ついでとは何ですが一夏と結華のIS情報を更新しておきます。何か、気に食わないんだよね……スペックテンプレートとか欲しい人は……居ないか
第1回戦以降、一夏と結華は全く連携の高さを見せない一夏の不意打ちの一撃速攻攻撃で勝ち進んだ。
そうして迎えたAブロック決勝……つまりは学年別トーナメント1年の部準決勝の一夏・結華ペアの対戦相手はしっかりと勝ち進んできたシャルル・簪ペアである。
「来ると思ったぜ」
「勿論だよ」
「性能を知っている相手に負ける気は無いわ」
「……絶対に勝つ……!!」
2ペアの間にホログラムのカウントダウンが表示される。
3……一夏が雪片、黒龍を展開し結華がテスタロッサ、シャルルが右手にアサルトライフル『ヴェント』左手に連装ショットガン『レイン・オブ・サタディ』、簪は超振動薙刀『夢現』を構えて山嵐を発射可能状態にする
2……銃を構えたシャルルと結華が照準を定める
1……一夏が全傾姿勢を取り、簪がどんな事でも対応できるように夢現の構えを変える
カウントが0になった瞬間一夏は絢爛礼奏零落白夜による不意打ちの遠距離攻撃を放つが流石は代表候補生、普通に避ける。お返しとばかりに簪は山嵐を放つ。
「「……っ!!」」
一夏と結華は回避行動を取るが、避けられない……が、爆発した。爆風も届かない距離でミサイルは爆発した。何が起こったのか分からない2人の前からは荷電粒子砲後ろからは銃弾が、右と左更には上からミサイルが飛んできた。逃げ場を作らない一切手を抜こうとしない短期決戦の全方位全力攻撃だった。
そのどうしようもないような全ての方向(地面である下からはないのは基本)からの挟撃に遭った一夏と結華の選択は突撃だ。一夏の進んだ方向は前方……荷電粒子砲が飛んできている方向、簪の居る方向である。突撃中に荷電粒子砲の弾が飛んでくるが、一夏はそれを右の雪片と左の黒龍で切り裂いて進む。一方結華の進んだ先は後方、実弾が飛び込んでくるシャルルの居る方向である。
爆煙を抜けた先には予測どおり、簪が居た。一夏はスピードはそのままに簪に突っ込んだ。簪は夢現で一夏の二刀流による連続攻撃を防ぐが、段々と押されていく。
「クッ……!!」
簪は山嵐を撃って何とか隙を作り、距離を取ろうとしたが上手くは行かずに斬られ、地面に当たり爆ぜ、当たらなかっただけだった。
「(どうすれば……)」
簪は考える……どうすれば一夏の連続攻撃から抜け出せるのか。どうすれば押し返せるかを……
「(一夏の得物は2つ、こっちは1つ……ならっ!)」
2つに1つで対抗出来ないなら自分も2つにすれば良い。
簪はそう考えて既に展開していた夢現を右手だけで持って予備の夢現を左手に展開した。そこからは殆ど互角の戦いとなった。
何故戦闘技術的に高いはずの一夏が即興二刀流の簪と互角になるのかと言えば、これまでの一夏の相手に薙刀のような長物を使う相手が居なかったからだ。対応が分からなければ即興の攻撃でも通じる。だから初めの内は一夏は防御だけになったが、途中からはどのように対処すれば言いのか理解し、反撃も混ぜつつとなった。
「(まだ互角……?まだ、何か足りない…………何が足りない?……それは手数……それなら)」
簪は背部の荷電粒子砲『春雷』を夢現と腕を振り回すにあたって邪魔にならないように展開した。本来ならば脇の下を潜らせるようにしか展開出来ない春雷だが、作成の際に春雷展開に使うアームを多関節化並びに延長したため担ぐようにも展開できるようになったのだ。
その機構を活かして簪は担ぐような場所に展開したが、砲身を更に後ろに下げて腕の可動の邪魔にならない場所に固定すると、夢現二刀流の攻撃の間に春雷の砲撃を混ぜた。
「グゥッ……!?」
「(うまく行った!)」
一夏に攻撃が届き、内心ガッツポーズの簪だが、一夏はいったん下がると次の行動に移った。
「(経験して慣れる時間は無いに等しい……まだ使いたくなかったけど、出し惜しみしてたらこっちが負ける!!)来い、『白爪牙狼』!」
一夏がそう呼ぶと白式に、白に輝く装甲と脚部のクロウ、腕部の実体ブレードが追加される。
「……ッ!!」
簪は山嵐と春雷を撃ちつつ、接近し連撃を喰らわせようとするが……
「遅い」
一夏の目にはとても遅く見えた。何故ならば一夏が装備した『白爪牙狼(はくそうがろう)』には強化型ハイパーセンサーが搭載されており、若干だが時間が長く見えるからだ。普通ならこれは初期だけであるがこの追加パッケージはそれがずっと続く。加速域はかなり制限されているが1倍(つまり通常)から3倍(1秒が3秒に見える早さ)までだ。システム名称にして『知覚加速システム』と呼ばれるこのシステムは搭乗者自身の脳に結構な負担が掛かるためISのシステムによって白爪牙狼自体の使用時間が5分と設定されている。短期決戦型の白式と勢い重視の一夏にとってはかなり都合の良い換装装備だといえるだろう。
そして一夏は遅く見えるその斬撃と砲撃、ミサイルの全てをいなして回避して退けた。
「(そんなっ……!!)でもッ!!」
簪はこれまでのように夢現を線で使うのではなく点で使うことにした。斬撃ではなく、薙刀という長物のリーチを生かした突きという体験したことのない攻撃に一夏は知覚加速を使っても避けきれず、攻撃を食らうが……
「まだ……まだぁッ!!」
一夏の攻撃が脚部のブレードと肘の方にあるブレードによって増えたが簪は迫り来る刀とブレードを2本の夢現で弾き、それでも返せないものは春雷の砲撃で弾いた。
本来ならば山嵐も使いたい簪だが、それを使った場合は自分にも誘爆する可能性があったため使おうにも使えなかった。
・―・―・―・―・―・―・―・
ブレードとブレードの織り成す2人の剣舞の反対側では幾多もの銃弾が飛び交っていた。
結華はつい最近習得した火器4丁保持と高速切替(ラピッドスイッチ)による攻撃を、シャルルはショットガンをマシンガンの如き連射速度で撃ち出して攻撃する。
「良いわね……!!弾丸の踊る鎮魂歌(レクイエム)っていうのもッ!!」
「いや、結華。この状況を喩えるなら弾丸踊る狂想曲(ラプソディー)とかじゃないかな?こんなに弾丸の荒れ狂う戦いは見たこと無いし」
「どっちでも良いわよッ!!」
結華が若干というレベルでは収まらないほどに乱射魔(トリガーハッピー)になってしまっているが……読者の皆様、もとの結華とは別の結華と考えていただけると幸いです。結華に関しましては借りているものですので……。
「疲れたし、そろそろ一夏のところにも行きたいから終わりにしましょうか……」
結華はニタァ……と女子の浮かべるべきではない笑顔を浮かべて非固定部位のブラスターユニットに20連ミサイルポッド(近接信管仕様)を高速切替で呼び出すと、躊躇無くシャルルに向けて全弾放った。
「ちょっ……結華、容赦は……!?」
「一切無いわ」
「えっ…………」
直後、大量の爆発がシャルルを襲い、ラファールのシールドエネルギーを0にした。
「一夏は……虎の子出したってのに終わってないのね……」
結華は拡張領域からスナイパーライフルを取り出して動きが一瞬止まった所で、簪の左の春雷を撃ち抜いた。
「「ッッ!!」」
一夏と簪は反射的に距離を取った。だがしかし、それが簪にとっての命取りだった。
「さぁ、パーティーを始めましょう」
ジャキリと音を鳴らして両手合わせて4丁のショットガンを持った結華はにっこりと微笑んだ。
「まだ、終われない……!!」
簪は即座に結華単一にマルチロックオンを行い、順次発射を行った。
その直後に結華も非固定部位のブラスターユニットに展開したままの20連ミサイルポッドからミサイルを撃ち出した。
簪と結華の撃ったミサイルは結華のミサイルの絶対量が少ないにも関わらず、簪のミサイル全てを迎撃してのけた。もちろん、2人の間にはミサイルが爆発したことによる爆煙によって視界が悪いが、尚もお互いにミサイルを撃ち合う。
簪の撃ったミサイルは悉く結華の近接信管にセットしてあるミサイルによって迎撃される。そして撃ち合いが途切れるのにそんなに時間は掛からなかった。
「ッッ!?」
「チッ!!」
お互いに同時にミサイルを撃ちつくして、ミサイルの弾数がゼロになった瞬間に一瞬硬直した。理由は簡単でお互いに一瞬も気を抜くことが出来ない状況で残りの弾数に気を配れなかったからである。
そして爆煙の中には忘れられた存在、白式に追加換装装備を装備した一夏である。
一夏は簪と結華の撃ち合いが止まった瞬間に瞬時加速を行い、簪とほぼゼロ距離にまで接近すると雪片を振るった。エネルギーシールドに当たったと感じた瞬間、一夏は零落白夜を発動させて簪のシールドエネルギーを0にした。
『簪・シャルルペア、シールドエネルギーエンプティ!勝者、一夏・結華ペア!!』
こうして、一夏と結華は総合決勝へと駒を進めたのであった。
文字数が戦闘パートであるにも関わらず5000行って居ないことに気づいた……これが執筆から離れていたブランクというものか……