歯車戦記   作:アインズ・ウール・ゴウン魔導王

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※以前やらかした脱字による盛大なネタと化したヴォルギン大佐の発言(その節は大変申し訳ございませんでした)




「世界中に分散して隠された、"1ドル"!!」


× 1ドル
 1千億ドル



何だこれ…w


第21話

「スネークさん、どうしましょうか?」

 

「まずいな…」

 

 

2人は今グロズィニグラードの排水溝に潜んでいた。順に辿ると、まず牢獄からの脱出そのものには成功した。位置もヴィーシャが地図を記憶していたため、牢獄を出てからすぐ兵器厰南東の位置にいると分かった(とヴィーシャは弁論したが、単純にスネーク達がいた牢獄がグロズィニグラードのどこにあるのかをヴィーシャが思い出せば良かっただけであったので、ヴィーシャは単純に牢獄の位置をど忘れしていただけである)。

 

しかし運悪く交代の歩哨がスネーク達の脱出直後に牢獄に入ってしまい、恐らくは麻酔ガスを吸って倒れていたジョニーを発見したのだろう。

直ぐ様グロズィニグラード中に警報が鳴り響き出したのだ。

 

脱出に成功したものの身動きが取れなくなった中、ヴィーシャの進めもあって排水溝へと身を隠したのだった。

 

 

「とりあえず向こうに見える扉さえ抜けられれば、EVAさんが用意した用水路への梯子がある貯水槽区画に行けるんですが…」

 

「こうも警戒が厳重ではな…おまけに軍用犬まで駆り出しているな」

 

 

出口が近いようで遠い。しかも時間を掛ければ掛けるほどスネークとヴィーシャが不利になる。

なお今スネーク達がいる排水溝はグロズィニグラード兵器厰区画の端っこであり、目的の扉はその真反対の端っこである。

 

これもヴィーシャが原因…の1つではあるが、根本的には仕方ない原因があった。まず脱走が見つかった時にスネーク達が取れる手段は2つあった。

 

1つは歩哨がいるが兵器厰区画の中央付近に出る扉。。歩哨は5人と多いが、発見される危険性を除けばもっとも早く監獄区域を抜けていける道だ。しかもその扉の先は兵器厰区域の中央付近に出ることが可能だった。

 

そして2つめはスネーク達が取った排水溝を進む方法。これはヴィーシャが排水溝は貯水槽区画にも繋がっていると言い、一番発見されにくいだろうからと進めたのだ。確かに貯水槽区画には通じていた───というよりは通じているのだろう。というのも、肝心の貯水槽区画への排水溝にはゴミ取り用の真新しい網目状の鉄格子が付いていたのだ。

 

どうして?と困惑するヴィーシャ曰く、ここは脱出のために事前に取り外せるよう壊していたらしい。

だが真新しい鉄格子があるのを考えると、恐らくは警備兵の誰かが鉄格子が壊れているのに気付いて、修理してしまったのだろう。

 

当然ながら鉄格子は真新しいボルトや金具でガッチリと留められており、2人の手持ちの武器や道具では取り外せない。しかも狭い排水溝の中だ。力ずくで外そうにも踏ん張るスペースが確保出来なかった。

 

結局近場まで追っ手が迫っていたため、やむ無く2人は排水溝を進み続け、ついには出口からほど遠い端っこに出てしまったという訳である。

 

 

「すいませんスネークさん、まさか修理されているなんて…」

「想定外というのは任務では仕方ないことだ。済んだことを突き詰めるより、まずは目的を果たすことを考えなければ」

 

 

スネークはヴィーシャを責めることはしなかった。むしろ落ち込むヴィーシャを慰めていた。

 

 

「ここから見えるのは食料貯蔵庫だけだ…弾薬庫か武器庫なら助かったんだがな…」

 

 

スネークは運の悪さをボヤきいていたが、それを聞いていたヴィーシャは、ふと何かを思い付いたらしく、スネークに訪ねてきた。

 

 

「スネークさん、マッチかライターって持ってますか?」

 

「ライターならあの監守のジョニーが持っていたのを失敬してきたが?」

 

「それ貸して下さい。あとは、AKの弾薬を数発下さい」

 

「?構わないが…ならまずはここから出るか…」

 

 

スネーク達は未だ人1人が通れるくらいの排水溝の中に並んだ形で会話をしていたのだ。この狭い空間ではライターを取り出したりAKから弾倉を抜いて弾薬を取り出したりするのは一苦労である。

 

スネークは排水溝から身を出すと、近場の建物に身を隠した。続いてヴィーシャも出てくると、スネークはAKの弾倉を抜いて、3発の弾薬を外す。

そして腰のポケットからオイルライターを取り出すと、弾薬と共にヴィーシャに渡した。

 

 

「ここで待っていて下さい。すぐに戻りますから」

 

 

ヴィーシャは弾薬とライターを受けとるなり、歩哨とサーチライトに見つからないように背を低くしながら、素早い動きで走り出した。スネークは最初に出会った時にヴィーシャの戦闘能力の高さは知っていたが、身体能力が総じて高いことには驚いた。

 

排水溝から食料貯蔵庫まではゆうに20m近くある。だが彼女はその距離を姿勢を低くしているにも関わらず、数秒と掛からずに走りきったのだ。

 

スネークの見てる先でヴィーシャは見事発見されずに食料庫に辿り着くと、辺りを警戒しつつ、慎重に食料庫の中へと入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、まずは…」

 

 

ヴィーシャは食料庫内でお目当ての小麦粉を見つけ出すと、まずは監守から奪った銃剣を使い、AKの薬莢を分解し始めた。

 

火花が散らないよう慎重にAKの薬莢に填まる弾頭を抜くと、指先で入口付近を叩きながらサラサラと中の火薬を燃えやすい段ボールや油瓶の側などに振りかけていく。

 

薬莢を3発とも分解して可燃物に振りかけ終えると、今度は先ほどスネークから借り受けたオイルライターを取り出す。これもまた銃剣を使いオイルの給油口を壊して、オイルをタラタラと溢しながら最初に準備した火薬が振り撒かれた場所から入口へと延びるように振り撒く。

 

そして後は仕上げだ。幾つかの油瓶をかち割り可燃物に振りかけると、最後に小麦粉の袋を片っ端から叩きつけ、破り捨て、ばら蒔いた。

すでに食料庫内は可燃物の山どころではなくなっていた。食用油があちこちに塗りたくられ、可燃物の付近には雷管が付いたままの空薬莢や振り撒かれた火薬があり、周りにはほぼ視界が取れないほどに密度のある粉塵舞う小麦粉の嵐。

 

ヴィーシャは顔を小麦粉にまみれさせながら、これから起こる惨状を想像して、つい誰もいないのに心の中で謝罪していた。

 

出口に向かい、残りのオイルをライターから振り撒きつつ外へと出ていく。そして丁度出口の扉から出た辺りでオイルが尽きたので、ライターを投げ捨てた。

 

ヴィーシャは顔や身体から小麦粉を払うと、銃剣を取り出して、地面へと刃先を着ける。

ゆっくりと深呼吸をしてから、一気に銃剣を地面に擦らせながらオイルが途切れた場所を火花を散らせながら銃剣を振り切った。

 

 

 

 

 

 

ボゥッ!!

 

 

 

 

 

 

小気味良い着火音が響いて、ライターから振り撒かれたオイルに火が着いた。

火は一直線に延びるオイルを素早く伝いながら食料庫の中の、あの可燃物の嵐の中へと突き進む。

 

ヴィーシャは即座にスネークのいるほうへと駆け出した。先ほどとは違い歩哨やサーチライトに見つからないようにする暇はないので、見つかること前提で駆け抜けた。

 

そしてサーチライトがヴィーシャの姿を捉え、歩哨の兵士達が脱走者発見を叫んだ瞬間だった。

 

食料庫目掛けて突き進んでいたオイルを伝う火は撒かれた食用油や振り撒かれた薬莢の火薬に引火、更には食料庫中を未だに埋め尽くす高い密度の小麦粉。

 

それらが次々に己の役目を果たした。

 

食料から火が出たのだ。凄まじい勢いでである。もちろんヴィーシャに気を取られていた兵士達は一瞬だが呆気に取られ───

 

次いで起こった、あのばら蒔かれた高密度の小麦粉が引き起こした、盛大な粉塵爆発に腰を抜かしてしまった。突然の爆発に咄嗟に地面に伏せてしまうものや尻餅をついてしまうもの。もはや銃を投げ捨てて逃げ出してしまう者など様々だった。

 

だがまだ彼らの受難は終わらなかった。先ほど彼らが爆発前に発見した脱走者の少女、そして片目を失った男が銃を発砲しながら駆け抜けていったのだ。

 

少女は命中率の低い拳銃を、男は片目を失っているとは思えない正確性で次々と駆け抜けていきながら兵士達を射殺していく。

 

僅か数分で、グロズィニグラードの兵器厰区画は蜂の巣をつついたどころか、まるで先の大戦で唐突な電撃戦を受けたかのようなモラルブレイク(士気崩壊)としか言い様の無い事象に見舞われていた。

 

そして当のスネークとヴィーシャはというと、食料庫を爆発で吹き飛ばしてから、自分達が目指す貯水槽区画を塞ぐ形になる兵士達を次々と射殺しながら、全く抵抗を受けることなく兵器厰区画を抜けていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やりましたね、スネークさん」

 

「ああ、まさかここまで上手く行くとはな」

 

 

スネークとヴィーシャは、グロズィニグラード兵器厰区画を抜けた先の貯水槽区画、その貯水槽から繋がる真下の用水路への脱出に成功した。

 

まだ完全に脱出出来た訳ではないが、とりあえずの窮地を脱せたことを互いに喜ぶ。

だがここまでくれば後一息、EVAの用意した北の通用口を使い逃げ出すだけだ。そうすれば今一度装備を整えて任務に戻れる。

 

そこでスネークの無線機に連絡が来た。出ると、そのEVAからのものであった。

 

 

<<スネーク、貴方、もう彼女と用水路に?>>

 

「ああ、ここまでくればこっちの物だ」

 

<<スネーク…悪い知らせがあるの。貴方達の脱走が大佐にバレたわ>>

 

 

EVAからの無線連絡は、スネーク達の脱走が知られたという事だった。そもそも脱走直後に警報が鳴り響いた時点で気付かれた筈だが、どうやらヴォルギンは何かに夢中だったのか、気付かなかったらしい。だがそれも食料庫を盛大に吹っ飛ばしたことで漸く気付いたのだろう。

 

 

「そうか、あれだけ派手にやればな…だが後は北の通用口を使えばここから脱出が…」

 

<<出来ないの>>

 

「出来ないだって?」

 

 

スネークは脱走がバレようがバレるまいが、ここまで来てしまえば逃げ切ったも同然だと考えていた。

しかしEVAがそれを否定した。

 

 

<<大佐に脱走がバレたことでグロズィニグラード全体が厳戒態勢に入ったの。だから用水路もその対象に入って、北の通用口も封鎖されたの>>

 

「他に道は無いのか?どうすれば出られる?」

 

<<とにかくまずは北を目指して。そこにも既に捜索隊が送られたわ。急いで逃げて>>

 

 

そこでEVAからの無線連絡は途切れた。スネークがヴィーシャへと向き直ると、彼女は会話の端々から状況を掴んでいたのか、「さっさと他の道を探しましょう」と進みだした。

 

だがスネークとヴィーシャは用水路の階段を下りてから、ようやく気付いた。用水路は随分と広いのだ。あちらこちらに道が連なっており、場所によっては道が途切れてもいる。

こんな迷路状態のとこで限られた時間で捜索隊が来る前に北を目指さなければならないのだ。

 

 

「そもそも、北はどっちなんだ」

 

「確か北の通用口付近は用水路の水を川に放出していた筈なので、流れに沿えば…」

 

 

スネークの呟きは脱出の根本的な問題である。通用口以前に北が分からないのでは話にならない。

そしてヴィーシャの返答は現状取れる手段としては最善策と思われるが、これも問題があった。

 

現在スネーク達がいる貯水槽の真下───そこの用水路はほとんど流れが無いのだ。電灯があるにはあるものの、人が通る通路部分しか照らしておらず、用水路は不気味なまでに薄暗いまま。しかも度々の水漏れでうっすらと流れが見えたかと思ったら落ちた大粒の水滴で大きな波紋が生まれてしまい、更には時折カエルやネズミ等の小動物までもが飛び込む。

 

時間さえあるならば多少体力を消耗してでもしらみ潰しに探すのだが、今は用水路に捜索隊が送り込まれている。

闇雲にあっちこっちをさ迷って『最終的に体力消耗故に追い付かれました』じゃ笑い話にすらならない。

 

 

「だが、このままでは埒が開かない。とにかくまずは少し流れが見える場所を探して…」

「スネークさん、ちょっと待って下さい…あれは、何でしょうか?」

 

 

捜索隊がつく前に動き出そうとしたスネークに対して、ヴィーシャが制止を掛けた。

 

ヴィーシャがスネークを止めて、指を指した先───壊れているのか他と比べて小さな明かりが今にも消えそうなほどしか灯っていない電灯の下にいる1mに満たない"何か"。

 

それはゆっくりと明かりのほうへと歩いてきた。だがそれは、不審者や化け物などではなく普通の犬だった。

 

というよりはGRUの兵士達も連れていた軍用犬だった。巡回中か檻からか、どちらかは分からないが恐らくは脱走した個体がグロズィニグラードの地下に住み着いたのであろう。

 

犬はスネーク達の前まで来ると、突然その場に座り込み、スネーク達をじっと見つめてくる。一体何がしたいのかとスネークは戸惑うが、ヴィーシャの反応は違った。

 

ヴィーシャが見たのは犬の首もとだった。擦りきれた赤い首輪から垂れる細いチェーンに付けられた薄い2枚の金属の板───アメリカ軍で使われている兵士の認識標に気付いたのだ。

 

ヴィーシャが犬に近寄り、認識標を首輪から取り外す。その間、犬はヴィーシャの前から動こうとはしなかった。

 

ヴィーシャは犬の首輪から認識標を取り外し終わると、それを電灯の明かりにかざして刻まれた文字を照らしながら見る。そして見終わると、スネークへと向いた。

 

 

「スネークさん、脱出方角を知る術が出来ました」

 

「なに?」

 

「大丈夫です。この子(犬)が案内してくれます」

 

 

ヴィーシャは、犬の首輪に付いていた認識標を見てから、突然説明も無しに犬が案内してくれるとスネークに話す。もちろんスネークは突然な上に、犬が案内するという話を信じ切れないでいる。

 

 

「だから、大丈夫ですよ。私がよく知る"ある人"が現時点で、最も信頼出来る案内係を送りつけて下さったのですからね」

 

 

ヴィーシャの自信ある顔もだが、それ以上に今は時間が無いとスネークは割り切ることにした。

EVAは無線で「捜索隊が送られた」と言っていた。既に送られたのならば、今直ぐにでもこの場所に捜索隊が到着してもおかしくはないのだ。

 

 

「…分かった、時間が無いからな。早速その犬に案内をして貰おう」

 

「はい、じゃあ案内をお願い」

 

 

ヴィーシャの言葉を受けた犬は座り込みの姿勢から立ち上がると、一度スネーク達に吠えてから小走りで用水路を進み出した。

そしてスネークとヴィーシャは、薄暗い用水路の道を犬を見失わぬよう追いかけ出すのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よくやった」

 

 

ターニャはそう言って、自らの足元で尻尾を千切れんばかりに振る犬の頭を撫でる。

 

犬は首に赤い首輪を着けている。そう、スネークとヴィーシャに用水路で接触してきたのは、あの時ターニャに餌をねだって擦り寄っていた大型犬であった。

 

犬は無事スネークとヴィーシャを用水路北側の放水路に辿り着かせたと、スネーク達を追う捜索隊に加わっていたグランツから報告を受けた。

グランツはしっかりとターニャが与えた任務目的を果たした。1つはスネーク達の脱出を確認すること───そしてもう1つは、各捜索隊に嘘の情報を与えてスネーク達の脱出時間を稼ぐことである。

 

もしグランツが居なければ、捜索隊は早々に用水路に突入し、スネーク達は逃げる間もなく発見されていただろう。

 

 

「まあ、オセロットが居るのは想定外だったが…」

 

 

ただ想定外だったとターニャが呟いたように、オセロットが捜索隊に加わったというイレギュラーが発生した。だがこれはヴォルギンの命令によるものではなく、オセロットの独断であった。

 

よほどスネークを自分の手で仕留めたいらしかった。そしてオセロットはグランツの進言(という名の遅滞工作)を持ち前の行動力ではね除け、放水路に辿り着いたスネーク達に追い付いてしまった。

 

本来なら封鎖された北の通用口をどうにか開ける算段をつけて、グランツとは別にノイマンを送り込んでいたのだ。奴が封鎖された扉を抉じ開けてスネーク達を逃がす───だがその目論見はグランツの遅滞工作に引っ掛からなかったオセロット率いるスペツナズと一般兵士の混成捜索隊が放水路でスネーク達を発見したことで外れた。

 

だがオセロットはそこで致命的なミスをした。原因はいつもの虚栄心だ。奴はスネークを自身で仕留めようと、周りの手出しを禁じた。そして、スネークに逃げられたのだ。

 

スネークは捜索隊が予想しない行動に出たのだという。ヴィーシャを掴むと、川からの高さが優に100m近くある放水路から飛び降りたらしい。

何とも大胆不敵で豪胆な脱出方法の選択だとターニャは呆れたが…。

 

だがそれを除いてもスネーク達が脱出に成功出来た一番の理由はあの用水路に住み着いていた野良犬だったとターニャは思う。ターニャはスネーク達が用水路に逃げ込んだ際に起こりうる"進むべき方角に迷う"という事態を想定していた。そこで、自分になついた野良犬を使うことにしたのである。

 

幸い犬は物分かりがよく、ターニャの僅か1時間程度の即席訓練で人を案内出来るようになっていた。そして用水路を住みかにしていただけあって、進みやすい道や通れない場所も熟知していた。

 

 

(本当に幸いだった…時間さえあれば私が直接出向いてスネークを案内も出来たのだが、捜索隊が迫っていたからな…スネークならまだしも、ヴォルギン側の連中に今私の生存を知られる訳には行かないからな)

 

 

ターニャはまだ表に戻れない。何せ"例の物"がまだ未発見だからだ。万が一生存が知られて自分の死亡偽装に「何故死亡偽装して裏でコソコソしてたのか」なんて不審を持たれて"例の物"をツェリノヤルスクの外に───ましてやGRUの本拠地にでも移送されたりした日には、ターニャは破滅である。

 

今更ながら、非常にターニャは博打と綱渡りの連続でしかない任務に就かされたものだと嘆息するのであった。

 

 

 

 

 

 

 




【脱走】
本編とは違い、早々にバレた脱走。ついでに派手に脱走してもらいました。
小麦粉使った粉塵爆発は半捏造現象───というのも高密度となった粉の摩擦による粉塵爆発はあっても、実際に自動小銃の薬莢に使われる火薬の炸裂で本当に引火するかは素人なので分かりませんでした。もし半分どころか全て違ってたらすいません。


【用水路】
ゲームではさほど迷わず進める地下の用水路ですが、多分現実なら電灯もあそこまで照らせないだろうし、あれだけの軍事基地の用水路ですから結構な広さになるだろうな───という感じでああいう形になりました。


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