「無理ね」
ごめん、どういう状況?俺が部室に着いたとき、最初に聞こえたのがその一言だった。マジでどういう状況?まぁ、考えてもわからんからとりあえずわかるまで黙っておこう。
「いや、無理ってお前さー」
「無理なものは無理よ」
全然わからねぇー。まぁ、最近の比企谷の様子を思い出してみて推測してみよう。確か、今日勇紀が休んで、比企谷と戸塚が体育でペア組んで、なんか、話してたな。そして、その光景を見ていた坂本が俺に八つ当たりしてきたんだっけか?成る程戸塚が絡んでいるのか。そんな適当な推測をたてると、比企谷が何か語り始めた。
「いや、でもさ、俺を入部させようとする戸塚の考えも間違っちゃいないと思うんだよ。要はテニス部の連中を脅かせばいいんだ。一種のカンフル剤として新しく部員が入れば変わるんじゃないか?」
その発言に俺は思いっきり吹き出してしまった。まぁ、吹き出したことにより雪ノ下には睨まれ、比企谷は何だよ、俺可笑しいこと言ったか?みたいな顔になっている。いや、お前が運動部?なにそれマジ受ける。習い事ならまだしも、集団行動が基本の部活だよ?小学生の時まともに集団行動できなかったやつだよ?無理があるって。どこのギャグだよ。その事を伝えるべく俺は口を開いた。
「なぁ、比企谷。お前が集団行動できると思ってるなら考え直せ。いくら、あの、見た目女子の戸塚に頼まれたからってお前が集団行動できるとは思えん。もし、集団行動できるんならお前は今ごろボッチやってないだろ?それと、お前のせいで坂本に八つ当たりされてこちとら迷惑なんだよ」
多少八つ当たりぎみだが、間違ったことはいってないはずだ……多分……きっと。因みに比企谷は、坂本?誰?みたいな顔をしている。こいつ、いい加減クラスメイト位覚えろっての。そんなことを思っていると雪ノ下が追い討ちをかけた。
「この男と同じ意見なのが誠に遺憾なのだけど比企谷くんには無理だと思うわ。そもそも、あなたみたいな生き物、受け入れてもらえるはずないでしょう?」
うわぁ、辛辣。俺もこれぐらいいっとけばよかったかな?そこからはいつもの漫才モードに突入。(漫才モードとは雪ノ下と比企谷の口論の事である)比企谷が軽く口説いたり、雪ノ下が軽くだがデレたのは見ものだった。いやぁ、青春してるねぇー。とは言いがたかったなんでもそのあとがひどい怖じ気が走るとか言うなよ。言わなければツンデレ乙って言えたのに。その辺りでやっと本題に戻るみたいで、比企谷が発言した。
「戸塚のためにテニス部強くならんもんかね」
ん?この発言、まさか、いや、マジでそれはないと思いたい。坂本のためにも。そんな下らないことを考えていると話しはどんどん進んでいき雪ノ下が、『死ぬまで走らせてから死ぬまで素振り、死ぬまで練習』と言ったときには鳥肌がたった。殺しちゃあかんよ殺しちゃ。まぁ、そんなこんなでいつものアホっぽい挨拶が聞こえた。
「やっはろー!」
そして、その後ろには戸塚と坂本がいた。うへぇ、まさかだけど、八つ当たりに来たとかじゃないよな?八つ当たりだったら俺は逃げる。
「あ……比企谷くんっ!」
「げ、ヒキタニくんもいんの?」
おい、坂本、それは失礼だぞ。いくら、恋敵だからってその態度はないだろう。恋敵であってるよな?いや、合ってちゃいけない。知り合いがホモとか考えたくもない。
「戸塚か……(それと、誰?)」
「比企谷、戸塚の隣にいるのが坂本だ。現在進行形でお前を敵視している」
比企谷が、は?なんで?って顔をしているが俺達中学時代の付き合いだとまたか……てなる。因みに戸塚はその事を知らないしよく思っていない。だから、いつも戸塚に仲良くしてよ。って言われてる。
だが戸塚にとって今重要なのはそこではないらしい。だから、比企谷に何故ここにいるのか訪ねていた。まぁ、比企谷もきちんと答えて逆に何故戸塚がここに来たのか聞いていたりするが、そんな中俺に話しかけてくるやつがいた。
「ねぇ、なんであんたと、ヒキタニくんが同じ部にいんの?」
「いや、なんで?って、ただ単に平塚先生に勧誘されて入った感じだけど、それがどうかしたか?」
「あっそ。それで、部長さんに話しは通したの?」
話?えぇと、なんだっけ?確かこいつと話したので雪ノ下に話さないといけないのは、あぁ、部員のやる気の問題か。やべぇ、全然話してなかったぜ☆とりあえず謝っとこう。
「すまん、話してない」
「はあ!!あんた自分の言ったことも守れないの!?」
「いや、完全に忘れてた。反省はしている。後悔はしていないが」
そういったら坂本は呆れてしまったようで、
「まぁ、いいわ。元から期待してなかったし」
とのこと。
「さいですか。それで、お前はなにしに来たんだ?」
「結衣に連れてこられたのよ。願いを叶えてくれる部活って言われて。まぁ、あんたがいるってことはそうじゃないみたいだけど」
「あぁ、前話しただろ?手助けする部活って」
そういうと納得したようで、俺から離れていった。
俺達が話している間、比企谷たちも話していたようで戸塚の技術向上という依頼を受けた。はぁ、問題が起きないといいが……。
今回はここまでです。まぁ、依頼を受けたシーンは全カットですが、原作通りに進んでいますので、問題ありません。それではまた次回お会いしましょう。