとかの鈍感主人公がよく使うセリフだよ!全然似合ってないからやめた方がいいよ!」

「……」

 

妹よ、もう少しオブラート包んでディスってくれ、俺って案外豆腐メンタルなんだから。しかしラノベのハーレム主人公か、まぁ、俺には到底無理だな。何故なら俺はギャルゲーのヒロインフラグ管理が大の苦手なんだぜ。全く、選択肢押すだけで攻略出来んのに何で俺がやると絶対最後はバットエンドになるのかね。運営さんおかしくない?

 

「まぁ、気にしないでお兄ちゃん、そのうちクラスに超絶美人の転校生とかが来てお兄ちゃんの腐った心をなんとかしてくれるよ!」

「その確率は0%だな。まずそんな奴がいたとしても絶対性格悪いだろ。天は二物を与えずだぞ?」

「もう、お兄ちゃんそうやって何でもかんでも裏を考えすぎだよ、社会不適合者でも人類には適合しようよ。」

「妹よ、君は俺を慰めようとしてるのか傷つけようとしてるのかどっちなんだい?」

「んーどっちも?」

 

天音空牙は精神に1000のダメージを受けた。

天音空牙は妹との信頼関係が500下がった。

おっと、そろそろやばいな。目覚めちまうぜ、何がとは言わないが。

 

「ごめんごめん!半分冗談だから!」

「それでも半分なのね。」

 

妹よ、お兄ちゃんはとてつもなく悲しいよ。

 

「それじゃ瑠衣はここだからお兄ちゃんあとでね!」

「りょーかいです。妹」

 

毎日妹を中学に送るお兄ちゃんってマジ優しすぎるんちゃいます?はぁ、この俺の優しさを誰か理解してくれないものか。なんてことを思いながら俺は自らの高校へと足を運ぶのであった。

 

×××××××××××××××××××××××××

 

 

「おはよーって、まだ誰もいないのか。」

 

うん、珍しいな教室に誰もいないなんて、あれ。もしかして今日実はまだ夏休みってパターンのやつ?だとしたら俺だいぶ時間無駄にしたよ。この間にレベル2つぐらいあがってたよ。

 

「だれもいないなんて酷いのね、天音くん。」

 

むむ。何奴?…………あぁ、君ね。

 

「あれ、いたのか古川、いたなら返事くらいしてくれよ。」

 

俺はそうやって茶化すように言葉をかえす。

 

「あなたが勝手に私をいない事にしたのでしょう?!」

「正解です。古川さんに10ポイントはいりまーす!」

「相変わらずね天音くん。夏休みの間に少しは更生してるとおもったのに。天音くんのウザさは今日もかわらないわ。」

 

こいつの名前は古川琴音俺の通ってる高校の生徒会長様です。容姿端麗、才色兼備なんて言葉が似合いそうな文句無しの美少女だ。髪の毛は毎日丁寧に手入れされているのか今日も黒髪のロングがツヤツヤでございます。

 

「当たり前でしょ、てかまず更生ってなんだよ。俺そこまで酷くないと思うけど!思うんですけど!?」

「そう言う所が人をおちょくってるように見えるのよ。」

 

やれやれ、この生徒会長さんは仕事は出来るが人間の本質を見抜くのは苦手のようだ。ちなみに俺は得意ですよ?

 

「ふーん、生徒会長室でBL小説読んでムフフ。とか言ってる人に言われたくないですよ?」

「な、なななななんで!なんで天音くんがそんな事しってるのよ!?」

 

こんな風にね。

 

「会長さん扉はしっかりとしめましょうね。」

「…………どこまで見たの。」

「へ?どこまでって言われても会長がセリフを情熱的に朗読し始めた所までみたよ?流石にそれ以上は見てられなくて逃げたけどね。」

「そ、そこまで!?と言うかほぼ全部見てるじゃない!」

 

ほほう、ここまで取り乱した会長はレアだな。みんなにも見せてあげたい。あのクールビューティ代表の古川琴音がこんなにとりみだしているところを!原因は俺!いやぁ!俺って最強すぎ。

 

「まぁまぁ、誰にも言わないって。流石の俺も会長ファンクラブを敵に回してまで会長を苛めたいだなんて思ってないから。」

「ファ、ファンクラブですって!そんなの初めて聞いたわ!」

 

それもそのはずである。古川琴音ファンクラブは非公式でありながら生徒からの支持も厚い、しかも絶対に本人にバレないように活動する。主に仕事は会長の害になるものを事前に排除することである。あぁ、何度消されかけたか、思い出しただけで震えちまうぜ。

 

「まぁまぁ、人には知らなくてもいい事があるんだよ。」

「そこまで言われると余計気になるんだけど!?」

「うるさいよ。あんまり騒ぐと他の人とか来ちゃうよ?」

「そ、それもそうね、この話はとりあえず辞めにしましょう。それと、…………放課後お話があるから生徒会長室にくること。」

 

うわやばい、からかい過ぎたか。絶対後で怒られちゃうよ……まぁ、行かないけどね。

とりあえず会長に了解と言う趣旨を伝え俺は自分の席に戻ることしたんだが……あれ?なんか俺のイスの上に手紙が……手紙を拾い上げて見るとそれは可愛らしいハートのシールが着いたいわゆるラブレターと言うもの?なのかな?

 

「手紙ねぇ、んま、ラブレターじゃない事は確かだな。」

「あら、天音くんラブレター貰ったの?開けて見せなさいよ。」

「うわ!いきなり背後から驚かすなよ!てかみせねぇよ!」

 

まさか。この女も瞬間移動の能力者か!って、流石にアニメに毒され過ぎか。てかなんで会長はそんなにラブレターに興味深々なの?てか近いよ?離れて?いい匂いがするね、ムフフ。

 

「キモいわ、気安く私に近づかないで頂戴?」

「宣誓ー私は決して古川琴音に近づいていないことを誓います。」

「うぐ、本当にいちいちムカつくわね。一種の能力じゃないの?」

「そんなゲスい能力いらないから。と言うか絶対見せないから。早く自分の席にもどれよ!」

「いやよ!あなたに弱みを握られたまま引き下がる訳にはいかないの!せめてその手紙がラブレターなのかそれとも違う何かなのか教えなさい!」

 

俺と会長はそのまま手紙を奪い会うため取っ組み会いになりました。尚会長の豊満なバディが俺のボディにふれ、少し嬉しかったです。そんな事をしているとお互いの足が絡まって俺が会長を押し倒す形で倒れてしまいました。

 

「ね、ねぇ。早く離れて頂戴。その、重いから。、」

 

あれ?会長何だか顔が赤いね、もしかして好感度上がりました?だったらやることは一つしかないね、

 

「あ、すいません。俺もこのまま会長を押し倒していたら……気持ち悪くて仕方が無いですから。」

 

しかしその好感度はすぐに下げさせてもらう。もちろん気持ち悪いなんて本心ではない。むしろドキドキが止まらない。でも、好感度何てものは一時的なものだ。その場でいくら女の子とフラグを立てても俺程度のフラグ管理能力では結局ギャルゲーと一緒で壮大なbadendが待っているに違いない。ならばそんな切ない思いをして人生badendを迎える前に会えてそのフラグをへし折ってしまおうと言う言わば俺の防衛行為だ。………………こらそこ、チキンとか言わないの。

 

「気も、ち、悪い。そう、ね。確かにそうよね。私も実際気持ちが悪かったわ!!あなたに言われるまでもなくね!フン!」

 

あらま、少なからずショックを受けているようですね会長。まぁ、会長を押し倒すイベント何て他の男子から見たらラッキーそのものなんだろうな。いや、実際俺もそう思うけどさ。たださ、恋愛経験無いのにギャルゲーやって壮大に失敗してるからちょっとトラウマになってるだけなんですよ。そう、ただそれだけの話。これはギャルゲーでフラグ管理に失敗してリアルでも失敗しないようにするための言わば完璧の防御(パーフェクトディフェンス)何だよ!

 

「今日であなたの事をとても不愉快に感じました。本当に信じられない。」

「あぁ、そうか、まぁ、俺もあなたの事を不愉快におもっていたから丁度いいんじゃないの?」

 

パーン、と教室に乾いた音がなった。言うまでもなく俺が古川琴音にビンタされた音だ。

 

「……少し、ほんの少しだけあなたに好意を抱いていた私がバカだったわ!」

「あぁ、そうだね。言うまでもなくアンタはバカだよ。……周りを見てみろよ。」

 

周りを見渡すと既にギャラリーがなんだなんだと押しかけて来ていた。はぁ、これでまた会長のファンクラブに消されかけるな。

 

「そんな事どうでもいいわ!これは私とあなたの話なのよ?周りは一切関係ないわ!」

 

どこまでも真っ直ぐで正直で誠実でそれでいて誰もが認める美少女。もはや完璧と言ってもいいだろう。そんな彼女が少なからず俺に好意を寄せていた。だからこそ敢えて俺はその好意を突き放す。俺は自分を守るためなら何だったやるさ。あぁ、最低な男だからね、たかがギャルゲー如きで失敗しただけでこんな臆病者に変わってしまうなんてね。

 

「くどいよ、会長。それこそ話しなら放課後生徒会長室で聞くよ、もうすぐHRが始まるしね。」

「……もう、いいわ。あなたと話すこと何て何も無いから。」

 

あーあ、勿体ない、1人の美少女をまた自分勝手な理由で傷つけてしまった。んま、やることはひとつだ。攻略するヒロインいないから自己鍛錬をしよう。何てこと思ってるうちに会長は教室を出ていってどこかに言ってしまった。うーん、そんなに酷いこといったかな?

 

さて………………

 

これから始まるのはギャルゲーで失敗して臆病者になった少年がリアルで美少女たちのフラグをあるひとりの美少女と一緒に必死に回収していく物語である。

 

 

 

 




どうですかね、ヒロイン何人にしようかな。まようね、迷いますね。
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