Bブロック決勝……つまり総合第2準決勝の行われる第4アリーナでは、黒銀の装甲をを持つシュヴァルツェア・レーゲン第2形態『ズィルヴァシュヴァルツェス・レーゲン』を展開したラウラ、打鉄を装備した箒ペアとブルー・ティアーズを展開したセシリア、甲龍を展開した鈴音ペアが向かい合って試合開始しているにも関わらず、お互いに動かなかった。
「まさか貴様等とここで当たるとはな……まぁ、あの織斑一夏との戦いの余興だ……軽く潰してくれる」
「…………」
そう言ってくるラウラと無言で睨んで来る箒に鈴音とセシリアは何も返さなかった。
「ふん、今更何かした所で貴様等の負けは決まっている精々この『ズィルヴァシュヴァルツェス・レーゲン』の力……引き出せよ?」
箒が右手にIS近接ブレード『葵』を呼び出し、ラウラが左右の3連レールカノンで2人を照準した瞬間に2人は動き出した。
鈴音はラウラのほうへと接近し……
セシリアは箒の方へと射撃を行う……
・―・―・―・―・―・―・―・
「ふん、遠距離で嬲り殺しにする気か?」
「短期決戦といきましょう……色々と後が閊えていますので……」
そう言うとセシリアは普段のようにライフルを展開するのではなく、右手にBTレーザーガトリング『レイニーズスター(雨の星)』を展開して適当に箒に狙いを付けて、あとはトリガーを引きっぱなしにした。
「ふん、その程度!!」
箒は左手にもう1本葵を展開すると迫り来るレーザーの弾幕を切り伏せながらセシリアに近付いて来る。
「あら……意外と猪武者ですわね……淑女たるもの、それではいけません事よ?」
セシリアはそう言いながらレイニーズスターを右手のみで保持し、左手にBTレーザーブラスター『ブループロミネンス』を展開して拡散モードで引き金を引いた。ブループロミネンスから幾多もの拡散レーザーが発射されて、幾つかは箒が両の葵で切り伏せるものの全ては防ぎきれず何発か当たってしまう。
「この程度ッ!!」
箒はブループロミネンスの弾に当たりながらも突撃してくる。
「あら、品の無いことで……」
セシリアはブループロミネンスを収納し替わりにBTレーザーブレード『ブルーサニィ』を展開し、箒と鍔迫り合いとなる。
「そんな付け焼刃のような近接戦でッ!!勝てると思うなぁッ!!」
箒はセシリアを葵2本で押して弾き、体勢が崩れているところに追撃しようとしたが……突然、打鉄が重くなって動けなくなる。
「なぁッ!?」
気付けば箒の打鉄のシールドエネルギーは0になっていたのだ。
「自分の機体のコンディションも分からないほど視野狭窄に陥っていたのですか……勝ちに拘る嫉妬した女性は……醜いことこの上ありませんわね」
セシリアは急いで鈴音とラウラの方へと向かった。
・―・―・―・―・―・―・―・
ラウラの放つ両方のレールカノンの3連射の合計6連射を鈴音はなんとか双天牙月でレールカノンを弾きながら応戦する。
(一撃一撃が重い……)
「どうした!?反撃しないのかッ!?」
ラウラはそう言って機体からワイヤーブレードとブレードビットを展開して鈴音を全方位から攻撃する。
「クッ……」
「苦戦しているようだな……」
鈴音が全方位から襲うワイヤーブレードやブレードビットを落とそうと龍砲を展開し出力最小の連射モードでその2つに向けて射撃するも悉く射撃は外れ仕舞いにはブレードによる反撃を貰って硬直した瞬間にレールカノンを非固定部位に喰らってしまう始末……いくら鈴音の腕が高くとも結華のように完全にハイパーセンサー認識内のものを把握できるわけではないので全方位からの攻撃には対処できないのだ。
(流石は軍人……技術が高い……)
鈴音の考えるとおり、ラウラの戦闘技術は高い……だが、まだラウラは本気を出していないのだ。
「お待たせしましたわ!!」
「遅いわよっ!!」
セシリアは右手にレイニーズスター、左手にフルオート可能BTレーザーショットガン『ストレンジブルー』展開してラウラと向かい合った。
「ようやくこっちの攻撃が出来るわね……」
「そうですわね」
「ふん、雑魚が幾ら集まったところで……何も変わらない事を教えてやる」
ラウラは瞬時加速で鈴音に近付くと両腕の実体ブレード、脚部プラズマブレード、ワイヤーブレード、ブレードビットで全方位からの近接攻撃を仕掛けるが、それはセシリアが予め鈴音の近くに配置しておいた衝撃BTレーザー仕様の攻撃により失敗に終わる。
「ッ!!」
ラウラは眼前に迫った青いレーザー群を両腕の実体ブレードで薙ぎ払いつつ、その場から離脱しようとするが……
「甘いッ!!」
鈴音はそう言いながら龍砲を放ちつつ双天牙月で攻撃し、セシリアは自身の攻撃をフルオートで放たれるストレンジブルーの引き金を引きっぱなしにしてビットの操作に専念するが、鈴音、セシリア、ビットの動きが一瞬にして止まった。
「なぁっ!?」
「これは…………」
「これが、アクティヴ・イナーシャル・キャンセラー……慣性停止結界の本当の効果だ」
鈴音とセシリアがが『ズィルヴァシュヴァルツェス・レーゲン(黒銀の雨)』を纏ったラウラを見れば、そこには金色の光を纏うラウラの姿があった。
「『唯一無二の特殊才能(ワンオフアビリティー)』…………」
「範囲型の慣性停止結界ですか…………」
「勘違いしているようだが、これがワンオフアビリティーでは無いと…………言って置こう」
ラウラは真っ黒に(・・・・)染まった両腕の実体ブレードを伸縮させ(・・・・)貫き、鈴音とセシリアのシールドエネルギーを0にした。
『勝者、ラウラ・篠ノ之ペア!!』
「一夏…………頼んだわよ」
「一夏さん…………任せましたわ」
・―・―・―・―・―・―・―・
一方、待機室にてラウラペアと鈴音ペアの試合を見ていた一夏と結華。
「……範囲型のAIC」
「それに、どうも集中力を必要としてる訳では無さそうね…………」
「これをどう突破するかが問題となってくるでしょうね……」
「零落白夜と絢爛礼奏で一部を切り裂いたって意味ないしな…………」
神妙な会話ではあるが、座っている一夏の膝の上に座っている結華を見れば…………2人がそこまで困っている訳ではないのが明らかに見て取れる光景だった。
さぁ、次は一夏・結華ペアVSラウラ・放棄(誤字に非ず)ペアの戦闘ですよ!!
まぁ、この回……何気に難産だったんだよねぇ……勢いで書いてたら普通に鈴音・セシリアペアが勝つし……
てな訳で、自分でも理解できてないというか考えていない(オイ)ラウラの新たなる(?)力の登場です。
設定考えるのは面白いんだけど……ストーリーに伏線とか張れないから……この小説、面白みが無いんだよなぁ……誰か伏線の張り方教えてください。