IS 一つの夏と結ばれた華   作:見知らぬ誰か

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お待たせしました?ようやくの本編です。


第1章  鉄の華来たる?
第1話 一夏の彼女


「・・・・・・・・・・・・はぁ」

「一夏何ため息なんかついてんのよ」

「いや・・・・・・この空気に慣れるのは時間が掛かるかもなぁ・・・と思って」

「その程度でため息なんてつかないで私の分の幸せまで逃げるから」

「今日も毒舌絶好調だなぁ・・・・・・おかげですっきりしたよ」

 

 一夏と結華は担任の教師が来ないため小声で話していた。

 

「んにしても担任来ないな・・・・・・」

「職員会議かなんかじゃないの?遅れる理由なんてそれぐらいでしょ?」

「ごもっともな意見だな」

「やっぱりまだ馬鹿なの?」

「馬鹿は死んでも直らないって4年前お前から聞いたぜ?あだ名、もう一回馬鹿にするか?」

「あの名前ではもうアンタは呼ばない」

「そうか?俺は好きなので呼んでもらって構わないけど」

「まったく・・・・・・アンタは・・・」

 

 結華が続きを言おうとした所で教室のドアが開いたため二人は会話を止めた。

 入ってきたのは身長やや低めで少し大きめの黒縁眼鏡を掛けた女性教師だった。

 

「えーと、私はこのクラスの副担任となっている山田真耶です。一年間よろしくお願いしますね」

 

 一夏は返事でもしようかと思ったが全身にクラスの女子全員からひしひしと感じる視線でしゃべる事もできなかった。

一夏としては迷惑に近いそれ結華はをどうにかしたいと思いつつも何もできない自分に少し落胆した。

 

「で、では自己紹介をしてもらいます」

 

 一夏は結華に小声で「俺らの関係は言うのか?」と尋ねた、返事は「言わなくていい」という物だった。そして、話しているうちに一夏の番となり、

 

「じゃあ、次織斑くんお願いします。」

「ああ、はい」

 

 一夏は席から立ち、「織斑一夏です。得意な事は家事全般で趣味は音楽鑑賞です。とにかくよろしく」と自己紹介した。

 一夏が自己紹介を終え席に座るとクラスの女子から「これからは神を信じて生きていくわ!」、「この世に産んでくれてありがとうお母さん!」、「この世界に神はいるのね!!」などの声が黄色い歓声と共に聞こえてきた。

 

「後で絶望するだけなのにね」

「お前が言うのかよ」

 

 一夏は苦笑した。なんと言ったって自分に言わせてくれなかったのだから。

 

「クラスの女子には見せ付けたいもの、それに見せ付けたって減るもんじゃないし」

「まるで、周りにライバルがいるみたいな言い方だな」

「みたいなじゃ無いわ。いるのよ、一夏を狙うたくさん奴が」

「うわー・・・・・・いじめられても知らないぞ・・・・・・」

「慣れっこだもの、それぐらい」

「まぁ、相談ぐらいしろよ?彼氏として面目が立たないし」

「はいはい分かったわよ。一人の幼馴染を守るために男子3人と喧嘩をするような奴だしね」

 

 一夏と結華の話が終わるといきなり教室のドアが開いた。そして、そこから入ってきたのは一夏と結華のよく知る人物だった。

 

「千冬姉・・・?」

「千冬さん・・・?」

 

 と、一夏と結華が言った瞬間スパパーン!!という気持ちのいい音が響き渡った。その音は教室のドアから入ってきた千冬が持っていた出席簿で二人の頭を叩いた音だった。

 

「「イッタぁ!!」」

「ここでは織斑先生だ馬鹿者共」

「「はい、すみませんでした織斑先生・・・・・・」」

 

 一夏と結華が謝ると千冬は教卓の前に立ち、

 

「あー・・・このクラスの担任となっている織斑千冬だ。私の仕事は自分の持っているクラスの生徒を一人前のIS操縦者にすることだ。私の言葉は分かっても分からなくても『はい』と返事しろ、分からない事があれば分かるまで教えてやる。いいな!?」

『はい!!千冬様!!』

 

 全員一致の言葉の後千冬は「ほれ、自己紹介の続きをしろ」と言い教卓の前から教卓の横へ移動した。次は結華だ。

 

「鉄装結華よ。好きな物は銃。ついでに言うなら一夏の彼女よ。よろしく」

 

 一夏、千冬、真耶を除いて全員が真っ白になった。一夏は左隣の席の女子に「おーい」と言ってみた・・・、

 『反応が無い、生気の抜けた屍のようだ』と、一夏は聞こえたような気がしたため「矛盾してるよ・・・」と言うと千冬が一夏を出席簿で叩いた。

 

「いでっ!!」

「何をしている?織斑」

「いや、ほんとに真っ白になるんだな~と思ったので・・・つい・・・」

 

 一夏は頭をぽりぽり掻きながらそう言った。

 

「まぁ、いい。鉄装あまりそういうことは公衆の面前で言うな」

「すいません」

 

 「さて・・・」と千冬は言って白くなった女子生徒一人一人の頭を出席簿で叩いて起こした(中には二人ほど白くなって無かった者がいたらしい)。

 

「これでSHRは終了だ。授業の準備をしておけよ?」

 

 千冬はそう言って真耶をつれて教室を出て行った。

 

――廊下

「篠ノ之の反応が楽しみだな・・・・・・くくっ♪」

 

 千冬が悪戯っ子のような笑顔をしていたので真耶が「それは教師の顔じゃないですよ?」と言って千冬が真耶にアイアンクローをかましたのはまた、別のお話である・・・・・・。




更新しました・・・・・・ううむ・・・・・・2000文字って結構きついな・・・・・・。
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