少年は失った。命を。名を、顔を、そして時を。
永遠に見放され、ネヴァー・ランドの住人となる。
時計の針は止まった。それでも目まぐるしく動く世界。
激しい渦の中でひとり異質なものとなって、初めて見えたものもある。
見えなくなったものも、ある。
この道を選んだのは自分だ。後悔はない。これが罰なのだから。贖罪なのだから。
だけど。
埋められない寂しさがある。未だ、やはり、死にも焦がれる。
何よりも、会いたい。声が聞きたい。
愛しい人の笑顔がよぎる。
名前を呼んでほしい。出来ることならあと一度だけ。
救えなかった君に。
巻き込んでしまった君に。
自分のすべてを預けた、君に。
「ゼロ、時間です」
「――ああ」
君に「明日」を任された。お互いに、それだけの責任と罪があった。
だから、自分は仮面の英雄となったのだ。
●
隣の温もりに異変を感じて目が覚めた。魘されている。嫌だ、熱いといううわごとですぐに察した。
「おい」
少々強引に揺さぶる。悪夢から解放してやることの方が大事だ。しかし一度眠ると起きると決めた時間まで目覚めない彼女は頑固で、うんうん唸りながらいっこうに目を覚まさない。仕方がない。
すうっ、と深呼吸。
苦痛に歪む幼い顔を上から見下ろす。そっと両頬に手をやりそして
「いひゃいいひゃいいひゃい!」
ぐいぐいぐい。手加減なく引っ張って揺さぶった。ないだろう。レディに対する礼ではない。
しかし。
「……オルフェウス?」
亜麻色の睫毛を震わせて、ゆっくりと瞼が開いて行く。
「……おはよう、エウリア」
彼女はこうでもしないと起きない。
恋人の真っ赤になった頬をさすってやりながら、オルフェウスははーっとため息を吐いた。
「また魘されてた?ごめん」
「そろそろ近いし仕方がないことだ。それよりも普通にゆすった時にちゃんと起きてくれ」
「ゴメンナサイ」
二人いっしょの部屋になれたことがこの任務での幸いだった。
いつものように二人で食堂に向かう。優れた口話(読唇術)の技術があれど完全な理解は難しい彼女と、手話交じりで軽口を叩く。
「今日のスケジュールは?」
「いつも通りゲフィオンディスターバー。今日はラクシャータ先生が紅蓮から離れてこっちに来てくれるから楽しみ。あと、義足の調整もそろそろお願いしようかなって。オルフェウスは?」
「午前は訓練。午後からはフリー」
「わかったわ。ゆっくりできるうちにしておいてね、そろそろピースマークの仕事が来る頃でしょう」
「察しが良いな。週末にミスエックスがご到着だ。エリア11をしばらく離れることになりそうかな」
「まあ!しばらくいられるのかしら!久しぶりにお茶がしたいわ」
「お前に時間がないと思うぞ。まあ、いつまでいるのかは聞いとく」
「わ~っありがとう!」
はしゃぐエウリア。今朝の夢が尾を引いていないはずがないのに、まったくそんな素振りは見せない。自分くらいには、もっと弱った姿を見せて欲しいと思うのに。
エリア11、日本解放戦線とのピースマークの協定。その証としてやってきてもうすぐ一月。
しばらくこちらで活動しつつ、いつもの任務もこなすつもりだ。傭兵業は忙しい。エウリアがラクシャータ・チャウラ―のチームとしてここにいるのだから、勝手が悪くてもここを拠点としないわけにはいかなかった。
「オズだ、久しぶり。あっその子がエウリア?」
朝からカツ丼。パンチのあるメニュ―の乗ったトレイを持っているのは紅月カレン。KMFの若手エースとして、めきめき力を伸ばしている少女だ。
「そうだ」
エウリアは自分の名前が出たことに気付き、にっこりカレンに笑いかける。
「紅月カレンさんですね?オルフェウスから聞いてます、エウリアです。耳が聞こえないので会話に難があると思いますが、この通り話すのはできますから、ぜひお声をかけてくださいね」
「わっ、ちょっと待って!……はいオッケー。こちらこそ、よろしく」
カレンはカツ丼をテーブルに置くと手を差し出し握手する。彼女のこういうところが好きだ。実年齢より幼く見えるエウリアは、カレンと並ぶと姉と妹のようですらある。
「カレンさんは紅蓮の予備パイロットなんですよね。輻射波動、私もほんの少しだけお手伝いしたんです。可愛がってくださいね」
「オズから聞いてる。すごいわ、その歳でナイトメアの研究チームにいるなんて」
初対面のカレンの言葉は読み取れない。「オズ」「ナイトメア」あたりは見慣れた動きだが、それだけだ。オルフェウスが通訳し、エウリアは頷く。
「これしかやることがなかったものですから。カレンさんこそすごいです」
「カレンでいいわ、エウリア」
どうしたって男ばかりの組織では同じ年頃の女というだけで嬉しいのだろう、どちらもいつもより楽しそうに見える。この空間だけやたらとほのぼのしていて、会話内容さえ無視すればブリタニアの租界かと思うほどだ。
「こんな時間からいるってことは昨日からいるんだな。家にいなくていいのか?」
オルフェウスはカレンの元気に跳ね上がった髪を見つめて言った。彼女がブリタニア側では「おしとやかで病弱なお嬢さま」だということは既に知っている。
「まあ、たまにはね」
「たまにじゃないだろ」
軽口を叩き合う。カレンは私にとってはこっちが本業だと口を尖らせると、同じグループの女に呼ばれて駆けて行った。隣の恋人はそれをじっと見送っている。あまりに熱心な視線なので何かと思えば、
「カレンさんのカツ丼おいしそう。あたしもあれにしようかなぁ。でも最近だし巻き卵がブームなのよ。どっちがいいと思う?すごいのよ、口に入れたら出汁がじゅわあって」
「……俺はパンを食べる」
オルフェウスよりも2週間ほど先にエリア11入りした恋人は、既に日本食びいきになり始めていた。こんなに長く離れていたのは久しぶりだった。
二人でピースマークの一員となって、もうすぐ三年目になる。
○
「私はルルーシュと同じ部屋でいい」
というセリフにやはり恋人なのかと思えば、なぜか共に眠ることは否定しないL.L.から訂正が入り、しかしやはりこの状況は、じゃあお前たちの関係はなんなんだと問いたくなる。
「……」
今日L.L.は久々の休日だった。しかし急ぎの用が出来たために部屋に乗り込むと、仲良く眠っている二人の姿。シングルベッドで窮屈そうに、体を向け合って丸くなり猫のようだ。お互いの顔の距離は30センチもない。
「……おや、皇子様じきじきに起こしにきてくれたのか」
先に起きたのはC.C.だった。ふわぁあと大きな欠伸をして伸びをする。着ているものはL.L.のシャツで、その下にアンダーウェアなどはない。当然透けている。さすがに、固まった。
ルルーシュの様子を見て、C.C.はにまにま笑う。
「反応が違って面白いなあ。なんだ、お前はまともに女の身体に興味があるのか?それこそ17歳男子の反応というものだ。見たいか?傾国のピチピチボディだぞ」
……なんなんだこの女は。
何をどう好んでL.L.が、というか自分自身が彼女と一緒に同衾までする仲になったのかわからない。本当に恋人じゃないのか?ならなぜ……もしかして身体だけは関係があるとかそういう……?
黙りこくったルルーシュに、C.C.は目を細める。
「ないよ。妄想やめろ、童貞皇子」
「どッ……」
無礼な。
怒りを通り越して引いていると、彼女は起き上がってベッドに腰かける。下半身も下着しか身に着けておらず、またそれを隠す様子もない。大人しくしていれば綺麗な女なのに、言動がありえない。卒倒しそうだ。
ルルーシュはいくら日陰者と罵られようと、腐っても皇子なわけで。触れ合う女はみな上流階級。つまり、こんなにはしたない女を見たのは初めてだった。いや、庶民と触れ合った時だってこんな奴はいなかった。
どういうつもりでそんな真似ができるんだ。ひくひくと口の端が痙攣するのがわかる。
「ルルーシュなら寝ているぞ。多分今日は起きない」
「……どうかしたのか?」
ルルーシュは呆れと怒りを取り下げて顔を曇らせた。
L.L.は自分と同じくきっちりしていて、いつも定刻には制服を着こんで完璧だ。仕事がない時は部屋に戻って二度寝しているのかもしれなかったが、それでも顔は出すのだ。
「ずっと私を探して神経を張っていたみたいだからな。疲れてるんだ。おそらく引きこもって奥の奥で寝てるから、殴ろうがゆすろうがまず無駄だ。回路に侵入できない今の私では起こせない。そんなに緊急なのか?」
「……いや、それならいい。今日やってほしかった事だから」
「そうか」
C.C.はひとつ頷くと、さて、とルルーシュを見た。
「ピ○ハットを頼みたい」
「は?」
「だからピザだピザ」
「……シェフに作らせればいいだろう。デリバリーだよな?そんなもの政庁に呼ぶわけないだろうが」
「問題ない、私はやっていた。可能か不可能なら可能なことはもう知っている。ピザ○ットだ、例外は認めない」
「総督として許可できない。ありえない。どういうつもりだ。そんなにそこのピザがうまいのか?」
「うまい。しかしそれ以上に切実な問題がある」
C.C.はベッドを降りるとずかすか部屋の隅まで行き、広げたままのトランク(散らかっている)から何やら紙を取り出して、それが勲章であるかのように突きつけた。
「……は?」
〈ポイントを貯めてチーズくんをもらおう! キャンペーン期間:2017年10月15日~2018年3月29日〉
でかでかとした文字の下に、シールを張るスペースのようなものが設けられている。既に三枚貼ってあった。
「……なんだこれは」
「見てわからないのか?このキャンペーン期間を過ぎるとチーズくんは手に入らないんだよ。わかるか?もう、手に、入らないんだ。だから私はこのピザ○ットを頼み、早急にチーズくんをゲットしなければならない」
「……このぬいぐるみが欲しいのか」
「そうだ」
「却下だ。そんなに頼みたいなら引っ越してくれ。そもそもお前は役職なしのままならここにいてはいけないんだ。ジュリアス・キングスレイはただでさえ色々噂されてるんだから、これ以上余計な種を増やさないでもらおうか。女を囲ってるなんて示しがつかない」
「じゃあ皇子様の女ってことにしたらどうかな」
「ふざけるな。俺はL.L.じゃない――あんまり侮辱するようなら問答無用で追い出すぞ」
「……はぁ」
わかったよ。C.C.は「がっかりした」「期待外れ」みたいな顔でこちらを見てきて腹が立つことこの上ない。どうしてそんなに上から目線なのか。C.C.はピザの紙を机に置き、ひとまず折れる気になったようだ。
「仕方ない、お前の部下として働いてやる。その代わりいい役を見つけてくれよ、あんまり側近を増やしても問題だからな――もちろん激務は論外だ。ピザも、いいだろう。店で食べてきてやるさ」
「………………」
頭が痛い。立場や権力を振りかざす気はないが、ここまで偉ぶられるとどうにもさすがに不愉快だった。
「そうか、ルルーシュは契約がないとこのくらい辛辣だったんだな……そうだった……契約でピザが食べ放題、そういうことだったのか……」
なにやらシリアスな顔で大真面目に納得している――ように見せかけて、こちらをからかっているのがよくわかり不愉快。契約?この女は、自分とL.L.のように何らかの約で結ばれているのだろうか?
「不老不死というのは傲岸不遜になるものなのか」
「その通りだとも。私はC.C.だからな」
C.C.は「ピザハ〇トの実店舗に行く」と決まったとたんに出かける準備を始めた。トランクから昨日とは違う服を取り出している。おいまさかこのまま着替える気じゃないだろうな。
「こんな麗しの美少女でもお前の何十倍も生きてるんだ、私はルルーシュの比ではないぞ。年長者は敬え――用がないならそろそろ出て行ってくれるか?着替える」
「そのくらいの慎みはあるんだな。安心したよ」
嫌味ったらしく言ってやると、鼻で笑って返された。
「あいつが言うから守ってやってるだけだ。いまさら恥じらいも慎みもありはしない」
あんなに玩具にしていたくせに、そういう言いつけは守るのか。この二人の関係、距離感、全てがよくわからない――じゃない。
ルルーシュはこの女自身にも用があるのだ。
「おい。あのロロとかいうのはどうするつもりで連れてきたんだ」
「ああ」
C.C.は飄々とした態度を止め、いきなりどきりとするほど真面目な顔でこちらを振り返った。
「昨晩ルルーシュと話したんだが、おそらくお前にとって最も厄介なものを連れてきてしまった」
「……詳しく話せ」
「あれは諜報機関の一員で、ブリタニア皇帝が秘密裏に抱えている私設部隊のものだ。歴代皇帝とわずかな直属以外は存在すら知らない、プルートーン以上のトップシークレット。そんなものを勝手に連れてきたとなればまずいどころの騒ぎではない。しかしこちらももはやあれを手放すと危険だから、ここに匿うしかない」
「諜報って……皇帝の……」
「そう。あいつは暗殺のプロだ。お前の優秀な護衛の篠崎咲世子でも絶対にかなわない。殺した数は既に三桁を超えているはずだ」
「…………なぜそんなものを」
冷や汗が流れる。爆弾もいいところだ。嵐のごとくやってきた女は、本当にとんでもないものを連れてきてくれたらしい。
「今のところ敵意はない。わかっているだろう?」
ルルーシュは答えなかった。そんなものあろうとなかろうと、とんでもないものであることに変わりはないのだ。
昨日の晩。
「ロロ……」
呆然とした顔で呟いたL.L.に、少年は目を細めた。
「あなたがルルーシュですか。僕をこんなところに連れてきてどうするつもりです?厄介にしかならないはずだ」
「……それを決めるのはお前じゃない。少なくとも、俺は厄介だとは思わないよ、ロロ」
静かな声だった。それきり何も言わない。いや、何を言うべきか迷っているようだった。悲しみのような、歓喜のような、怒りのような。
ロロというらしい少年に言葉をかけられない代わりに、C.C.を小さく睨む。
「なぜ連れてきた」
「わかっているだろう。見捨ててよかったのか?」
「……いや。そうじゃない、だけど……」
煮え切らないL.L.。この間のマリーベルといい、L.L.が「ルルーシュ」であった世界で、よほど大事な人間だったのかもしれない。
ルルーシュは仮説を立てていた。彼の世界で死んだ相手なのではないか、と。
(正しかったみたいだな……)
この反応。おそらく正解だろう。まるで幽霊を見るかのような驚愕ぶりだった。
長い沈黙。重いそれを破ったのはナナリーだ。
「お兄様、C.C.さんたちを勝手に入れてしまってすみません。でも嘘をついていらっしゃるようには見えなくて。それにこれ以上二人を外に置いておくと、騒ぎが大きくなりそうだったので仕方なく……」
「騒ぎ?」
「今朝、そこのバスターミナルで爆弾騒ぎがあったんです。C.C.さんとロロが唯一その場にいたせいで疑われてしまって警察に引っ張られそうだったんですけど、二人ともIDもパスポートもなくって、捕まったらとにかく厄介だったんですって。そこでC.C.さんがお兄様の名前をお出しになって、私に連絡が来てしまって」
「……なるほど」
それは外に置いておく方が厄介だった。
ルルーシュがL.L.の連れを探すと約束した以上、これは義務ですらある。
そして彼女がある程度の警戒を解いているのは、彼女自身の観察眼と、おそらくは手を握っての会話。
ルルーシュの考えを察したのか、ちょっとした尋問みたいになっちゃったんですけど、と照れ笑う。そうだろう。敵意はありますか?誰かに言われて来たのですか?といちいち確認したに違いない。
「お兄様にジュリアスさんの探し人のお名前は聞いていたので驚きませんでした。むしろ、ヴィレッタとジェレミアを宥めるのが大変でしたわ」
容易に想像がつく。なるほど経緯はだいたいわかった。ルルーシュは気になっていたことを尋ねた。
「で、その格好は?」
「私とロロ、似てるでしょう」
「似てなくも……ないけど」
「あんなに多い兄弟の誰より似てるんですもの、一瞬お父様の隠し子かと。双子みたいだなあと思ったら面白くなっちゃって、ここ数日忙しかったからストレスもたまってて、つい」
つい、じゃない。
つまりは着せ替え人形ごっこをやってしまった、すごく楽しかった……。ということだ。
ルルーシュはロロとC.C.を交互に見る。確認したいことも質問したいことも多すぎて、ナナリーが彼らの不老不死を知らない設定で通していることがさらに面倒に拍車をかける。時差ボケもきついというのにこの状態。
さすがのルルーシュも、こう絞りだすのが精一杯だった。
「とにかく今日は遅いから、詳しいことは明日で良いか?」
――明日にしてよかった。こんな大変なこと、あんなに疲れたときに聞きたくなかった。
「C.C.。お前を探すことはL.L.との契約内容のうちだった。だがそんなお荷物のことまで責任はとれない。俺としては、事が広まらないうちに葬っておきたい話だ」
つまりはロロを処理するということ。皇帝に気づかれないうちに。
ルルーシュたちの計画において、彼はあまりに危険すぎる。皇族ですら知ることの許されない秘密部隊の一員。どう考えてもまずい。
「そうだな。そう言うだろうと思っていたよ」
C.C.は服を手にして立ち上がる。ルルーシュに見えない死角に移動し、どうやらそこで着替え始めたようだった。衣擦れの音の向こうから、彼女は続けた。
「お前もルルーシュだ。おそらく察しがついているだろう?ロロがルルーシュの世界でどんな人間だったか」
「――死んだんだろう。何かしら悔いている。引け目がある」
「そうだ。もちろんロロはあいつの知るロロじゃない。赤の他人だ。あのロロに何をしたって贖罪になどなりはしない。お前とルルーシュが別人であるようにな」
手早く着替えを終え戻ってくる。淡い紫を主とした中華風のワンピースは清楚さを滲ませ、先ほどまでのはしたなさはない。ようやくまともな格好だ。
「ロロと出会ったのは偶然だ。だけどきっとあいつがロロを見つけていたら、あの場所から救い出そうとするだろう。それがわかっていて無視はできない。私はルルーシュを愛している」
彼女はきっぱりと言った。
「――それがどうした?」ルルーシュは苛立ちを抑えて言った。どんな理由を並べ立てようとも、こちらの事態は何一つ好転しない。
「聞かないんだな。私とルルーシュの関係を」
「興味もないし理解も出来ない」
「ふ、子供にはまだ早いさ」
C.C.は笑う。そしてその笑みをゆっくりと崩し、温度の消え失せた真剣な顔をした。
「これは私のワガママだ。傍観者であるべき存在の持ち込んでいい厄介ごとではない。――済まなかった」
「……つまり、このまま匿えと?何のリターンもなしに」
「そうだ。……頼む」
ルルーシュはハッと嗤った。何を言い出すかと思えば。
「自分勝手だな。さすがは魔女と言ったところか?無理だ。リスクが大きすぎる」
「しかし任務を放棄して行方をくらました以上もうロロは」
「お前の責任だ」
「…………わかった」
C.C.は頷いた。
「ルルーシュと話をする。三日くれ。良い案が出なければ私の責任だ。ルルーシュに恨まれてでも、私がロロを始末する」
「……いいだろう。三日だ」
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マジで撃破する5秒前にわざわざそんなことする精神の苛烈さ最高 可愛い 実際は操縦してるのであくまでイメージですけど
長くなった
第5章は休憩と変化と答え合わせの章です。
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