――1日目――
「やる事は1つよ。簪のISの学年別トーナメントの1週間前までの完成。第1整備室は千冬さんの許可を得て私たちの独占だし、授業も出なくて良いという許可は取ったわ」
「わ、私も出なくても良いっていう許可、貰ってきた・・・・・・」
「ついでに、第1アリーナも千冬姉の許可を得て試験場として独占済みだ」
3人は向かい合って頷き・・・・・・
「作業開始!!」
結華のその掛け声によって個々に動き出す。
一夏は教科書と簪のアドバイスで簪と機体の調整を・・・・・・
結華は荷電粒子砲の可動データの収集のために第1アリーナへ・・・・・・
「で、簪。俺は何をやれば良い?」
「う、腕関節部の調整を・・・・・・お願い」
「了解」
一夏は教科書(3年の先輩から借りたIS整備の教科書)と簪のアドバイスを受けつつ、白式の頭部ハイパーセンサーのみを展開して腕部の調整をしていく。
「・・・・・・よし、ここはこれで良し・・・・・・えっと?ここはこの部品を入れて、こうしてこうか?」
「そ、それは右に・・・・・・」
「あ、こうか!」
「ちょっと右手に違和感がある・・・・・・」
「んー・・・・・・こうか?」
それからササササッと時には必要な工具を取りに行きつつ各部の調整を行う一夏、一方簪はスラスターの根幹制御システムと火器管制システム(FCS)、シールドエネルギー関係を同時にプログラミングしていく。
「・・・・・・これは、こうで・・・・・・ここはこう・・・・・・スラスター制御は――で行って・・・・・・」
簪はISの機能で宙に浮いて、足と手を改造した球体(スフィア)キーボードで挟んで、音声入力も使用し恐ろしい速度でデータを打ち込んでいく。それはさながら魔法使いのようである。
それから2時間、結華が荷電粒子砲の稼動データを取ってきて、整備室に戻ってくる。
「戻ったわよ。簪、これで武装関係はオールクリア?」
「データ入れて、試射してみないと分からない・・・・・・」
「じゃ、本体が最低でも試験飛行出来るレベルにならないと駄目かしらね?」
「そんな感じ・・・・・・」
「じゃ、私はマルチロックオンのデータ入力をするわ」
「・・・・・・お願い」
「お願いされたわ」
――7日目――
「腕部の調整が終わらねぇ!!」
「焦ると不具合が起こりやすい・・・・・・リラックス、リラックス・・・・・・」
「あ、ああ・・・・・・冷静に丁寧にやるよ」
「一夏ー?手ぇ、抜いてるんじゃ無いわよ?家事なんか速攻で覚えてるんだからこんなのお茶の子さいさいでしょうに」
「う・・・・・・」
図星を突かれる一夏。慣れれば一夏は何でも出来るのだ。時間的に3日もあれば熟達するレベルのものだ。結華曰く『本気を出した一夏に隙は無い』。
――18日目――
この日本体の調整とスラスター関係の調整が粗方完了し、試験飛行並びに戦闘機動に措けるマルチロックオンシステム使用『山嵐』と連射型荷電粒子砲のテストとなった。
「・・・・・・おいで、『打鉄弐式』・・・・・・」
簪がISを展開し、簡易的なシステムチェックを行う。
「ん・・・・・・右脚のエネルギーバイパスが少しおかしい・・・・・・」
一夏がそう言われてそこの部分の装甲を開いて調整していく・・・・・・。
「接触不良だったっぽいな・・・・・・多分完全に接着されてなくて装甲を閉じるときの衝撃でずれたんだと思う・・・・・・悪い、危うく事故になる所だった」
「大丈夫、事前に気付けたから」
「一応、俺も着いて行くよ。もしもの時に対応できるように」
一夏が白式を展開しPICで少し浮く。
「私はここで待ってるわ」
結華はピットで管制を行うために残る。
「・・・・・・じゃあ・・・・・・」
「行って来る」
「無理はしないのよ。一夏、危なくなったらちゃんとフォローすんのよ」
「わ、分かってるよ!」
一夏と簪が飛び立つ。
・―・―・―・―・―・―・―・
試験飛行は特に不具合は見つからなかったが、調整する部分がいくつか確認できた。一夏の白式との模擬戦も行って性能がかなり高い事も分かったし、ISはもう既に95%がた完成していて残りの3日で最終調整も行える状況になった。
残りの3日間で調整を行えば完成に漕ぎ着け、その後の微調整も残りの3日間で終了する。
「残り少し・・・・・・頑張るわよ!」
「「オーー!!」」
――21日目――
その日の昼に『打鉄弐式』の最終調整、微調整がが完了し、完全形の『打鉄弐式』がその姿を現した。
各部が元の形状とは違うが、性能が20%増しになった。
「完成!」
「たいした問題も起こらなくて良かったな」
「・・・・・・貫徹どころか徹夜すら無かったような・・・・・・?」
個々人が感想を言う。
「結華にスケジュール管理を任せれば心配は要らないな」
「絶対に無理無茶なスケジュールは要求しないわ」
結華がドヤ顔でそう言った。
「手伝ってくれてありがとう・・・・・・」
一夏と結華は顔を見合わせて一度頷くと簪に向き直って言った。
「どういたしまして」
「これからも何か不調があった場合は手伝うから呼ぶのよ」
3人は道具を片付けてから部屋に戻った。
文字数少ないのは勘弁してください