IS 一つの夏と結ばれた華   作:見知らぬ誰か

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今回は少し少なめです。


第4話 専用機受け渡し

――放課後  第3アリーナ

「よし、二人とも着替えてきたな」

 

 そこには2つのISと一夏、結華、千冬の3人がいた。

 

「ええ、着替えて来たわよ」

「まぁ、IS使うって言われたからな」

「あ、もう普段と同じでいいぞ」

「分かったわ。千冬さん」

「はいよ、千冬姉」

「じゃ、フォーマットとフィッティング、パーソナライズを始めるぞ。結華は水色の方、一夏は白い方だ」

 

 結華と一夏は言われた方のISの前に立つ。一夏は白いISに触れる。

 

「どうだ?行けそうか?」

「多分大丈夫だ」

「そうか・・・では乗り込め・・・・・・そうだISに背中を預けるように・・・後はシステムの方が勝手にやってくれる」

 

 結華と一夏はISを装着すると視界に様々な文字や説明が出てくる事に少し驚いた。そして自分のISの名前を呟いた。

 

「白式・・・第4世代型IS!?」

「鉄華・・・第3世代型IS」

「あの馬鹿め・・・やりおったな・・・」

「千冬姉・・・なんで俺のは・・・」

「私にも分からん・・・では、フィッティングとパーソナライズが終わるまで自由に動いてみろ」

 

 一夏は覚束ない足取りで、結華は普通に歩く。

 

「なんか変な感覚がする・・・」

「フィッティングとパーソナライズが終わるまでの辛抱だ」

「了解」

 

 結華は少し飛んでみる。はじめは感覚を探るように、途中からは意のままに飛んでいた。

 

「上手いな結華」

「ありがとう千冬さん」

 

 一夏も飛んでみる・・・はじめはやはり不安定だが慣れたのか五分ほど動いていると自由に飛べるようになっていた。

 

「一夏も飲み込みが早いな」

「ISを馬鹿にするつもりは無いけどゲーム感覚みたいな感じでやったら慣れた」

「まぁ、脳が対応するという点では同じだがな」

「そうなのか・・・」

「一夏、何か武装展開したら?」

「そうだな」

 

 一夏は武器のコンソールを出す。

 

「近接用ブレード、黒龍弐型、IS用近接ブレード、アサルトライフル・・・とにかくIS用近接ブレードを展開」

 

 一夏がそう念じると右手にブレードが展開された。

 

「一夏、少し結華と戦闘してみろ」

「分かった」

「結華もだぞ」

「分かってるわよ」

 

 結華は両手に大振りなナイフを展開し一夏に切りかかった。一夏はそれを危うく後方に下がり避け、そして一気に加速し結華に切り返す。それを結華は両手のナイフで受け止める。

 

「セイッ!」

「うわっ・・・アブねぇ!・・・セイやッ!!」

「フッ・・・」

 

 少し鍔迫り合いをした後お互いに距離を取り、結華はナイフをしまいアサルトライフルを展開して一夏に撃った。一夏はそれをブレードで全てを斬った。

 

「無駄があり過ぎじゃない?当たる奴だけ斬れば精神的にも楽じゃない?」

「やってみる」

 

 結華がまたアサルトライフルを撃つ。一夏は当たる奴だけを狙い、末端部や外れるものは無視して斬った。

 

「どう?こっちの方が楽じゃない?」

「ああ、こっちの方が楽だな」

 

 もう一度やろうとしたところで2人のISが光りはじめた。

 

「一次移行《ファーストシフト》だな・・・ようやくあの2つのISの本当の姿が見れるぞ・・・」

 

 光が収まるとそこには水色に青と黒のラインの入ったゴテゴテとしたISと白いISがあった。

 

「一夏、結華武装の確認をしてみてくれ」

 

 一夏と結華は武装の確認をする。

 

「雪片弐型、黒龍弐型・・・近接ブレード、アサルトライフル・・・後《オークトチュール》の『黒莱』と『黒翼』ってのがある・・・」

「たくさんの銃器に《オークトチュール》の『砲華』・・・」

「一回降りて来い」

「「了解」」

 

 地面に降りた二人は千冬の話を聞く。

 

「一夏、オークトチュールは使うのは構わんが『黒莱』と『黒翼』の同時使用は止めろ、暴走の危険があるらしい」

「暴走?」

「今の所は問題無いらしいが後々どんな事があるか分からん黒莱と黒翼だけを使うのであれば問題無い」

「それって白式を展開せずにって事か?」

「そうだ。分かったな?」

「ああ」

 

 千冬は結華の方を向いた。

 

「どうだ?そのISは」

「問題無いわ・・・オークトチュールの武装も面白かったし」

「何が積まってあったんだ?」

「レールガン2つ、非固定ユニット埋め込み式荷電粒子砲」

「砲撃特化型かぴったりだな」

「ええ」

 

 そして千冬は2人を見て、

 

「では解散。後、一夏」

「ん?」

「すまないが今日から寮に入ってもらう」

「一週間は自宅からじゃ?」

「いや、犯罪に巻き込まれたり誘拐などされたら大変だと政府から言われてな・・・急遽こうなった」

「じゃ、一回荷物取りには・・・」

「大丈夫だ。お前の使うものは荷造りして部屋に送ってやった。調理器具含めてな。材料もな」

「冷蔵庫に入ってるんだろ?」

「ああ。番号は1026だ。結華と同じな」

「助かります。それ以外だと確実に女子が追い出されるからな・・・」

「まぁ、それだけだ・・・ほれ、鍵だ。また明日な結華、一夏」

「じゃあな」

「また明日」

 

 千冬はアリーナから出て行った。

 

「さて、俺たちも帰るか」

「そうね、お腹空いたわ」

「じゃ、着替えて部屋に集合で」

「分かったわ」

 

 そして2人も更衣室に移動し着替え、部屋に向かった。




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