奉仕部と共に   作:やまたむ

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東山正平(とうやま しょうへい):高校2年生。八幡のトラウマ『ヒキガエル』 のあだ名を付けた少年。頭の回転が早いが、テストではそこそこの点数。人をからかうことを趣味としたS。黒髪で見た目を気にしないのか寝癖がある。


性悪少年とクッキー作り
呼び出し


 おっす、おら正平。今、平塚先生に呼び出されて職員室にいるぜ。

 

この先生結婚したいって願望からか扱いやすくて結構好きだ。

 

「おい、聞いているのか東山?」

 

「聞いていますよ。今度俺の知り合いの男性を紹介するって話ですよね?」

 

「なに?それは本当か?」

 

「本当ですよ。だから帰っていいですか?」

 

「ダメに決まっているだろう。君にはこれの説明をしてもらわないといけないのだからな」

 

そうして見せられたのは、白紙の作文用紙。タイトルと名前だけがある。

 

我ながら盛大なミスをしてしまった。

 

授業がめんどくさいから授業中寝ていて、起きたときにはもうすでに、作文用紙が回収されていたのだから。

 

くそっ、こんなことになるなら起きとけば良かったぜ。

 

「そうですか、なら知り合いを紹介するのは―」

 

「わかった。ならこれを明日までに、仕上げて提出しろ」

 

さっすが先生、話が早い。

そして鞄を持って振り返ると、1人の少年が職員室に入ってきた。

 

その少年がこちらに気がつくと、うげって顔をした。

 

いいだろう存分に弄ってやる。

 

「来たか比企谷」

 

「よぉ、ヒキガエル。久しぶり」

 

「よ、よぉ、東山」

 

「ん?なんだ?二人とも、知り合いか?」

 

「知り合いですね。小学生以来ですけど」

 

「.....俺のあだ名についてはなにもないのね。知ってたよ」

 

そういう比企谷は、少し涙を浮かべていた。

仕方ないフォローしてやろう。

 

「いやー、入学式の日に犬を助けたヒーロー殿といった方が良かったか?」

 

「……」

 

ん?だんまりか仕方ない今日はこの辺にしておこう。

 

「それじゃ、先生あの件はいつぐらいがいいかメールで送ってください」

 

「よろしく頼むぞ東山」

 

「もちろんです。プロですから」

 

「なんのだよ」

 

ナイス突っ込み比企谷。突っ込み鍛えて俺のボケの餌食になってくれ。

 

 

 

そうして家に帰ったら、いつも通りだらだらしている愚妹こと東山咲がいるのだが、なんで玄関で寝てんだよ。

 

バカなの?風邪引きたいの?それとも踏んでほしいの?という事で愚妹を踏んづけてうちに上がる。

 

その時、喘ぎ声みたいなのが聞こえたが気のせいだろう。

 

「お帰り、お兄ちゃん。なんでもっと踏んで―」

 

「それ以上言うなよ」

 

「くれなかったの?」

 

「それ以上言うなって言ったよな?」

 

なんでこいつはこうなんだ。

 

あれか?俺がSだから、Mになればバランスでもとれるとでも思ったのか?

 

なら俺はこうしてやろう。

 

「んじゃ、俺は寝るわ」

 

「……わかった」

 

「その間はなにか聞かないけど―」

 

「放置プレイなんだよね。咲、よくわかってるよ」

 

「聞かなくてもこれか。くそっ、こういうときに限って親父たちがいねぇ」

 

「お父さんたちならいつものとこだって」

 

「了解。飯食うときに呼んでくれ」

 

「はーい。………今日もダメか」

 

最後何を言っていたかは分からなかったが、ろくなことじゃないだろう。

 

あいつ俺限定でMだから。どうせ次どんなことしてくれるんだろう的なことだろう。

 

なんで、俺限定かは知らないが、こいつなりのスキンシップなのだろう。

 

だから、俺もそれに乗っかる。それが東山家の形なのたがら。

 

そんなこんなで、夕食だ。

 

今は俺と愚妹しかいない。

 

この愚妹は、家事については完璧だ。

 

だから、俺はこいつの要望に答える。それだけで十分だ。玄関で寝ていたら踏む。踏まなかった日には朝まで虐めぬかなければならない。それが家の愚妹。

 

俺のこの性格は親父譲りで、愚妹はお袋から譲り受けたようだ。

 

きっと、この家族関係は、歪んでいる。そんなことを思いながら、俺は飯を終え、風呂に入り、さっさと布団に入り意識を手放した。




今回はここまでです。次は奉仕部のメンバーに関わる感じになります。
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