まず読む前に前の話をお読みください。変更点がございますので。
一夏・結華ペアは学年別トーナメントまでの残り6日間を連携訓練に充てて、連携精度を高めた。
その結果、学年別トーナメント前日にはお互いに声を掛けることなくお互いのフォローを出来るようになった。
シャルル・簪ペアは一夏・結華ペアと同じく連携訓練に充てるのだが……如何せん、お互いに全距離対応射撃型故に前衛後衛の区分けがしにくくなり……最初の1日はどちらが前衛後衛を上手く出来るかという確認をし、シャルルが前衛で簪が後衛と決まるとあっという間に強ペアが出来上がった。
鈴音・セシリアペアは初めから前衛後衛が決まっていたが、機体の損傷ゆえに実機での練習をする事は出来無かったが戦略を練るだけ練ると先のラウラ戦での即興の連携の感じに行こうと言う事に決まった。
放棄はラウラに組まないかと誘うとラウラは『邪魔だけはするな』とだけ言ってラウラは去って行って、何とか放棄は専用機持ちのペアを獲得したのだった。
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――学年別トーナメント、寮の食堂にて――
一夏が『朝食セットA(白飯、鮭の塩焼き、出汁巻き卵、お新香セット、豆腐とワカメの味噌汁)』、結華が『梅茶漬け、お新香セット(大盛り)』を食べていると……
「一夏、結華」
シャルル・簪ペアが一夏達の居るところに来た。
持ってきたシャルルの朝食は『トーストセット』で簪は『おまかせ朝食セットB(白飯、鮭の塩焼き、ジャガ肉、豚汁)』だ。
「よう、シャルル、簪」
「おはよう」
「うん、おはよう」
「…………おはよう」
シャルルと簪が座るとそこからはお互いの近況報告だった。連携訓練はどうだったとか、上手く出来そうかだとかそんな感じの事を話していると……
「おはようございます」
「おっはよー」
セシリア・鈴音ペアが一夏達の所に来た。
セシリアの持ってきた朝食は『ピザトーストセット(ピザトースト×2、スクランブルエッグ、ブラックコーヒー)』で鈴音は『ラーメンセットA(醤油ラーメン、餃子5つ、並盛チャーハン)』だった。鈴音の朝食多すぎとか考えてはいけない。一夏に影響された結果がこれなのだから。
セシリアと鈴音が席に座る。
「で、どんな感じなの?」
鈴音がそう聞き始めれば先と同じく近況報告だ。だが、この場に居る一夏、結華、シャルル、簪は次の言葉で驚いた。
「あ、私達も出るから」
「「「「ゑ?」」」」
「こ、これまた文章では分かり難い事を……」
それを聞かされた4人は『ゑ?』と書かれたプレートを挙げていた。誰が用意したのかって?そりゃ勿論、色々と楽しんでいる結華だ。小学の頃結華は鉄面皮を被ったように笑いもしない無表情だったが、その内側では色々と面白い事を考えていたりした。そしてその内容について話していたのは一夏ただ1人だけである。
「で?どんなロジック?」
結華がプレートを全員から回収すると聞いた。何故回収したのかと言えば、次もそれでは無理だと判断したからだ。『結華の推測は良く当たる』とは一夏談より。
そして結華の問いにセシリアが答える。
「簡単ですわ。ボーデヴィッヒさんとの戦闘では実体ダメージを最小限に抑え、シールドエネルギーを極力減らすようにしていたのです」
「随分と手を抜くような事をしていたのね」
「鈴さんからの頼みでしたもの。
それに、手を抜いていた訳ではありません。避けるところは避け、防御するところは防御し、攻撃するところは攻撃していましたわ。完全に防御も回避も出来ないところはエネルギーシールドを張って防御しましたもの」
結華は何だそんな事かと理解すると、鈴音に聞いた。
「何でそんな事言ったのかしら?」
鈴音は答える。
「だってあのドイツ人、私達の事殺すような勢いで来るんだもの。実体の方で受ける方がダメージは大きいと思ってセシリアにそう言ったのよ」
シャルルがその会話に入る。
「鈴ってそこまで考えるんだね」
鈴音はフンと鼻息を鳴らすと言い放った。
「あたしなんかまだまだ序の口よ。一夏に結華は更に先を考えるわ」
「さ、先?」
「そ、あたしが見えるのは3、4手先と相手が何を考えているか。1手2手先は見えないわ。
でも、一夏と結華は30手、40手先まで見える。戦況を瞬間的に把握して的確に弱点を突くわ」
この鈴音の解析は一夏や結華と盤ゲームのチェスや将棋、大将棋や対戦型ゲーム、主にFPSやSTG、戦略シュミレーション等をやっていての解析である。すぐ先までしか読めない鈴音はすぐに負けて、後は一夏と結華の騙し合いが始まる。時には弾や数馬と一緒に麻雀もやったのだが、鈴音も弾も数馬も一夏と結華の騙し合いに着いて行けなかったのだが唯一着いて行けたのが弾の妹『五反田 蘭』だった。あの時は実の兄である弾も驚いた。
「……ぼ、僕ですら5手6手先が限度なのに……」
「…………私は……8手?お姉ちゃんは20手ぐらいだから……お姉ちゃんも負ける?」
「わ、わたくし……1手先も読めませんわ」
一番酷かったのはセシリアの様だった。
「だからよ、セッシー」
「な、何がですか?結華さん」
「あんたは先が読めないからブルー・ティアーズを完全に使いこなせないのよ」
ここから結華の講義が始まる。
「あんたは先を読む事で遠距離型として上手く立ち回れるのよ。そうでなきゃ遠距離支援なんて出来やしないわ」
「はぁ」
「それに、あんたのISに何でビットなんて言う七面倒くさい兵器が積んであるのかと言えば、あんた1人で前衛後衛の役目をするためでしょうに」
「わ、私1人で前衛と後衛を?」
セシリアは疑問に思った。謎のIS襲撃の時セシリアは自分も行くと千冬に進言したが、連携を取れないと言う事で却下されたのだ。その際に言われたのが、セシリアのISは一対多を想定したISと千冬に説明されたのだが結華の説明とは違かった。
「まぁ、あんたの場合はビットを制御しながら自分が動けないんだから無意味よね」
「……?」
結局理解する事が出来なかったセシリアであった。
?1:⑨なのか?
?2:たぶんね!
?1:そーなのかー。
すいません、ふざけ過ぎました。m(_ _)m<ペコリ
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時と場所は変わって第3アリーナ更衣室。そこでは一夏と結華、シャルルに何故か簪まで居た。勿論全員ISスーツに着替え済み……というか全員が制服の下にISスーツを着込んでいた。反対側の更衣室はごった返して居ることだろう。
そして4人は並んでモニターを見ていた。理由は言わずもがな対戦表の表示待ちである。
「別に態々抽選じゃなくてもプログラミングした方が早いのにねぇ」
そう呟いたのは結華だ。
そして何故対戦表の表示待ちなのかと言えば、本来なら前日に出る筈の対戦表を作成する従来のプログラムが正常に動かなくなったらしく、抽選を行った後の手作業による対戦表の作成を行っているからである。
要はトーナメント表作成チームの怠慢が原因である。プログラムを組んだあとデバッグもバグ取りもせずで行っていた作成チームの怠慢が原因なのである。大切だから2度言った。
「あ……出た、みたい」
モニターに表示される対戦表はこれ本当に手作業で行ったものか?と疑うような内容だった。何故なら専用機の入っているペアが両端に集中しているからである。
トーナメント表はAブロックとBブロックに分けられていて、Aブロックは1組目の一夏・結華ペアに最終組のシャルル・簪ペアでBブロックは1組目のラウラ・箒ペアに最終組の鈴音・セシリアペアだ。つまり、四角形の角の部分に専用機を含んでいるペアが入れられたのである。
「これ、僕達の抽選結果なんて取ってないよね」
「どう考えたってね……一夏、目指すは優勝よ。あんな軍人気取りに負けるんじゃないわよ」
「分かってる。出し惜しみはしないさ、最初から本気で行く」
Aブロック第1回戦1組目の一夏と結華はピットに向かった。
一夏と結華がピットに来るとそこには千冬が居た。
「織斑先生」
「鉄装、織斑」
「はい」
「何かしら?」
「ボーデヴィッヒに仲間と言うものを教えてやれ」
「分かってるよ」「言われなくとも」
千冬はそこでフフと笑い、言い放った。
「勝って来い」
「「勿論!」」
一夏と結華はISを展開してカタパルトに脚部を接続し、アリーナの空に飛んだ。
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一夏と結華がアリーナの地上に降りたときにはもう既に相手は準備を終わらせていた。相手は近距離仕様パッケージ『不知火』の打鉄と機動弾幕戦パッケージ『トリガ・ハーピィ』のラファール・リヴァイヴだ。
一夏は右に雪片を展開し左に黒龍を展開し、結華は両手にレッド・バレッドを展開する。
2ペアの間にカウントダウンのホログラムが表示される。
3……全員が武器を構える
2……銃を装備した相手のラファールと結華はお互いを照準する
1……相手の打鉄が前傾姿勢を取る
0!!
ホログラムが0になった瞬間、一夏は絢爛礼奏零落白夜を発動させて両手を振るうと白と黒の帯状の閃光が飛んだ。それが当たった瞬間、相手の打鉄とラファールのシールドエネルギーが一瞬で0になった。
「――・――ペア、し……シールドエネルギーエンプティ。し、勝者、織斑・鉄装ペア
試合時間、れ、0分0……2秒……」
一夏と結華第1回戦を最速で勝利した。
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