IS 一つの夏と結ばれた華   作:見知らぬ誰か

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早めですが投稿いたします。


第2話 モッピー登場!+α?

 一時間目が始まる前の休み時間、一夏が結華と話をしようとすると教室の一番窓側に座っている箒に声を掛けられた。

 

「一夏」

「おお箒、6年ぶりだな」

「そうだな、結華も」

「久しぶり、モッピー」

 

 モッピーとは箒のあだ名である。箒→掃除用具のモップ→モッピーとなった。

 

「いつになったら私を名前で読んでくれるのだ?」

「私の中のアンタの価値観が変わるまでよ。良くなれば名前で呼ぶし悪くなったら・・・・・・そうね、掃除用具なんてどう?」

 

 そんな結華の下げ方に一夏が「あんまりじゃねぇ?」とつっこんだが華麗にスルーされた。

 

「分かった、お前の価値観が変わるように努力しよう」

「一番簡単なのは素直になる事よ」

「アドバイスありがたく受け取っておく。それにしてもここは居心地が悪いな・・・・・・積もる話もあるのだが・・・・・・」

 

 教室の外の廊下には一、二、三年生問わず大量に群がっていた・・・・・・その状態はさながら動物園に来たパンダのような感じだ。

 

「それなら屋上はどうだ?なんかここ香水がきつくてさ・・・・・・外の空気が吸いたい」

「そうね・・・私も」

「では行くとしよう」

 

 一夏と結華は席から立ち、教室を出て屋上へ向かった。

 

――屋上

「はぁ・・・・・・空気が綺麗だな・・・・・・」

「周りが海だから潮風で浄化される感じね。人工物より自然物の方がいいわ」

「俺は山とか森の方が好きなんだけど海もいいなぁ」

「自然に作られたものこそ美術作品だと思うわ」

 

 一夏と結華が様々な感想を述べる。

 

「二人ともそろそろいいか?」

「ああ、問題ないぜ」

「こっちもよ」

 

 海のほうを見ていた二人は箒のほうを向きつつそう言った。

 

「そうか・・・・・・私の聞きたい事と言うのは・・・二人は本当に付き合っているのかと言う事だ」

 

 一夏と結華は互いの顔を見て、フフッと短く笑った。

 

「何を笑う必要があるのだ?」

「いや・・・・・・モッピーは一夏がたくさんの女子から囲まれるのが嫌だから私にそう言ってくれって頼んだとおもったのかなって」

「俺も同じくな」

「ではやはり二人は付き合っているのか?」

「ええ、そうよ。中学二年の頃からね」

「そうか、そうだったのか・・・・・・」

 

 箒は泣きそうになった。自分の意中の相手が他の者取られたのだから当たり前だろう、そこに結華が小声で話しかける。

 

「モッピー泣くんじゃないわよ?」

「しかし・・・」

「一夏の事好きなんでしょ?」

「ああ」

「それを簡単に諦めるの?」

「・・・・・・・・・」

「一夏が好きなら私から奪い取ってみなさいよ?」

 

 結華は箒に一夏に聞こえる程の声で言った。

 

「・・・・・・っ」

「前のアンタならそうしたでしょう?」

「しかしっ!」

「一夏にはもうモッピーは一夏の事が好きなんだって言ってあるわ」

「・・・っ!!」

 

 箒は自分から告白できなくてとても悔しかった。だからこそ次の言葉を告白のつもりで言う。

 

「分かった。私は一夏を貴様から奪う!!」

 

 結華はその言葉を聞きフフッと不敵に笑い、

 

「奪い取るならやってみなさい。何をしても構わないわ、一夏が許す限りね」

 

 と言った、無論挑発だ。そこで一時間目開始の予鈴が鳴ったため「教室戻るぞ?」と一夏が言った。

 

「ええ、分かってるわよ」

「ああ、そうだな」

 

 三人が教室に戻る途中、一夏は箒に話しかけた。

 

「言い忘れてたな、剣道の全国大会優勝おめでとう」

「知っていたのか?」

「新聞に載ってたしな」

「ああ、そうか」

 

 中体連、しかも全国大会なのだから新聞に載っていて当然だろう。それを覚えていない箒も箒だろう・・・・・・だからモッピーなのだ。

 

「結華から俺を奪うんだろ?」

「ああ・・・・・・」

「頑張れよ?」

「分かっている」

 

 

 

―――誰もいない屋上

 そこには二つの影があった。

 

「ふうん・・・・・・楽しくなりそうね・・・ふふっ」

「お嬢様、その笑い方は止めたほうがいいかと」

「だって面白そうじゃない?もう彼女がいるのにそれを奪おうなんて」

「そうですね、私もそう思います」

「そうでしょう?」

 

 水色の髪の女性は扇子を開いたそこには「恋情」という二文字があった。

 

「さ、授業に行きますよ。お嬢様」

「私はお嬢様じゃないわよ?あと、生徒会長権限でこの時間は休むわ」

「すいません『生徒会長』。それ、職権乱用ですよ」

「いいじゃない、別に」

 

 扇子を閉じてまた開くとそこには「自由」の二文字があった。

 

「虚は行けばいいじゃない」

「はぁ・・・・・・分かりましたよ・・・」

「よろしい」

「ちゃんと着て下さいよ?授業」

 

 虚と呼ばれる女子生徒は屋上からいなくなった。

 

「会う時を楽しみにしているわ・・・・・・一夏くん、結華ちゃん」

 

 開いている扇子の文字はいつの間にか「待機」の二文字に変わっていた。

 

 

 

 

――教室

 少し話をしているうちに教室に着いた。まもなく授業が始まるため、全員座ってはいたがまだ千冬と真耶は来ていなかった。

 そして一時間目開始の本鈴がなると同時に千冬と真耶が教室に入ってくる。一時間目の授業をするのは千冬のようだ。

 

「さて、早速授業を始めたいがまずはこの連絡をしなければな」

 

 学校が始まって早々の連絡・・・・・・あまりいい事ではないだろうとクラスの全員が思い、ゴクリと唾を飲む・・・・・・。

 

「あー・・・このクラスの織斑と鉄装に専用機が渡される事になった」

 

 クラスが驚き、ざわつく。それもそうだろう・・・専用機は基本『国家代表生』又は『代表候補生』に渡されるものであって、個人に渡される事は殆ど無いからだ。

 

「・・・織斑の方は男がISを動かせるかどうかのデータ取りのために、鉄装の方はIS適正がA+だったため専用機が渡される事になった。鉄装、織斑今日の放課後すぐにに第三アリーナに集合しろ。初期化《フォーマット》と最適化《フィッティング》そして専用化《パーソナライズ》を行う」

「「はい、分かりました」」

 

 いまだにクラスに衝撃が残っているのかまだざわついていた。千冬は手をパンパンと叩き教室を静かにさせる。

 

「では、授業を始める」

 

 こうして、授業が始まった。




なんとか2000文字を越えることができました。かなりきついです・・・・・・。
感想お待ちしております。誤字脱字、しっかり注意していただけるとありがたいです。


では、次回を楽しみにしていてください。
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