IS 一つの夏と結ばれた華   作:見知らぬ誰か

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今月はこの作品を執筆していきます。


第24話 学年別トーナメント④

 学年別トーナメント決勝戦、一夏・結華ペアVSラウラ・箒ペア戦。

 その4人は試合が開始されるまで、プライベートチャネルでどちらがどちらと戦い始めるかについて通信していた。

 

『結華、どっちに行く?』

『まぁ、本来なら掃除用具に私と一夏で攻撃して落としてからってのがベストでしょうが……別々に行きましょう』

『分かった。俺はボーデヴィッヒさんの方に行く。なんか俺にあるみたいだしな』

『私はあの掃除用具に力の振るい方を教えてくるわ』

 

 一夏・結華ペアは決まった。対してラウラ・箒ペアは……

 

『おい、織斑一夏は私の獲物だ、邪魔をするなよ』

『そちらこそ、結華との戦闘の邪魔立てするなよ。一夏には結華より私の方が強く、そして相応しいことを認めさせ恋仲になって貰うのだからな』

 

 まぁ、2ペア共に決まったようだが、作戦と言うよりもどっちがどっちと言うのを決めただけだった。

 宙に表示されたホログラムが3の数字を見せ、カウントダウンが始まった。

 0になるまでに全員己の武器を構え臨戦態勢を取り、0になった瞬間に一夏はラウラへ、箒は結華へと飛び出した。

 

※─※─※

 

「ラァッ!!」

 

 一夏が雪片弐型と黒龍弐型で神速の二刀流居合い斬り……篠ノ乃流二刀流剣術改一夏流『序・立夏ノ陣』の『霞草』をラウラに向けて放つが、AICによって止められる。

 

「愚直だな」

 

 ラウラは3連リボルバーカノンを一夏に向けて放つが、すでに一夏はラウラの懐の中だった。

 

「なっ!?」

 

 AICで止めていたにも関わらず、懐まで潜り込まれたことに驚くラウラ。

 

「何故だ!?何故AICで止めていたにも関わらず動ける!?」

「零落白夜と絢爛礼奏でAICを切り裂いて抜け出しただけだ」

 

 一夏は懐に入ったままラウラに2連撃を与えるが、ラウラには直ぐに距離を取られてしまい更なるダメージは与えられなかった。

 

「ふむ……ならば出し惜しみは無しだ」

 

 ラウラは脚部プラズマブレードを展開し、ソードビットを機体の周囲に配置しワイヤーブレードを剣のように構えた。レールカノンは下方向を向いておりそれで攻撃することはない。

 

「なら、白爪牙狼展開」

 

 白式に白色の追加装甲が現れ、腕部と脚部に追加の白い実体ブレードが展開される。

 ラウラのシュヴァルツェア・レーゲンは仕様は違えどこの状態ではほぼ完全に近接戦に特化した状態で一夏とも技量に差があるが手数の多さでギリギリ互角に持ち込めるレベルとなった。

 

「行くぜラウラ!!」

「来い!!織斑一夏ァ!!」

 

 黒銀と純白が勢い良く衝突した。

 

※─※─※

 

「ハアァァァァァッ!!」

 

 対して箒対結華。箒は篠ノ乃流二刀流剣術そのままの居合いでも抜刀でもない普通の斬撃を結華に喰らわせようと突っ込んだが……

 

「甘い」

 

 結華は両手に装備したテスタロッサ2挺のスラッグ弾一発ずつで箒の近接ブレードを弾いた。

 

「なっ!?」

「ボーっとしない!!」

 

 結華はマガジンに残っているスラッグ弾を箒に向けて放つが、箒はすんでのところで非固定部位のシールドを割り込ませなんとか防御する。

 

「次!!」

 

 結華はショットガンが威力を保てるギリギリの距離を箒から取り、マガジンだけを高速切替で切り替え24ショットシェルの特殊散弾に切り替えた。

 

「ハァァァッ!!」

 

 再び愚直にも切りかかってきた箒にテスタロッサを向けるが、箒はシールドを前に出して防ごうとするが結華にとってはそれが狙いだった。

 結華はシールドで防御されるのも構わずテスタロッサの引き金を引いた。

 銃口から吐き出される24の子弾はシールドに当たると同時に爆発を起こす。

 

「…………っ!!」

 

 箒はダメージを受けているシールドを前に出しながらも依然と突撃を行っていた。

 結華は後退しながらも自分のショットガンの威力を保てる距離と箒のブレードレンジのギリギリ外から射撃を行っていた。

 

そして、その瞬間は訪れた。

 

 箒のシールドが注意域(イエローゾーン)、さらに警告域(レッドゾーン)を過ぎているにも構わずに回避行動しなかったせいでシールドがボロボロになり、そしてバラバラに砕け散ったのだ。

 

「マダマダァァァァ!!」

「愚直……」

 

 結華は箒をワザと自分の懐に入れさせた瞬間にテスタロッサの銃口を箒に突き付けて……

 

「ジ・エンド」

 

 残りの残弾を全てほぼゼロ距離から叩き込んだ。無論、エネルギーシールドで防ぎきれる訳もなく、絶対防御が発動し箒の打鉄のシールドエネルギーは0になった。

 

「クッ……!!クソッ!!動け!動くのだ!!」

「…………醜いわね…………」

 

 結華はそう、ハイパーセンサーでも捉えられない音量でそう言うとラウラて一夏の方を向いた。ちょうど、2人が衝突した瞬間だった。

 

「……混ざれる……訳が無いわね……しばらく観戦しますか」

 

 一夏とラウラはお互いの技量と手数で剣撃、斬撃の嵐を起こしていた。

 地面は斬撃の余波で抉れたり割れていたりしていた。偶に結華の方に風が届いたり、剣撃が飛んでくる。

 

「……史上稀に見る傍迷惑な近接戦ね……」

 

 結論、結華の介入する余地無し。故に観戦あるのみ。

 

※─※─※

 

 斬る斬る斬る避ける弾く斬る弾く斬る弾く斬る避ける弾く斬る弾く斬る弾く斬る斬る弾く斬る斬る弾く斬る弾く弾く弾く弾く斬る斬る避ける弾く弾く弾く弾く斬る斬る斬る斬る斬る弾く弾く斬る避ける避ける斬る避ける斬る斬る避ける斬る弾く斬る斬る斬る斬る…………

 永遠とまた永遠斬ると弾く、避けるを一夏とラウラは続ける。幾度も、また幾度も斬っては避けて斬っては弾いて斬っては斬って……その繰り返し……秒間に放たれる斬撃は数知れず……周囲に近付く物は細切れとなる空間……一夏とラウラは徐々に徐々にシールドエネルギーを減らしながらその剣舞の嵐を舞っていた。

 そして終わりの瞬間は訪れる……一夏の斬撃をラウラが大きく弾き、距離を取ったのだ。

 

「やるなぁ……ラウラ……」

「貴様もな……織斑一夏……」

 

 お互いに息を切らしており、声も絶え絶えだったが顔には笑顔が浮かんでいた。

 

「なんで……私は……お前を、憎んで居たの……だろうな……」

「そりゃ……千冬姉の……モンドグロッソ2連覇を……俺のせいで……逃したたからだろ……?」

「ああ……確かそうだったか……」

「覚えておけよ……まったく……」

 

 ようやく息が整ってくる2人。

 

「だが……貴様が弱いというのは誤解だったようだな……」

「ははっ……まぁ、あの時は弱かったさ……あれのお陰で、俺は強くなろうと思ったからな」

 

 ラウラと一夏のシールドエネルギーは一夏の方が僅差ながら多いが……どちらにしろ、ラウラも一夏も一撃を入れられればシールドエネルギーは0……勝敗は決する。

 一夏は自分の得物を構えるが、ラウラは構えない。

 

「決着を着けようぜ」

「ああ、そうだな……」

 

 ラウラは剣を正眼に構えるような体勢を取るが手に剣は無い……が、ラウラのISから黄金の光が漏れ出し、正眼に構えていた手に黒くも金色の輝きを放つ日本刀が現れた。

 

「……慣れてない物は使わない方が良いぜ」

「問題ない。振るい方も技も分かる」

「そいつは重々……」

 

 互いに刀を構える……

 

「行くぜ」

「来い」

 

 一夏もラウラもスラスターを使わずに脚で走る。

 ラウラの技は大上段からの斬り降ろし『緋桜』。千冬の得意とした篠ノ乃流一刀流剣術の奥義だ。

 対して一夏は『一閃三段の構え』……元は一刀流のカウンター技の『一閃二段の構え』だが、一夏が二刀流でも使えるようにアレンジした技だ。

 ラウラの振り下ろしを体を捻るようにして左の黒龍の斬り上げで弾き、体を逆に捻るようにして右の雪片と左の黒龍の返す刀で攻撃する。この間、0.032秒……等倍で見れたのは結華に千冬、そして生徒最強を称号に持つ更識 楯無ぐらいだろう。

 この攻防でシールドエネルギーを0にしたのは勿論ラウラで、勝利は一夏・結華ペアだった。

 

勝者:一夏・結華ペア

試合時間:20分38秒




ガラケーでの執筆のため誤字脱字などあるかもしれませんが寛大な目で見ていただけると幸いです
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