作者やってないのにな!
カナダ
機関本拠地
機関長執務室
百華(ふふふ・・・あのコジマ男はどんな顔しているかしらねぇ)
私はAAA機関の機関長、相良百華。今回の福音のハッキング攻勢を仕掛けたのは私よ・・・あははは!アメリカ軍の新型も大したことないわね!私がハッキングしたら勝手に暴走したもの!
私の最高のプラン・・・クローン兵士計画"ヴァルキリープロジェクト"のプロジェクトリーダーよ。あの忌々しいISさえなければ・・・私のプロジェクトは・・・
ズゥゥゥゥゥン!
百華「な、何!今の振動は!」
『機関長!大変です!敵が・・・敵の部隊が接近しています!』
百華「落ち着きなさい、大した戦力じゃないでしょう!」
『そ、それが・・・巨大な兵器と航空機が多数接近中です!』
百華「な・・・!」
まさか・・・あいつらが・・・
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機関本拠地から距離2000m
ランドクラブ1号艦艦橋
「艦長、衛星からのデータリンク完了。」
「ギガベース隊のレールガン発射準備完了」
ランドクラブ、ギガベースの混成艦隊が機関に攻撃する準備が完了していた。
艦長「レールガン発射と同時にランドクラブ隊は本拠地付近800m迄前進!主砲と航空機部隊で攻撃開始。敵本拠地の滑走路と地上部隊を叩き潰せ!」
ギガベース部隊によるレールガンの一斉射、ランドクラブ隊は前進。
そして、ISの登場と同時に無用の長物と云われた航空機による支援攻撃が開始されようとしていた。
「ギガベース隊、レールガン第1射スタンバイ!」
艦長「一斉射!」
ドォォォォォォォォォォン!
ギガベース中央のレールガンが全て発射された。その咆哮はまさに開戦の合図にふさわしいものであった。
艦長「ランドクラブ隊前進!」
「海上味方艦隊より航空機部隊の発艦確認。」
「レールガン第1射、弾着確認。」
「スティグロが敵艦隊に攻撃開始。」
「イクリプス部隊前進確認。随伴機部隊、発艦しました。」
艦長「各艦、主砲射程内に入り次第一斉射!地上部隊を焼き払え!」
「艦長、別働の航空機部隊から通信です。」
その時、通信が入った。それは製造施設を捜索していた別働の航空機部隊からの通信である。
艦長「何か発見したな、通信繋げ。」
「了解。」
ザザー・・・
『ラーズグリーズ隊リーダーブレイズより司令部へ、応答願います。』
艦長「こちら司令部、何か?」
『敵兵器の製造施設と基地施設を確認。施設への攻撃許可を。』
艦長「司令部よりラーズグリーズ隊へ、交戦及び破壊作戦の実行を許可する。付近の編隊・・・ガルーダ隊と共に全て破壊せよ。」
『ラーズグリーズリーダー了解。ガルーダ隊と協同で破壊作戦を開始します。』
艦長「成功を祈る。」
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製造施設
製造施設の状況は既に混乱の極みであった。IS部隊ではなく、たった7機の戦闘機部隊に襲撃を受けていたのだから。
ヴー!ヴー!ヴー!
基地司令「防衛部隊の展開急げ!何をしている!相手は高々F-14AとF-15Eの7機編成だ!小規模の戦闘機部隊だぞ!」
7機の航空機編隊に基地司令部はあわただしく動く。レーダー施設の破壊によって、航空機編隊の侵入を許してしまったからだ。
「絶対防空圏突破されました!本施設に近づきつつあります!」
基地司令「何だと!」
敵も馬鹿ではなかった。しかし彼らは行動に移すのが遅かった。
「ミ・・・ミサイル来ます!」
基地司令「ば・・・・ばかな・・・」
ドォォォォォォォォォォォォォォォン!
敵施設の防衛部隊はたった7機の戦闘機部隊によって壊滅。製造施設も破壊された。
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本拠地
百華「な・・・なんなのよ・・・なんなのよコレ!」
彼女が見たもの・・・戦闘機部隊の奇襲による施設の壊滅、
最早侵攻というよりも
百華「地上部隊は何をしていたのよ!戦闘機は?ゴリアテは?何で出さないのよ!」
「敵の長距離砲撃で出撃する前に格納庫は破壊されたんです!それも全て!」
「レーダーも戦闘機部隊が作動前に同時攻撃で破壊しました・・・」
百華「くそ・・・くそくそくそぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!ふざけんじゃねぇぞ!くそがぁぁぁぁぁぁ!」
既に為す術がなく、機関の戦力も壊滅状態である。
愚かな事に彼女はただ怒りに任せ怒鳴り散らすだけで自身で事態の解決を見出だそうとしなかった。
「機関長!」
百華「何よ!」
「何者かからの通信が・・・映像が勝手に出ます!」
施設の見取り図を映す巨大スクリーンに無理矢理映像が出された。その映像とは
束《やあやあ馬鹿な機関の諸君!アクアビットの束さんだよ~!》
企業連最高評議会の最高幹部の1人でアクアビットの社長、篠ノ之束本人であった。
百華「篠ノ之・・・束・・・」
束《誰がやったのかと思ったらあーた様だったのね~相良百華~》
表情こそ笑っているが、その口調は侮蔑を含んでいた。
百華「お前か・・・お前がやったのかよ!」
束《黙れよ・・・クソビッチ豚。お前はちょっとばかりやり過ぎたんだよ。》
百華「な・・・!」
束《お前の動機なんて興味ないし、機関のプロジェクトなんて知ったことじゃないし。》
百華「ふざけんな・・・ふざけんなよ篠ノ之束!お前達企業連がいなかったら私のプロジェクトは・・・」
束《お前のプロジェクトは戦争の火種しかなんないんだよ間抜け。
私達企業連のコジマエネルギーとISはやり方次第で可能性は沢山あるんだ。お前と一緒にすんなよ阿呆。》
ヴァルキリープロジェクトを戦争の火種と一蹴する束の一言。
独善的な言い方ではあるが、篠ノ之束は戦争をする為にではなく、フロンティアを目指す為にISを作った。
しかし相良百華のプロジェクトは非人道的で、戦争しか産み出さない。
企業連は自らの罪を背負っている。しかし機関は背負うどころか、罪を作り続けている。
咎を背負った者達と作り続けている者達━━企業連と機関の違いは咎を背負う覚悟の有無。それだけだ。しかしその一つの違いが
勝者と敗者を決めたのだ。
束《自分の業を背負わない愚か者共よ・・・つまらん茶番劇は終わりだ
死ぬがいい。》
ブツン!
「通信・・・切れました。」
百華「・・・・・・が・・・」
「機関長?」
百華「くそがふざけんなぁぁぁぁぁぁ!何が自分の業よ!そんなもん知るか!ボケがぁぁぁぁぁぁ!」
機関員達も彼女に呆れかえっていた。
だがその時間は一瞬で終わる。
「砲撃来ます!」
百華「え・・・?」
ドォォォォォォォォォォォォォォォン!
「発電施設機能停止!」「研究区画崩壊!生存者不明!」「第4、第5エリア火災発生!第6エリアも崩壊!」
ギガベースの長距離砲撃、ランドクラブの主砲の一斉射に加え航空機部隊のミサイル攻撃。機関の機能は完全に喪失。
機関の壊滅はあと一歩と迫っていた。
「第2波来ます!」
ズドォォォォォォォォォォォォォォォン!
第2波が機関の大型ビルに直撃、機関員達が地獄の炎に焼かれ、相良百華1人だけが燃え盛る業火の中茫然自失の状態でいた。
百華「嘘・・・嘘よ・・・私は何の為に・・・」
相良百華・・・彼女は企業連に喧嘩を売って呆気なく自滅した。
崩壊する機関のビルの中で餞別代わりの業火に身を焼かれ、瓦礫の一部と成り果てて・・・
道化にもなれぬまま、愚か者にふさわしい最期を辿っていく羽目になった。